キャンプで、あると便利な調理器具のひとつがケトル。
ケトルがあれば手軽にお湯を沸かせるため、コーヒーやお茶、カップラーメンを作る際に活躍してくれます。
当たり前のことですが、一般的なケトルはお湯を沸かす機能しか持っていないため、炊飯をしたりカレーを作ったりすることはできません。調理をするためには、クッカーなどの調理器具を持っていく必要があります。
ただ、複数の調理器具を持っていくとなると、どうしてもかさばってしまいますよね。
ソロキャンプ、特に公共交通機関を使った徒歩キャンプでは、できるだけ荷物を減らしたいものです。
今回ご紹介するSnow Peakの「ケトルNO.1」は、そんな悩みにこたえてくれる製品。
ケトルとしての使用はもちろんのこと、クッカーとしても便利に使用できるため、ソロキャンプで重宝します。
今回はケトルNO.1の特徴と、炊飯する方法をお伝えします。
ケトルNO.1の特徴は?
シンプルで無駄のないデザイン
ケトルNO.1は、一般的なクッカーに注ぎ口がついたような形状をしています。
そして上部にはツルがあり、サイドには折り畳みができる持ち手がついています。
SnowPeakのロゴは底面にあり、ブランドの主張は控えめ。
シンプルで無駄がなく、機能美を感じさせるデザインです。
その素敵なデザインはどんな雰囲気にもなじんでくれるため、キャンプだけでなく自宅でも使用したくなります。
焚き火調理でも使える
ケトルNO.1はステンレス製。
ステンレスは頑丈、そして空焚きしてしまった場合も歪みにくい、といった特徴があります。
そのため、ケトルNO.1は焚き火調理での使用にも向いています。
また、焚き火調理をするときに嬉しいのが上部にあるツルの部分。
トライポッドにツルをかけ、焚き火の上部に吊るす、という使い方が可能です。
もちろん、五徳を使ってケトルNO.1を焚き火の上に置いた場合でも、このツルのおかげで快適に使用ができます。
ツルは焚き火の炎から距離が出て熱くなりにくいので、摑みやすいです。
ソロキャンプにピッタリのサイズ感
ケトルNO.1の容量は0.9ℓ
ケトルとしてお茶やコーヒーを淹れるのに十分な容量があります。
鍋として使用すれば、袋麺2人前の調理ができるためデュオキャンプでも活躍するでしょう。
筆者が試したところ、2合くらいまでなら炊飯も可能でした。
詳しい炊飯方法は後述します!
リニューアルに伴う変更に注意
現在販売されているケトルNO.1は、旧モデルCS-068から、新モデルCS-068Rにリニューアルされています。
購入の際は、以下の変更点があるのでご注意ください。
【原産国】変更前:原産国 日本→変更後: 原産国 台湾
【サイズ】変更前:120×80(h)mm→変更後:150×140×96(h)mm
【重量】変更前:255g→変更後:290g
【外観】溶接方法の変更により外観がやや変化しております。
Snow Peak公式HPより引用 ケトル NO.1(CS-068R) | 調理器具(クッキング用品)の通販(アウトドア・キャンプ用品)はスノーピーク(Snow Peak)
若干サイズが大きくなり、それに伴い重量も重たくなっているようです。
ケトルNO.1を使ったスタッキングのコツ
収納袋を用意しましょう
ケトルNO.1の蓋は本体にがっちりとはめ込んでの固定はできません。
蓋をした状態で裏返すと、蓋が簡単に外れてしまいます。
そのため、傾けた状態で持ち運ぶには収納袋があると便利です。
収納袋はSnow Peakの公式サイトでは現在販売されておりません。100均ショップなどで、サイズが合うものを探してみていただければと思います。
ケトルNO.1を収納できるクッカーのサイズ感は?
取扱説明書によると、ケトルNO.1を収納できるクッカーのサイズは高さ100mm・内径150mm以上のものとされています。
また、収納するクッカーは、内側にテフロン加工などの塗装が無いものにしましょう。
ケトルNO.1本体と内側がすれて、塗装が剥げてしまう恐れがあるからです。
CS-068R_manual_A4_v2 (snowpeak-ec.s3.amazonaws.com)
ツルを取り外せば収納しやすい
ケトルNO.1の上部にあるツルは、左右を外側に押し広げると簡単に取り外せます。
ツルを取り外せば径がその分小さくなるため、収納の幅が広がります。
クッカーなどにケトルNO.1本体を収納する場合にお試しください。
ケトルNO.1を使った炊飯の手順
ケトルNO.1はステンレス製のため、アルミ製のクッカーほど熱伝導率が良くありません。
そのため、炊飯に使用する際は焦げつかないように注意が必要です。
上手く炊くためのコツと、炊飯の手順をお伝えします。
1.米を研いだあと長めに水に浸ける
まずは、米を水で研いだ後に水を捨て、新たに米が浸る程度の水を入れましょう。
米を水に浸ける時間は一般的に30分ほどですが、ケトルNO.1などのステンレス製クッカーで炊飯する場合、1時間ほど水に浸ける必要があると思います。
筆者の見解ではありますが、水に浸ける時間を長めにすることで米に水が多く吸収され、焦げつきの防止になるからです。
2.炊飯に使用する水は若干多めに
米をじっくりと水に浸けけたら、炊飯するための水を入れましょう。
筆者は使用する水は、1合あたり若干多めの230mℓほどにしています。
水を多めにすることにより水が蒸発するまでの時間を稼げるため、じっくりと炊飯ができます。
3.沸騰したらかき混ぜる
水と米を入れたケトルNO.1を強火にかけ、沸騰したら弱火にしましょう。
そして、箸などでよくかき混ぜて米をかくはんしましょう。焦げつきの防止になります。
4.注ぎ口にアルミホイルで蓋をする
かくはんしたらいったん火を止め、アルミホイルで注ぎ口に蓋をしましょう。
筆者が試したところ、蓋をしなければ、米に圧がかからずうまく炊飯ができなかったです。
ただし、アルミホイルで蓋をする際には火傷に注意。ケトルNO.1本体が高温になっているため、必ず手袋をはめて行ってくださいね。
5.極とろ火で火にかける
注ぎ口に蓋をしたらバーナーを極とろ火にし、ケトルNO.1を上に乗せましょう。
その際にアルミホイルが蒸気で飛ばないように、上に重しを乗せておくと安心です。
極とろ火には10分ほどかけましょう。ただし、時間はあくまでも目安。その日の気温や環境によって変化します。
そのため、ときどき蓋の隙間から昇る蒸気の臭いをかぎます。
焦げ臭いにおいがしたら、10分より前にバーナーから下ろしてくださいね。
6.保温して蒸らす
ケトルNO.1をバーナーから降ろしたら、タオルなどの保温性のあるものに包んで30分以上蒸らしましょう。
7.できあがり
30分以上蒸らし、中を見てみます。つやつやとしていて美味しそうに炊けています!
鍋の底はどうでしょう? 確認したところ、全く焦げついていませんでした!
ふりかけをかけて実食したところ芯が残った部分もなく、全体がふっくらと美味しく炊けたご飯でした。
ケトルNO.1はマルチに活躍するクッカー
ケトルNO.1はケトルとしても、クッカーとしても使えるマルチな道具です。
容量が小さめでコンパクトなため、ソロキャンプでも活躍必至。また、コツをつかめば美味しくご飯を炊くことも可能です。
価格は3,300円とコスパも良いので、はじめてのケトルとしておすすめできます。ぜひチェックしてみて下さいね。
Snow Peak「 ケトルNO.1」
材質:ステンレス
本体サイズ:150×140×96(h)mm
満水容量:0.9L
重量:290g
価格:3,300円