とにかく荷物をたくさん積みたい、日常使いを考えてデザインを重視したりコンパクトサイズがいいなど「積めるクルマ」の基準は人それぞれ。多様な要望に応えるべく、「アウトドアギアの積みやすさ」という視点で日本でも古くから人気があるステーションワゴン、フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアントをチェックしました!
※荷室実測値はそれぞれ実用的な最大部分を計測し(シートの前後位置を標準体型での乗車に適した位置で調整)、メーカー発表値とは異なる場合がある。
また、奥行きの最大値は開口部から、たたんだ後席の背もたれの先端(ショルダー部分)までの長さを計測。
私がテストしました!
本誌編集長 沢木拓也
BE-PAL魂を継承する現編集長。「駐車場の事情で背の高いクルマを持てない人にも、ステーションワゴンはおすすめ!(私のことです)」
ツライチになるラゲッジが気持ちいい!
フォルクスワーゲン/ゴルフ ヴァリアント
荷室実測値 幅1,260x奥1,020x高690㎜
日本でもおなじみのドイツ製ハッチバック、ゴルフのステーションワゴン版がゴルフ ヴァリアント。歴代モデルはハッチバックの車体後方を広くした作りだったが、最新型はホイールベース(前後のタイヤ間の距離)を5㎝延ばした専用設計だ。
「ボディーに占めるラゲッジの奥行きが長い! 後席の足元にも余裕があります。そしてフォルムがかっこいい。歴代ゴルフ随一のイケメンワゴンでは?」
沢木はラゲッジを覆うトノカバーの機能にも注目。
「ネットを引き出せて、キャビンとラゲッジを仕切るパーテーションとしても使える。走行中に荷物が前に飛び出すのを防げて作りもいい。高速移動が多いドイツ車ならではの装備です」
欧州車伝統の、実用性に富んだラゲッジで遊び尽くそう!
●ボディーサイズ:全長4,640×全幅1,790×全高1,485㎜
●車両重量:1,500㎏
●最低地上高:未公表
●最小回転半径:5.1m
●乗車定員:5名
●パワーユニット:1,968cc直列4気筒エンジン(ディーゼル)
●最高出力:110kW(150PS)/3,000~4,200rpm
●最大トルク: 360N・m/1,600~2,750rpm
●WLTC燃費:19.0㎞/ℓ
テスト車両のグレード:TDI Style ¥4,621,000(車両本体価格)
問い合わせ先:フォルクスワーゲン 0120-993-199
これだけ積めました!
大1個 中3個 小1個
全長4,640㎜のボディーで、後席をたたまずにこれだけ積めるのはすごい。床の高さを低くできる機能が効いた。開口部の手前ぎりぎりまで積める。
後席をたたんで、トノカバーのパーテーションネットを取り付けた状態。後席を立てた状態でも取り付け可能。
開口部手前の壁がえぐれていて、幅が広くなっている(寸法はこの部分で計測)。小物入れも付く。
ハッチバックのゴルフより全長が345㎜長い。後席は2分割可倒式。たたんだときの奥行きは1,650㎜。
中央の背もたれが開いて長ものを通せる。
ラゲッジ全面にボードが敷かれていて、これをはずすと深い床になる。「いわば"全面床下収納"。深さもありますよ~」
フックは4か所。
アウトドアボックスを限界まで積んでみました
チェック方法
積める量の目安として、リスの「トランクカーゴ」がラゲッジルームにどれだけ入るかをチェック。大、中、小の3サイズを組み合わせて最大限に積んだ。このため、後方視界が遮られたり、隙間が大きく残ることもあり、実際に荷物を積める量とは異なる場合もある。
協力/リス https://www.risu-shop.jp/
大
トランクカーゴ TC-70S、¥4,980
サイズ:W780×D390×H357㎜
中
トランクカーゴ TC-50S、¥3,980
サイズ:W600×D390×H357㎜
小
トランクカーゴ TC-30S、¥2,980
サイズ:W400×D390×H357㎜
※構成/櫻井 香 撮影/高柳 健 協力/桐畑恒治、永田恵一、風間 拓
(BE-PAL 2023年10月号より)