長崎・平戸へ2泊3日の旅キャンプ
秋の訪れを告げる「あご風」。地元の人は、9月から10月ごろに吹く季節風を「あご風」と呼びます。あごとは、飛魚のこと。胸ヒレを羽のように大きく広げて回遊してくる飛魚の群れ。この時期あご漁が盛んな長崎県平戸市へ、夫と2人、2泊3日の旅キャンプに出かけてきました。(旅の様子はこちら)
旅キャンプのはじまり
名古屋から飛行機で福岡空港へ。そこからレンタカーで平戸まで移動。昼食や地元の酒蔵へ寄り道をしつつ、市場に到着したのは、15時すぎ。すでに商品は品薄になっていましたが、なんとか珍しいお魚などをチョイスし、今夜のメニューを決めて、必要な食材を調達し、キャンプ場へ向かいました。
【この日のメニュー】
- アルマドのアヒージョ
- ヒラスのごま漬け〜海苔で巻いて
- 地魚3種のアクアパッツァ
- パン
【飲み物】
地元の酒蔵で調達した白ワインのような味わいの日本酒「FILAND(フィランド)」
アルマドってナニ?
平戸瀬戸市場に立ち寄った際に、”ひらど郷土料理アレンジコンテスト”というチラシが目に入りました。そこで平戸に「アルマド」と呼ばれる郷土料理があることを知り、アレンジコンテスト、なんか楽しそうなのでそのアルマドという食材を使って一品作ってみることにしました。
そもそもアルマドってナニ?
アルマドは、ゆで卵を練り物で包んで油で揚げたもの。ゆで卵を食紅で色付けしているので切った時の断面がピンク色をしているのが特徴で、祝いの席などで出される一品なのだとか。
今夜はアヒージョにして食べてみようと思います。
【冷めてもおいしい!アルマドのアヒージョのレシピ】
【材料】
- アルマド 1個
- にんにく 2片
- タカノツメ 1本
- しめじ 1/3袋
- ししとう(あれば) 2〜3本
- プチトマト 4〜5個
- オリーブオイル 100ml
<下準備>
- アルマドは4等分にカットします。
- にんにくは皮を剥いて半分にカットします。
- しめじは小房に分け、ししとうは軸を取り除き、半分にカットします。
- プチトマトは楊枝などで1か所穴をあけます。
<作り方>
(1)スキレットに、オリーブオイル、にんにく、タカノツメを入れ火をつけ、香りが立つまで炒めます。
(2)(1)にアルマド、しめじ、ししとう、プチトマトを均等に並べます。
(3)蓋をして5分ほどオイル煮にします。
(4)アルマドが温まり、しめじなどにも火が通り食べごろになったらできあがりです。
アルマドのアヒージョは、冷めてもおいしくいただけます。アルマドの練り物の部分にガーリックオイルの風味が沁みて、いいおつまみになりますよ。オイルを少しかけてにんにくと食べるのがおすすめ。
【ヒラスのごま漬け〜海苔巻きのレシピ】
平戸に到着し、まずは腹ごしらえと、新鮮魚介が食べられる「海の見えるごはん屋さん」へ。海鮮丼を注文し、その中に入っていたヒラスというお魚がキチキチした食感で甘みがありとてもおいしく印象に残っていました。
ヒラスはごま漬けにして海苔で巻いて食べるスタイルにしました。ごま漬けは刺身用のものであればどんなお魚でもアレンジできます。ぜひ試してみてください。
【材料】
- ヒラス(刺身用) 適量
- 生で食べられる野菜(ここではカイワレ大根、春菊) 適量
- しょうが 1/2〜1片
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 白ごま(すりごま) 大さじ2
- 海苔 全形2枚
<下準備>
- 刺身は食べやすくカットします。
- 小さめのボウルに、しょうがのすりおろし、醤油、みりんを混ぜ合わせ、ごまをひねりたっぷり加えます。
- 生野菜は、きれいに洗い水けを切ります。
- 海苔を4等分にします。
<作り方>
(1)食べやすくカットした刺身は、作っておいたタレに漬けます。
(2)皿に生野菜とごま漬けにしたヒラスを盛りつけます。
(3)海苔に適量の野菜とごま漬けをのせ、巻いていただきます。
【地魚3種のアクアパッツァのレシピ】
【材料】
- 魚介 2〜3種類(この時は、シイラ、クロムツ、クロサギ)
- にんにく 2片
- 玉ねぎ 1/2個
- プチトマト 5〜6粒
- ししとう 3本
- 塩 少々
- こしょう 少々
- 白ワイン 100ml
- オリーブオイル 適量
- レモン 1/2個
<下準備>
- 魚のうろこや内臓を取り除き、軽く塩を振り5〜10分ほどおきます。5分経ったらペーパータオルなどで水分をふき取ります。
- にんにく、玉ねぎはみじん切りにします。
- プチトマトを半分、または1/4に、ししとうは3等分くらいにカットします。
- レモンはくし形にカットします。
<作り方>
(1)フライパン(グリルパン)に、オリーブオイル、にんにくを入れたら火をつけ、香りが立つまで弱火で炒めます。
(2)(1)に玉ねぎを入れ、透き通るまで炒めます。
(3)(2)に魚、プチトマトを入れ、白ワインを注ぎます。沸騰してきたら蓋(アルミホイルなど)をして5分ほど蒸し煮にします。
(4)5分ほど経ったら蓋を開け、塩、こしょうで味をととのえます。
平戸キャンプ初日の夜は
早朝、散歩をしていた地元のおじいさんと立ち話。やはり今の時期は、あごとシイラがおいしいと教えてもらいました。今夜泊まるキャンプ場のある生月島も、とてもよいところだそう。今晩は、生月島で新あごを料理してみようかな。平戸旅キャンプ、楽しい妄想が膨らみます。