冬バーベキューの魅力は?
あえて冬にバーベキューをする魅力は何でしょうか。夏とは違った冬バーベキューならではの楽しみを3つ挙げて紹介します。
魅力
夏とは違う旬の食材を楽しめる
冬の旬の食材を炭火で焼いて食べられるのは、冬バーベキューならではです。牡蠣や白菜など冬の代表的な食材はもちろん、カボチャや長ネギなど、夏とは一味違う食材も楽しめます。
夏のバーベキューの場合は、気温の暑さに加え、炭火の近くで料理をしたり、汗をかきながら食べたりと、暑いのが苦手な人にとっては苦行にも感じられたかもしれません。
しかし、冬バーベキューであれば、温かい食べ物のおいしさがより引き立てられます。また、夏とは違いクーラーボックスを使わなくても、食材が腐りにくい点も冬バーベキューならではの魅力です。
焚き火の温かさを楽しめる
夏だとうっとうしい焚き火の温かさは、冬ではむしろ歓迎されるものです。冬のバーベキューはとにかく寒いので、誰もが自然と焚き火の近くに集まってくるでしょう。
焚き火を囲みながら、まったりと料理や談笑ができるのは、冬キャンプならではの楽しみです。音楽をかければ、より雰囲気がアップします。温かさ焚き火を囲みながら友人・家族と仲を深められる時間になるでしょう。
人や虫が少ない
冬はバーベキューのオフシーズンのため、キャンプ場やバーベキュー場も比較的空いています。そのため、予約が取りやすいのもメリットです。キャンプ場の利用人数が少ないため、ガヤガヤしておらず快適に過ごせるでしょう。
人だけでなく、虫が少ないのもうれしいポイントです。多くの虫にとって、冬は冬眠の時期に当たります。虫よけ対策をしなくても、うっとうしい虫に煩わされません。虫が苦手で夏のアウトドアを敬遠していた人こそ、冬バーベキューに挑戦してみるとよいでしょう。
冬バーベキューにおすすめの料理
冬バーベキューだからこそ作りたい、おすすめの料理を3つ紹介します。食材や大まかな調理方法も解説します。
おすすめレシピ
チーズフォンデュ
チーズフォンデュは冬の定番料理の1つで、とろとろのチーズにバゲットや野菜をディップして食べます。チーズに絡める食べ方は、見た目にもユニークなので子どもがいる家庭にもおすすめです。
作り方は、チーズを白ワイン・牛乳などでよく溶かし、茹でた野菜などの具材に絡めるだけと手軽です。ディップするのにおすすめの食材は、以下のものがあります。
- バゲット
- じゃがいも
- ウインナー
- にんじん
- ミニトマト
- ブロッコリー
普段子どもたちがあまり食べない野菜をあえて入れてみると、キャンプならではの雰囲気で食べてくれるかもしれません。
焼き牡蠣
冬の定番食材である牡蠣は、シンプルに焼くだけでも十分おいしく食べられます。焼くだけなら簡単にできるので、料理が苦手な人でも挑戦しやすいでしょう。
エリンギや舞茸と一緒にホイルに包んで焼くと、キノコのうまみとマッチした『ホイル焼き』ができます。味噌・酒・マヨネーズ・すりおろしニンニクを混ぜたソースを入れるのもおすすめです。
アヒージョ
オリーブオイルとニンニクで食材を煮込む『アヒージョ』は、入れる食材によってさまざまな味わいが楽しめます。
冬のアヒージョにおすすめの具材は、以下の通りです。
- エビ
- キノコ類
- ブロッコリー
- じゃがいも
- 鶏肉
- ベーコン
熱々のアヒージョをフライパンやスキレットに入れたまま食べれば、体が温まること間違いなしです。オリーブオイルだけでなく、ごま油など香りのある油を配合して、風味の違いを楽しむのもよいでしょう。
冬バーベキューの服装の選び方
冬バーベキューでは、防寒対策が重要です。冬バーベキューをするときの服装の選び方を解説します。
服装の選び方
服装の基本は防寒
冬バーベキューは、想像していたよりも寒いと感じることがあるものです。特に、山間部のバーベキュー場やキャンプ場に行くなら、なおさらでしょう。
焚き火を始めたら暑くなるからといっても、長時間じっとして同じ場所にいると寒く感じます。せっかくのバーベキューも、寒さに負けたら楽しめなくなるので、防寒対策はしっかりとしておきましょう。
暑いのが苦手な人は、脱ぎ着して体温調節ができるように重ね着(レイヤリング)をするのがポイントです。レイヤリングは、インナー・ミドルレイヤー・アウターの3層が基本です。足元も冷えるので、厚手の靴下や底の厚いトレッキングブーツなどを選びましょう。
ネックウォーマーやハイネックで首をカバーしたり、袖から風が入らないようなベルクロ付きのアウターを選んだりといった、すきま風対策も効果的です。
アウターは難燃性の高いものを選ぶ
アウターは温かさだけでなく、燃えにくさも重視して選びましょう。アウターは一番外側に着るため、内部のウェアを守る役割も担っています。
火の粉が飛んできた際に、穴が空きやすいレーヨン・ポリエステル・ナイロンは、冬バーベキューにはあまり向いていません。一度空いた穴は塞ぐのが困難なため、最悪の場合もう着られなくなってしまう可能性もあります。
『難燃性』と書かれたアウターを買うのが確実ですが、高価な製品が多い傾向にあります。比較的リーズナブルにそろえるなら、ウールやコットン・デニムなどの燃えにくい素材のウェアを買うのがおすすめです。
ただし、難燃性は全く燃えないという意味ではないため、最低限の火の粉対策は必要です。
インナーは吸湿速乾性のものを選ぶ
インナーも温かさを重視すべきですが、吸湿速乾性も見逃せません。冬といえども、火の近くで作業をしていると汗をかくものです。汗が引く際に体温が奪われやすくなるため、ウェア内をドライに保つインナーを着るのがおすすめです。
着替え用のインナーを持っていくのもよいでしょう。素材は、吸湿と速乾の両方に優れたポリエステルのインナーが適しています。速乾も意識して選ぶことで、汗冷えしないように気をつけましょう。
動きにくい服装や高価な服は避ける
バーベキューでは、動きやすさにも配慮しましょう。バーベキューでは、あちこちに行ったり来たりと、意外に移動が多いものです。特に冬は防寒対策をするあまり、かさばって動きにくい格好をしてしまいがちです。
アクティビティをするなら、なおさら動きやすい格好が好まれます。トップスはTシャツ、ボトムスはパンツがよいでしょう。
また、高価な洋服は火の粉による穴空きや、ニオイが付いてしまうと台無しになってしまうので、お気に入りや高価な洋服は着て来ない方が得策です。
冬バーベキューにあると便利なアイテム
冬バーベキューでは、防寒アイテムを持っていくと快適に過ごせます。冬バーベキューにおすすめの防寒グッズを2つ紹介するので、防寒対策をより万全にしたい人はチェックしましょう。
あると便利なアイテム
ブランケット
ブランケットは必要に応じて羽織ったり、ひざ掛けにしたりと、使い道が豊富で便利なアイテムです。首に巻いてマフラー代わりにするのもよいでしょう。
特に焚き火をするときは、長時間座ることになるため、ウェアを着込んでも寒く感じる可能性があります。難燃性のものなら、焚き火のそばで使っても安心です。
アウトドア用のブランケットなら、コンパクトに収納できるものが多く、荷物もかさばらないでしょう。使わないときはリュックや車にしまっておき、いざというときにサッと取り出せるので重宝します。
風よけとなるもの
冬のバーベキューでは、冷たい風が吹くことで寒さをより強く感じることがあります。下のように、冷たい風をブロックしてくれるアイテムがあると便利です。
- テント
- タープ
- チェアカバー
テントやタープで風よけをする際は、換気性を損なわないようバランスを見て使用することが重要です。
アウトドア用のチェアは通気性よく作られているので、冬では寒く感じやすいでしょう。そのため、ウェアを着込んでいても、お尻や背中が寒いといったことがよくあります。チェアカバーがあれば、冷えやすいお尻と背中を守ってくれます。
ブランケットでも代用できますが、防寒対策をしっかりしたい人は、フリースやボアなど暖かい素材のものが多いチェアカバーを持っていくのがおすすめです。
冬バーベキューの注意点
冬バーベキューには、冬ならではの注意点があります。しっかりと安全対策し、楽しいバーベキューにしましょう。
夏よりも火の扱いに注意する
冬は夏よりも空気が乾燥しているので、火の扱いには注意しましょう。また、冬の枯れ葉は乾燥しているので引火しやすくなっています。
枯れ葉の山に火が移り、最悪の場合テントが全焼してしまうことも考えられます。冬のバーベキューでは、風の強いときは火気の使用をやめる、燃えやすいものを焚き火の近くに置かないことを徹底することが重要です。
背の低い焚き火台を使うときは、焚き火シートを敷いて芝生への引火を防ぎましょう。万が一のときのために、消火スプレーを持っていくのもおすすめです。
まとめ
冬のバーベキューは、夏のバーベキューにはない楽しみがあります。旬の食材を使った熱々の料理は、体を芯から温めてくれます。夏ではうっとうしい焚き火の熱も、冬では暖を取る手段として重宝するでしょう。
冬バーベキューをするときは、しっかりと防寒対策をし、火気の扱いに注意することが重要です。服装は作業や移動で動き回ることを考慮し、動きやすさや吸湿速乾性をそなえたウェアが適しています。
冬は夏よりも火が燃え移りやすいので、燃えやすいものは焚き火の近くに置かず、万一の火事が起こらないよう注意点をしっかりと守り、楽しい冬バーベキューにしましょう。