ナイフの基本の握り方を覚えたら、今度は「切る」。小枝、野菜、タープを張るときに使うロープ。アウトドアでもっともよく使う3種類の切り方について紹介しよう。
①木を叩き切る
キモは作用点とスナップ!枝などを叩き切る際には、ブレードのやや先端よりの部分を使う。腕を大きく振りすぎると、狙いがズレやすくなるので、ひじから先のスナップを使って何度も振り下ろす。
刃を入れる入射角は30~40度入射角度もとても重要だ。つい水平になぎ払いたくなってしまうが、それでは木は切れない。木の繊維の方向を意識して、徐々に削いでいく感覚で打ち下ろす。
②野菜を切る
刃の全体を使って「なで切る」刃が真っ直ぐな包丁の場合は垂直に刃を下ろすことが多いが、刃が湾曲しているナイフでは、刃の全体を使ってなでるように切る。寿司職人が使う柳刃包丁のイメージだ。手元で刃を引きつつ、腕で圧をかけよう。
③ロープを切る
押し上げて切るべし!
ロープなどを切るときには、刃を下から入れ、押し上げるようにすると簡単に切れる。ロープを刃の上で滑らせるようなイメージで、少しだけ手前にナイフを引くのがミソ。
◎監修/荒井裕介 ◎イラスト/西田真魚 ◎構成/櫻井 卓