「一度使ってしまったら、もうストーブなしのキャンプには戻れません!」とは2台のストーブを活用して、ストーブキャンプを楽しむ写真家の中村文隆さん。
「1台は市販の薪ストーブをカスタマイズしたもの。もう1台は、自作のロケットストーブです。市販品を改造したものはテント内で、ロケットストーブはテント外での調理に使っています」
「薪ストーブ」と聞くと鋳鉄製の重厚なものを思い浮かべがちだが、現在は薄く軽量な鉄板製モデルも充実。野外へ気軽に持ち出せるモデルが、各社から発売されている。
「ストーブと相性がいいのはモノポールタイプのテント。ストーブの煙突をまっすぐ伸ばせば、そのまま天窓から抜けるからです。しかし、それ以外のタイプも工夫すればストーブを導入できますよ」
中村さんはテントのサイドパネルを巻き上げ、そこから煙突を出す方法でストーブを使用。パネルと同寸の耐熱シートで開口部をラフに覆う。
「室内は輻射熱で十分に暖かいので、少々の隙間は換気口代わりに好都合です」
クッキングストーブRS41改
購入&改造費は約2万円。ホンマ製作所の「クッキングストーブRS41」を改造。取っ手を外
して省スペース化を図っている。
クリアランスでテントを守る
ストーブと煙突の周辺は高温になるため、幕体に直接触れなくても幕が溶ける可能性がある。サイドのパネルの室内外、テントの上部のパネルとは十分な距離をとる。地面には耐熱レンガを敷くか、脚を長くして焼けを防ぐ。