とにかく荷物をたくさん積みたい、日常使いを考えてデザインを重視したりコンパクトサイズがいいなど「積めるクルマ」の基準は人それぞれ。多様な要望に応えるべく、「アウトドアギアの積みやすさ」という視点でアウトドアズマンに根強い人気を誇るスバル・レガシィ アウトバックをチェックしました!
※荷室実測値はそれぞれ実用的な最大部分を計測し(シートの前後位置を標準体型での乗車に適した位置で調整)、メーカー発表値とは異なる場合がある。
また、奥行きの最大値は開口部から、たたんだ後席の背もたれの先端(ショルダー部分)までの長さを計測。
私がテストしました!
本誌編集長 沢木拓也
BE-PAL魂を継承する現編集長。「駐車場の事情で背の高いクルマを持てない人にも、ステーションワゴンはおすすめ!(私のことです)」
気持ちいいほどよく積めて"野性力"も◎
スバル/レガシィ アウトバック
荷室実測値 幅1,190x奥1,070x高750mm
圧倒的なロードクリアランスを確保し、アクティブな「X-BREAK EX」グレードではオフロード向けの4WDモードが2種類付くレガシィ アウトバック。スバルがSUVと位置付けるのも納得だが、沢木の目にまぶしく映るのは、やはりワゴンボディーのスタイリング。
「奥行きのあるラゲッジに、長ものをサクサク積める気持ち良さが魅力。組み立て式やインフレータブルのカヌー、冬はスキー板などが積めるので、アクティビティー好きなアウトドアファンには理想的な一台ですよ」
スバルにはひと回り小さいレヴォーグもあり、ラゲッジ容量では遜色ないが……。
「レガシィ アウトバックのほうが幅広で、高さも上。わずかな差だけど、自転車などを積みやすい実感はあると思いますよ」
●ボディーサイズ:全長4,870×全幅1,875×全高1,670㎜
●車両重量:1,710㎏
●最低地上高:213mm
●最小回転半径:5.5m
●乗車定員:5名
●パワーユニット:1,795cc水平対向4気筒エンジン
●最高出力:130kW(177PS)/5,200~5,600rpm
●最大トルク: 300N・m/1,600~3,600rpm
●WLTC燃費:13.0㎞/ℓ
テスト車両のグレード:X-BREAK EX
¥4,466,000(車両本体価格 ※2023年モデル) 問い合わせ先:スバル 0120‐052215
これだけ積めました!
大3個 中2個 小0個
下段に大3、上段に中2を縦積みできた! 後方視界をさえぎるので現実的ではないが、幅と高さにおいても優れた積載性能を誇ることがよくわかる。
インテリアはソフトパッドを多用した上質な作り。助手席前のダッシュボードに小物を差し込める。
開口部近くの幅が広くとってあり、自転車も積みやすい。フックは全部で8か所もあり、固定も自在!
後席は6:4の2分割可列式。ラゲッジ側からレバー操作で背もたれをたためる。
右側に小物入れが付く。容量は小さいがネット付きで使いやすい。また、ネットを下げればラゲッジ幅を最大活用できる。
床下収納はスチロール製のトレーで区分けされている。
長ものだってこのとおり〜!
アウトドアボックスを限界まで積んでみました
チェック方法
積める量の目安として、リスの「トランクカーゴ」がラゲッジルームにどれだけ入るかをチェック。大、中、小の3サイズを組み合わせて最大限に積んだ。このため、後方視界が遮られたり、隙間が大きく残ることもあり、実際に荷物を積める量とは異なる場合もある。
協力/リス https://www.risu-shop.jp/
大
トランクカーゴ TC-70S、¥4,980
サイズ:W780×D390×H357㎜
中
トランクカーゴ TC-50S、¥3,980
サイズ:W600×D390×H357㎜
小
トランクカーゴ TC-30S、¥2,980
サイズ:W400×D390×H357㎜
※構成/櫻井 香 撮影/高柳 健 協力/桐畑恒治、永田恵一、風間 拓
(BE-PAL 2023年10月号より)