タウンエーストラックをベースにしたコンパクトキャブコン
軽キャンパーからバンコン、キャブコンまで幅広いラインナップがあるビルダーの「エートゥゼット」。なかでもキャブコンは日産NV200バネットをベースにした「アルファ」、トヨタ・タウンエーストラックベース(使用はOEMのボンゴトラック)の「アレン」、そしてトヨタのキャンピングカー専用シャシーであるカムロードを採用する「アンソニー」と3シリーズを展開しています。
今回紹介するのは、「アレン」シリーズに新たに加わった「アレン・H LE」。今まではハイルーフモデルの「アレン・H」とロールーフの「アレン・L」だけでした。このHとLはエントランスが車体の前側にあり、中央にキッチンとリビングを配置。車体後部に常設2段ベッドをレイアウトしているのが特徴。
しかし「アレン・H LE」は上記の2モデルとは大きく異なります。ではさっそく細かく見ていこうと思います。
リアエントランスを採用することですっきりとした印象
モデル名にHがついていることからも分かるように、こちらはアレンHのシェル(トラックの荷台にある居住部分のこと)を採用しています。注目はエントランスが右壁面の後方に設置されていること。室内へ入ると正面にトイレや荷物置き場として使えるマルチルーム、右手にキャビネットがあり、中央部分には視界を遮らないリビングとロングカウンター兼キッチンのみというレイアウト。この間取りにより、コンパクトなボディサイズ以上にすっきりしていて開放感がたっぷりと感じられます。
HとLは最後部に常設の2段ベッドがあるのでベッド展開が不要となるのが利点ですが、そのぶん構造上どうしても居住スペースに圧迫感が出てしまいます。しかし、このH LEは常設ベッドがないため視界が抜ける空間が広がり、食事や休憩などリビングで過ごしているときに、よりゆったりとした時間が過ごせます。
就寝についてはフロントシート上部にあるバンク部分で2人。リビングのソファを展開して2人と合計4人の就寝に対応しファミリーユースも可能になっています。夫婦やカップル2人旅ならリビングをベッド展開する必要もありません。
充実の基本装備に加えエアコンなどオプションも豊富
装備面ではエントランス網戸やアクリル2重窓、49L冷凍冷蔵庫に外部シャワー付きのシンク、さらには外部収納扉に105Ahサブバッテリーなどが標準装備になっているので、納車後すぐにでも旅に出かけられるようになっています。さらに車載用DC12VクーラーやAC100Vポータブルクーラーをはじめ、電子レンジにテレビといった快適装備についてもオプションで用意しているので、旅のスタイルで追加することも可能です。
そして、インテリアについてもインテリアコーディネーターのMAKO氏が監修し、グレー系の「カナエ」、ブルー系の「キセキ」、ブラウン系の「ミライ」と3つのカラーから選択ができるのもエートゥゼットならでは。
キャブコンならではの室内高177cmと立ったまま移動ができ、抜けの良い圧迫感のない空間で過ごしたい人はぜひチェックしてもらいたいモデル。価格は547万8000円〜。
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