キャンプ飯として人気の炙り料理。「作ってみたいけれど、なんだか難しそう」と思っている人もいるのではないでしょうか。
今回はBE-PAL.NETでこれまでに紹介したレシピの中から、炙り料理のレシピをピックアップ!初心者さんからベテランさんまで、「作ってみたいレシピ」が見つかるはずです。
CONTENTS
焚き火で何を炙ると楽しめる? キャンプのマンネリを打破する料理ヒント3つ
具体的なレシピを紹介する前に、炙り料理の基本をチェック!3つのポイントに分けて説明していきます。
ヒントその1:果物を炙ってみる
家の冷蔵庫で眠っている果物や、キャンプ場近くで購入した地元の果物などを炙ってみましょう!果物によっては、甘みが増したり焼いたほうが美味しいものがあったりと、新しい味を探すことができます。
試しにやってみてほしいのがリンゴやバナナ、パイナップルです。これらはキャンプ料理の定番食材なので、安定した美味しさが保証されています。
うまくいったら、さらに様々な果物を炙ってみましょう!
ヒントその2:巻いてみる
ベーコンや豚バラ、パイ生地など、薄くて長いものを食材に巻いてみましょう。2つの味が合わさることで食材同士のコラボレーションが意外な旨さを引き出してくれます。
スタートはベーコンがおすすめです。ミニトマトやカマンベールチーズの組み合わせはもちろん美味。変わったところでパイナップルを巻いて炙ると、組み合わせの面白さを感じてもらえるはず!
次々といろいろ巻いてみたくなること間違いなしです。
ヒントその3:調味料で遊んでみる
塩、コショウの他に、アウトドア料理用のスパイスやハチミツ、ラム酒など様々な調味料を食材にかけてみると、また炙りの世界が広がります。
おすすめはパイナップルにラム酒、ベーコントマトにアウトドア料理用のスパイスです。
その他にも、地方でしか手に入らないスパイスや調味料を探して入手すると、キャンプの楽しみが一気に膨らみます。
いかがだったでしょうか?今回紹介した3つのヒントを組み合わせるだけで、無限の炙りフードを生み出せそうな気がしませんか?
組み合わせのヒントなど詳細は参考記事をチェックしてみてくださいね。
▶参考記事
焚き火で何を炙ると楽しめる? キャンプのマンネリを打破する料理ヒント3つ
アウトドアで豪快に作りたい!炙り料理レシピ
ここからは具体的なレシピを紹介していきます!初心者さんでも簡単に失敗せずに作れるものもありますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
みんなで簡単炙り焼き
子どもたちとのBBQには、仕掛けが必要です。好みの食材を自分で選んで、自分で焼く串焼きなら、退屈しやすい子もグリルにくぎ付け!
食材選びにもポイントがあります。もともと生食できるもの(もしくは下ゆでした物)を使うこと。軽く炙るだけで食べられるし、刺しながら子どもがつまみ食いしても安心。
それと、火の通りにムラができないよう、焼き上がりが同じ食材同士(焼き鳥のネギマのように)を1本の串に刺していくといいですよ。具が抜けてしまいそうなときは、串を2本使って刺しましょう。
材料は食べられる量で
はんぺん
ウズラのたまご
ミニトマト
チーズ
山芋
ベーコン
バーベキュー串や竹串 必要な分
下準備
竹串をつかう場合には、焦げ付き防止のために水に15分ほどつけておく。
作り方
野菜をひと口大に切り、串に刺していく。今回は山芋をベーコンで巻いたもの。
食材が濡れている場合には、表面を少し乾かす。
直接炎にあてると煤で黒くなってしまうので、火から少し離した場所で好みの状態まで炙る。
出来立てアツアツを召し上がれ!
ウズラのたまごやはんぺんには、醤油を少し塗って焼いても美味しいですよ。ほかにも子どもと一緒のときには、ミートボールやマシュマロ、鈴カステラもおすすめ。自分たちのベスト・オブ・串BBQを見つけましょう!
▶参考記事
ベスト・オブ・串BBQを見つけよう!「みんなで簡単炙り焼き」
極上の炙りベーコン
キャンプでせっかく焚き火をするのであれば、ついでに極上の”焚き火炙りベーコン”をつくってみてはいかがでしょうか?
広葉樹の薪でじっくりと燻したベーコンは、そのまま酒のつまみにしても、ベーコンエッグにしても、刻んでチャーハンにしても、とにかくどう食べても旨い!ちょっとしたコツがあれば焚き火を楽しみながら簡単につくることができるので、挑戦してみてください。
材料
1:豚バラブロック
まずはメインの肉。おすすめはコストパフォーマンスが高い豚バラのブロックです。
写真は保存用も含めて多めに作ったので1.5kgですが、一人で楽しむなら500g程度がおすすめ。豚バラ肉の入手方法は、スーパーの店内でお肉を切ってパックにしているところであれば、事前にお願いすればほとんどのお店で必要量をカットして販売してくれます。
塊のお肉は値段が高いのでは?と思いがちですが、じつはスライスでも、ブロックでも、「グラム価格」なので比較的手頃な値段で入手可能です。
2:その他の食材
その他必要なのは、豚バラブロックに味をつけるためのものなどです。基本食材を紹介しますが、それ以外でも好きなものを入れてオリジナルテイストをつくるのもいいと思います。
・塩
・コショウ
・オリーブオイル
・タイム
・ローズマリー
・ニンニク
・ジッパー付きの袋
香草類は、少し甘みを加えたい場合はパイナップルや蜂蜜などを加えると、味だけではなく肉が軟らかくなってより美味しくなります。ただし、糖分はお肉を炙った際に焦げやすくなるので注意が必要。台湾風にしたい方は八角などをいれてもいいかもしれません。
作り方
1:豚バラ肉のドリップを拭き取る
新鮮なお肉は、表面に様々な水分(ドリップ)が浮いてきます。キッチンペーパーなどで両面、そして隙間までしっかりと拭き取っておきます。
2:フォークで豚バラ肉に穴を空ける
豚バラ肉全体をフォークでまんべんなく刺します。こうすることで、塩分などが染み込みやすくなります。どれくらい、何回刺せば良いかなどはあまり気にせず、あくまで”適当”で大丈夫!
3:塩コショウして、ニンニクをすり込む
塩コショウをし、すりおろしたニンニクをお肉にすり込みます。
お肉は厚みがあるため、思っているよりかなり多めにふった方が、食べたときの味が良くなります。また、これら香辛料はお肉を腐りにくくする効果もあります。ニンニクはチューブタイプでもいいのですが、生のニンニクの方が香りが高く美味しさが増します。
4:オリーブオイルと香草を入れてよくもみこみ、寝かせる
お肉をジッパー付きの袋に入れた後、オリーブオイルをお肉全体に行き渡る程度に入れ、さらに香草をちぎって両面に入れます。
お肉全体に味が染み込むようによく揉み込み、一度お肉を寝かせます。冬場はお肉が腐りにくいので、常温で1時間、余裕があるときは、前の日に仕込みをしてひと晩置くとより味がよくなります。
5:肉にS字フックをかけて吊す準備をする
豚バラ肉をじっくり炙るために、炙り作業は三脚などで吊します。そのために、豚バラ肉の四つ角にS字フックをかけておきます。S字フックは肉の端に差してしまうと、お肉が途中で切れて落ちてしまったりするので、お肉にしっかりと厚めにかけておくのがポイント。
6:お肉をじっくり炙る
下準備ができたら、あとはじっくりと焚き火の熱と煙でベーコンにしていきます。コツは焚き火の熱を当てすぎないこと。熱を当てすぎるとただの豚バラ焼きになってしまうので、つねに遠火でじっくり熱を加え、メインは煙で燻していくようなイメージで面倒を見ていきます。
お肉は少し熱が加わってくると油が落ちて、さらにひとまわり小さくなってきます。いぶしにムラが出ないように、時々長方形の各辺が下になるように吊し向きを変えてあげたり、焚き火の火力をコントロールをしてあげるときれいで美味しいベーコンになってくれます。
時間は天候や気温、お肉のサイズで大きく変わりますが、おおよそ2時間から3時間を目安に、時々肉をそいで味見をしながら仕上げていきます。
7:仕上がり確認
時々仕上がり具合を確認して、お肉がほんのりピンク、でも生ではない感じに仕上がっていれば完成!まだ生っぽいドリップが出るようなら再度じっくり炙るようにしましょう。もしも温度計があれば、肉の内部が70度以上になっていれば完成です。
※焼け具合はしっかりと確認してください。
▶参考記事
焚き火のついでに、極上の炙りベーコンを作ってみては?
藁焼きでカツオの塩タタキ作り
スーパーでもよく見かける「鰹のタタキ」。鰹の本場高知では、「塩タタキ」という食べ方があるのをご存じですか?
焼きたての鰹のタタキを温かいうちに切り分ける「焼き切り」にし、塩で味わう高知ならではの食べ方です。私もかつて高知旅行で体験し、あまりの美味しさに感動した覚えがあります。それ以来、ずっと次の機会をうかがっていたのですが、なかなか実現しそうにありません…。
ということで今回は、鰹の塩タタキ作りに挑戦してみることにしました!
材料
<道具>
・焚き火台(または代わりになるもの)
・串
・藁
・軍手
<食材>
・鰹の柵
・塩
・お好みの薬味
炭で炙ったり、スモークしたり、コンロで焼いたり…方法もいろいろあるのですが、せっかくなら外で豪快に炙りたい!と思い、香りのよい「藁焼き」にすることに。となれば、まずは藁を調達しなければなりません。
藁なんてどこにあるの?と思われるかもしれませんが、ホームセンターへ行けば高確率で売っています! 私は近所にあるホームセンター「コーナン」で購入しましたが、園芸コーナーに置いてありました。
そして、実は藁以上に頭を悩ませたのが「鰹」の調達。スーパーで鰹のタタキはよく見かけるのですが、刺身が意外と売っていない!特に今回は刺身の柵ごとほしかったので少し苦労しました。
もちろん普通に売っているお店もありますが、もし見つけられなかった場合は「鰹のタタキをさらに炙る」という裏技(?)もあります。この方法でも「藁の香りをまとった温かいタタキを食す」という醍醐味は味わえますよ!
今回はスーパーを数件まわった結果、宮城県産の「トロ鰹」を見つけたので購入。トロ鰹といえば、秋が旬と言われる脂ののった「戻り鰹」のイメージですね。時期的には初夏が旬と言われる「初鰹」を狙いたかったですが、どちらも美味しいので問題ないでしょう!
作り方
さて、必要なものが揃ったら早速タタキ作りに入りましょう。(大きな火を扱うので、キャンプ場やバーベキュー場など広くて安全な場所で行ってくださいね!)
まずは購入した鰹に串を刺します。
最低でも3本、さらに安定させたい方は5本ほど使うと安心です。網に乗せて焼いてもいいのですが、表裏を返しながら焼くことを考えると串の方が圧倒的に便利。大きく火が上がるので、できるだけ長くてしっかりしたものを選びましょう。
ここからは時間との戦いです!藁はすぐに燃え尽きてしまうので、火を着けたら一気に炙る!
強火でサッと炙り、表面に焼き色がついたらOKです。
余熱で中まで火が通るのを防ぐため、通常のタタキはここで一旦、氷水に入れて冷やします。
今回は温かいままいただく「焼き切り」スタイルなので、すぐ切り分けてしまいましょう。購入した藁の半分を使い切ると、火の通り具合はこんな感じでした。
ちゃんと「鰹のタタキ」の断面になっていて感動です!
そして薬味は、にんにく、ねぎ、かいわれ大根を用意。この他にオニオンスライスやミョウガ、大葉あたりも相性バッチリですね。
鰹をなるべく温かいうちに食べたいので、炙る前に薬味の準備は済ませておきましょう。
そして、切り分けた鰹に薬味をたっぷり乗せれば…完成です!
あとは、塩をふっていただきましょう。塩は少しだけ粒の荒いものにすると、存在感があっていいですね。
にんにくと塩がガツンと効いた塩タタキは、ビールや冷酒とも相性最高!藁焼きで汗だくになった身体には、ご褒美のような組み合わせです。
▶参考記事
豪快キャンプ飯!藁焼きでカツオの塩タタキ作りに挑戦してみた
そば味噌焼き
香ばしい味噌とサクサク食感のそばの実がアクセントの「そば味噌焼き」で粋なキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
そば味噌は、味噌にそばの実、酒、みりん、砂糖、唐辛子などを加えて作る「嘗(なめ)味噌」です。
江戸時代、「嘗味噌」は、そば好きでせっかちな江戸っ子が、そばの茹で上がりを待つ間、蕎麦前(蕎麦を食べる前)に酒のつまみとして食べられていた一品です。ここではアウトドア仕様にして。秋に旬をむかえたそばの実を、嘗味噌に混ぜ込んで食感も楽しい「そば味噌焼き」にしてみました。
まずは、そばの実をていねいに炒る
熱したスキレットにそばの実を入れ、表面が茶色く色づくまで弱火でじっくりと焦がさないように炒ります。そばの実から、ぱちぱちとはじける音がしてきたら、できあがり間近の合図。そばの実が黄金色になったら火を止め、スキレットから取り出して粗熱を取ります。
サクサクの食感と香ばしさがクセになる。
【そばの実たっぷりのそば味噌のレシピ】
材料(作りやすい分量)
- そばの実(炒ったもの) 100g
- 味噌(好みのもの) 100g
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- 七味唐辛子(好みで) 適宜
(1)シェラカップに酒とみりんを入れてアルコールを飛ばします。
(2)煮切った酒とみりんの中に、味噌を入れ混ぜ合わせます。
(3)(2)に砂糖を加え、弱火で練り上げます。だんだんとひとかたまりなってきます。好みのかたさまで練り上げます。
(4)(3)に、そばの実と七味唐辛子を入れ、まんべんなく混ぜ合わせたらできあがりです。ごはんのおともに、焼きおにぎりなどにしても。
焼き味噌の作り方
適量のそば味噌を木しゃもじや溶けない材質のヘラなどに塗りつけ、味噌に焦げ目がつくまで香ばしく炙れば、焼き味噌のできあがりです。
▶参考記事
秋そばで大人キャンプ。焚き火で炙った『そば味噌焼き』を冷酒とあわせて
スモア
アメリカ・アラスカ在住ライター(海外書き人クラブ)
2019年よりアメリカ・アラスカ州在住。猫と犬と一緒に、のんきでワイルドな日々を過ごしています。海外書き人クラブ会員https://www.kaigaikakibito.com/
アウトドア大国、アメリカでキャンプファイヤーをすれば必ず食べると言っても過言ではないスモア(S’more)。マシュマロを火で炙り、少し焦げ目が付いたらグラハムクラッカーに載せて、チョコを挟んだ激甘スイーツです。
今回はキャンプやBBQにピッタリの王道レシピと、お家でも楽しめるアレンジレシピをご紹介します。
作り方
作り方と言っても、材料は至ってシンプル。グラハムクラッカーとマシュマロ、チョコはお好みのもので良いですが、基本はハーシーチョコレートだそう。
必要な道具は串のみ。長めの竹串で十分ですが、スモア大好きアメリカでは専用の串も売っています。先が二股になっているので、マシュマロ以外にもソーセージを刺して焼いたり、ちょっとしたフライ返しとしても応用ができます。
材料をお好みのサイズに割って、マシュマロを串に刺したら準備完了!チョコとマシュマロを欲張ってたくさん使うと、食べる時に溶けて大変なことになるのでご注意。
それでは火で炙っていきましょう!赤い炎で焼いても良いのですが、煤でマシュマロが黒くなってしまうので、オススメの火のコンディションは炎が収まった後。20~30秒くらい遠火でゆっくり炙るのがコツです。中が溶けて串からスッと抜けるくらいが焼き上がりの目安。
グラハムクラッカーの上にチョコを置き、そこに溶けたマシュマロを乗せ、もう1枚のグラハムクラッカーでサンドしたら完成!
チョコとマシュマロの相性は言うまでもありませんが、そこにグラハムクラッカーの香ばしさが重なって絶妙なハーモニー!マシュマロの予熱でチョコが溶けて、食べるうちに手や口の周りがベトベトになること必至ですが、それもアウトドアスーツの醍醐味です。
▶参考記事
マシュマロとチョコの共演!米国キャンプファイヤーの定番、スモアって?
ラムクラウン・シャンデリアロースト
ネイチャークラフト作家
長野修平さん
枝、流木、古材などを使ったオリジナリティあふれる作品を製作。北海道の山菜料理屋で育ち、若かりしころ、肉の名店・東京「銀座らん月」で修業した。焚き火料理を得意とする。
ラムラックを4枚つなげた、豪快な逸品! 仲間と焚き火を囲みつつ、食べたい分だけ切り分けよう。キャンプの夜が盛り上がること必至!
材料
ラムラック…4枚
塩…大さじ4
黒コショウ…大さじ2
タイム(粉末)…大さじ1
作り方
1)ラム肉の下処理をする。外側の余分な脂身を外し、スジをナイフで取る。骨は周りの肉やスジを落とし、好みの長さまで引き出す。
2)内側の骨と骨の間に薄く切れ目を入れたら、塊同士を銅線でつなげる。
3)骨の上部も銅線や麻ひもでつないで結び、丸く形を整える。
4)内側に十字に枝を渡して補強したら、つなぎ目の銅線にS字フックを掛け、クサリに通してトライポッドに吊るす。
5)塩、黒コショウ、タイムを合わせたものを全体にすり込み、焚き火にかける。
6)強火で炙って外側に焼き目がついたら、あとはじっくり遠火で炙る。1時間ほど経ったら上下逆さにし、炎と煙をあてて仕上げる。
ポイント1
ラムは脂身が多いので、余分な脂を切り落とす。油煙が上がるのも防げる。切り取った部位はスープや煮込みに。
ポイント2
抗菌効果のある銅線で、ラムラックを縫い合わせる。骨同士は緩まないように巻き結びでつなげるといい。
ポイント3
風向き利用と強火弱火の使い分けが肝心。最初は炎を高く上げ、クラウンの内側を焼き上げる。焼き目がついたら弱火にシフトし、じっくりと。風向きに合わせて焚き火を移動し、熱風を当てる。
▶参考記事
カブりつけ! ラムクラウン・シャンデリアロースト[長野修平の肉を極める・直火料理]
ガストーチを使って炙ればOK!家でも外でも楽しめる炙り料理
炙り料理を楽しむ際に便利なガストーチ。ここではガストーチを使ったレシピを紹介します。キャンプ場ではもちろん、ホームパーティなど幅広いシーンで喜ばれること間違いなし!
キャンプにはガストーチを持っていくのがおすすめ!メリットと注意点を解説
詳しいレシピを紹介する前に、まずはガストーチのメリットと使う際の注意点をおさらいしましょう。
ガストーチは、キャンプでは欠かせない火起こしを誰でも簡単におこなうことができるだけでなく、キャンプ飯の炙り料理にも活用することができます。
あらためて、ガストーチを使うメリットと注意点を説明していきます。
ガストーチを使うメリット
着火までが早い!
着火剤を使って火を起こすときは、着火剤にライターやマッチなどで火をつけ、その上に焚き付けや炭や薪をおき、火を大きくしていきます。
その際、着火剤が湿っていて火がつきにくかったり、焚き付けや炭や薪に火がつく前に着火剤がなくなってしまったりして、火起こしに失敗してしまうこともよくあります。
しかし、ガストーチを使えば、トーチ先端部から出る火をしばらくのあいだ炭や薪に当てておくだけで、火を起こすことができます。
炭や薪がオレンジ色になるまで火を当て、風を送り込めば着火は完了です。
キャンプにおいて、準備をいかに早く済ませられるかは、キャンプをどれだけ満喫できるかに大きな影響を与えます。
その点で、キャンプで重要な火起こしをすばやくおこなうことができるガストーチは、初心者の方にとって必須アイテムと言えるでしょう。
また、ガストーチを使えば、着火剤やライターやマッチを買う必要がありません。
着火剤は高いものではありませんが、保管が少し面倒です。
筆者は、着火剤を使っていたときに、着火剤を湿気の多い場所においていたため、使い物にならなくなってしまったことがありました。
ガストーチなら、燃料はガスボンベひとつ。点火装置付きのガストーチであれば、ダイヤルを回してガスを出し、点火ボタンを押せば、簡単に火をつけることができます。
ライターやマッチなどを使って火をつけるひと手間を省くことができるのも、ガストーチの魅力のひとつです。
ガストーチの価格
ガストーチは、ものにもよりますが、1,000円から2,000円前後で購入することができます。
確かに値段だけを考えると、着火剤とライターを買って火を起こした方が安く済みます。
しかし、着火剤を使ってもうまく火がつかないことや、湿気で着火剤がダメになってしまう可能性などを考えると、ガストーチはかなりお手頃な価格だと思います。
ガストーチを使用する上での注意点
ガストーチは非常に便利なものですが、使い方には注意が必要です。
火をつけるときに、はじめはつきにくいこともありますが、その際ガスボンベを取り付けたままガストーチの先を覗くなどは絶対にしないようにしましょう。
また、ガストーチはボタン一つで簡単に火がついてしまいます。
使用しないときは、必ずガスボンベをガストーチから外しておくようにしましょう。
▶参考記事
キャンプにはガストーチを持っていくのがおすすめ!メリットと注意点を解説
オーブン要らずの秋ナスミートグラタン
オーブンを使わない、キャンプでもおすすめの料理「秋ナスのミートグラタン」のレシピを紹介します!
材料(3〜4人分)
- ナス・・・3個
- 玉ねぎ・・・1個
- 合いびき肉・・・300g
- ミートソース・・・1パック
- チーズ・・・100g
- チューブのにんにく・・・3cm
- アウトドアスパイスほりにし(塩コショウなどで可)・・・適量
- 赤ワイン・・・30mlぐらい
- オリーブオイル適量
作り方
1.ナスを半月切り、玉ねぎをみじん切りにします。(ナスを切ってすぐに熱を加える場合は、アク抜きしなくても大丈夫です。特に、今回のようにミートソースで煮込む場合は、変色やえぐみも気にならないのでアク抜き不要ですよ)
2.スキレットを熱して、オリーブオイルとチューブのにんにくを入れます。(中火)
普通のフライパンでも作れますが、熱伝導の良いスキレットの方がナスの旨味を逃しません。
3.玉ねぎと合いびき肉を炒めて、アウトドアスパイスほりにしを振ります。(塩コショウでも可)
4.ナスを炒めます。
5.ミートソースを入れます。
6.赤ワインを入れ、フタをして10分ほど煮込みます。(弱火)
7.チーズを入れて、溶ける程度に煮込みます。(2〜3分ほど)
8.ガストーチでチーズを炙って焦がしたら完成です!
家庭では、オーブンやトースターなどで焼いてチーズを焦がしますが、キャンプではガストーチが活躍!程よくついた焦げ目がとても美味しそうですよね!(ガストーチを使う際は、周りに燃えるものが無いか確認してください。)
そして、スキレットで作ることで食材に早く火が通るので、ナスの旨味をギュッと閉じこめ逃しません!みずみずしくて淡白な味の秋ナスと、肉と焦がしチーズの濃厚さが絶妙にマッチして、とても美味しかったです。
▶参考記事
キャンプにおすすめ!オーブン要らずの秋ナスミートグラタン
アツアツのポテトグラタン
今回ご紹介するレシピでは、スキレットとトーチバーナーを用意すれば、キャンプでも手軽にアツアツのグラタンを作ることができます。たっぷりのチーズを振りかけて、トーチバーナーでお好みの焦げ具合に仕上げたグラタンは最高ですよ。ソロキャンプの方にも、ファミリーキャンプの方にも、ぜひお試しいただきたいキャンプ飯です。
材料(2人前)
ソーセージ 2本
じゃがいも 小2個
玉ねぎ 小1個
ほうれん草 1/2袋
バター 20g
薄力粉 大さじ2
豆乳 200cc
ピザ用チーズ 大さじ3
塩胡椒 少々
ホワイトソースにコクを出すために豆乳を使っています。豆乳は持ち運びに便利な、パック豆乳がオススメです。豆乳が苦手な方は、牛乳と少量の生クリームに材料を変更しても、美味しく作れます。
作り方
ソーセージは食べやすい大きさに切ります。玉ねぎ、じゃがいもは皮をむいて薄切りにします。
加熱時間を短く仕上げるために重要なのが、じゃがいもの厚さです。3mm程の薄切りにすることで、スキレットでも短時間で火が入ります。
ほうれん草はザク切りにし、水にさらします。
スキレットを温め、バターを入れて溶かします。
ソーセージと、玉ねぎを入れて炒めます。
玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
薄力粉を入れて全体を混ぜます。バターと薄力粉を混ぜることで、ホワイトソースの素が出来上がります。
粉っぽさがなくなったら、豆乳、水(200cc)を入れて全体を混ぜます。じゃがいもを入れてサッと、かき混ぜます。
弱火で蓋をしながら火を入れます。
蓋を開けて何度か混ぜながら、とろみがつくまで煮詰めます。丁度良いとろみがついて、じゃがいもが柔らかくなったら、塩胡椒で味を整えます。濃いめの味付けが好きな方は、コンソメなどを入れても美味しいです。
ほうれん草を入れて、全体をかき混ぜます。
ピザ用チーズを振りかけたら、トーチバーナーで炙って焦げ目をつけて完成です。
トーチバーナーを使うときは、一気に近づけすぎないように気をつけましょう。遠火で全体を少しずつ焦がしていくと、丁度良いキツネ色の美味しそうな焦げ目がつきますよ。
▶参考記事
スキレット×トーチバーナーのキャンプ飯!野外でできるアツアツのポテトグラタン
マイクロトーチ(バーナーライター)で軽く炙って食べる『キャンプ・ナチョス』
チーズがとろーり、食べごろになったナチョスを軽く炙ってみたら、おいしい!しかも楽しい!キャンプにぴったりの「ナチョス」。日本では、チリコンカンで作るナチョスが一般的ですが、トマトや玉ねぎ、アボカドといったシンプルな食材で作るナチョスのレシピを紹介します。
材料
- トルティーヤチップス 適量
- 玉ねぎ 1/2個
- プチトマト 10粒程度
- アボカド 1/2個
- ブラックオリーブ(好みで) 10粒程度
- ハラペーニョ(あれば) 1本分
- とろけるチーズ(好みのもので) 適量
- 塩 少々
- ブラックペッパー 少々
- オリーブオイル 適量
- タバスコ(好みで)
<下準備>
- 玉ねぎはみじん切りにします。
- プチトマトは半分、または1/4にカットします。
- ブラックオリーブは輪切りにします。
- ハラペーニョは輪切りにします。
- アボカドは半分にカットし、さいの目に包丁をいれ、スプーンなどを使って実を取り出します。アボカドの実は空気に触れると変色するので焼く直前にカットするか、酢やレモン果汁をかけて酸化を防いでおきましょう。
作り方
(1)ボウルにみじん切りにした玉ねぎ、カットしたプチトマトを入れ、塩、ブラックペッパーで味をしてオリーブオイルで和えておきます。
(2)大きめの平たいフライパン(ここではパエリア鍋)にまんべんなくトルティーヤチップスを敷き詰めて火をつけ、トルティーヤチップスを焼きます。
(3)その上に、とろけるチーズ、(1)、さいの目に切ったアボカド、ブラックオリーブをバランスよくのせます。
(4)さらにとろけるチーズをのせて、ハラペーニョの輪切りをトッピングします。
(5)アルミホイルで蓋をして3分ほど焼きます。
(6)好みの加減に焼けたらできあがりです。
▶参考記事
ちょっと炙って。楽しい、おいしい『キャンプ・ナチョス』
ドンキのはちみつミックスナッツで作る!秋冬キャンプで手作りしたいピザレシピ
日本最大級のディスカウントストアとして、SNSなどでもファンの多い「ドン・キホーテ」。
今回はそんなドン・キホーテのPB(ピープルブランド)商品の中から「はちみつミックスナッツDX」をピックアップ。秋のキャンプスイーツにおすすめの、ピザレシピとあわせてご紹介します。
材料(約20cm生地1枚分)
- モッツァレラチーズ 1個(100g)
- カマンベールチーズ 1個(90g)
- ピザ用チーズ 適量
- オリーブオイル 適量
- 粗挽き黒こしょう 少々
- はちみつミックスナッツDX たっぷり
★ピザ生地材料
- 強力粉 130g
- 砂糖 小さじ1
- ドライイースト 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
- ぬるま湯 80ml
- オリーブオイル 大さじ1/2
はちみつの甘みとナッツの香りを生かすため、チーズはすっきりとした風味のモッツァレラ・カマンベールを使用。ピザ生地は強力粉のみで作り、もちもちとした食感に仕上げます。
なお、こちらのレシピにははちみつを使用しているので、1歳未満の乳幼児は召し上がらないようご注意ください。
作り方
まずはピザ生地作り。ボウルに強力粉、砂糖、ドライイーストを加えてよく混ぜます。
ちなみに、生地には薄力粉を混ぜて作ってもオーケーですが、薄力粉は強力粉に比べてタンパク質が少ないために弾力や保水性が弱く、生地がベチャッとしてしまいがち。
そのため、もっちり仕上げたいときは「強力粉:薄力粉=5:1」、サクッと仕上げたいときは「強力粉:薄力粉=1:1」の割合を目安に、粉を混ぜてお作りくださいね。
混ぜた粉に、さらに塩、ぬるま湯、オリーブオイルを加えて……
ひとまとまりになるまで混ぜます。
まとまった生地を台などに出して、さらに表面にツヤが出てくるまで手でこねていきましょう。
丸く形を整えたらボウルに戻し入れ、ふんわりとラップをして常温で1時間~1時間半ほど置いて発酵させます。
写真のように、生地が2倍ほどになっていればオーケー。
台に強力粉で打ち粉をしたら生地を取り出し、生地にも打ち粉をし、ガスを抜いて丸く伸ばします。強力粉だけだと意外と弾力があるので、しっかり力を込めて伸ばしていきましょう。
もちろん、めん棒などを利用してもオーケーです。
今回は直径約20cmのスキレットで焼くので、それよりも一回り小さめに形を整えました。
具材を乗せる前にフォークでピケ(穴を開ける作業)をしておきます。こうしておくと火が通りやすくなり、また生地が膨らんでしまうのも防げます。
生地が完成したら、手早く具材の準備。モッツァレラチーズは薄切りにして……
カマンベールチーズは6等分にします。
先ほどの生地にモッツァレラとカマンベールを乗せて……
その隙間を埋めるようにして、ピザ用チーズをちらしましょう。
スキレットにオリーブオイルを加えて熱したら、弱火にしてフタをし、生地に火が通るまで焼いていきます。フタが無い場合は、アルミホイルで代用しましょう。
フタを取ったら、表面を軽くバーナーで炙ります。
程よく焼き色が付いたところで、火から下ろしましょう。
食卓に出したら粗挽き黒こしょうをちらし、はちみつミックスナッツDXをたっぷりかけて完成!とろ~りチーズとはちみつが相まって、なんとも背徳感のあふれるビジュアルに仕上がりました。
▶参考記事
ドンキのはちみつミックスナッツで作る!秋冬キャンプで手作りしたいピザレシピ
お花見キャンプで食べたい!ラップで作れる「炙りしめ鯖の桜棒寿司」
今回は、お花見気分を盛り上げる、春におすすめの華やかなキャンプレシピをご紹介します。特別な道具がなくとも、ラップひとつで簡単に作れるので、ぜひお試しください。
材料(2人前)
- しめ鯖 1枚
- 白米 1合分
- 桜の花の塩漬け 15g
- 大葉 5枚
- 白いりごま 大さじ1
- すし酢 大さじ2
しめ鯖は、クーラーボックスで保冷できるタイプのものを選ぶといいでしょう。鯖の味付けは、昆布締めのものや、野菜が入ったものも販売されていますが、シンプルな味付けのほうが酢飯との相性がいいです。
作り方
桜の花の塩漬けは、塩抜きをするために30分ほど水にさらします。
しめ鯖を炙るために、バットに取り出します。
トーチバーナー で、鯖の表面を軽く焼きます。バーナーを近付けすぎると、こげ色が強くなってしまうので、火の当たり具合に気を付けましょう。
全体にうっすら焦げ目がつくまで焼きましょう。
米を研いだら1合分の水を入れ、絞った桜の塩漬けを入れます。
蓋を閉めたら、沸騰するまで強火で加熱します。湯気が出てきたら、弱火にして10〜15分加熱します。
時間が経ったら蓋を開け、水分が表面に浮いていないか確認しましょう。
白いりごまを入れて全体をかき混ぜたら、再び蓋をして10分ほど蒸らします。
粗熱が取れたら、大葉の千切り、すし酢を入れてよく混ぜます。
ラップを大きめに広げ、混ぜた酢飯を置きます。ラップを使って包むようにしながら押して、形を整えます。
長方形に整えた酢飯の上に、炙ったしめ鯖を置きます。
ラップで包み、両サイドをねじるようにして形を整えます。
ラップの上から、食べやすい大きさに切ります。切る際に、下に押してしまうと酢飯が潰れて切りにくいので、ノコギリのように大きく前後に包丁を動かしましょう。
形が崩れないように気を付けながら、ラップを取り除きます。お好みで、仕上げに桜の花の塩漬けを絞って飾り付けをしたら完成です。
炙ったしめ鯖の香ばしさと、桜の花の香りの酢飯が楽しめる、春らしいメニューです。手軽に作れて、冷めても美味しく食べられるので、慌ただしいキャンプ撤収時のお昼ご飯にもおすすめです。
▶参考記事
お花見キャンプで食べたい!ラップで作れる「炙りしめ鯖の桜棒寿司」
炙り料理でいつものキャンプ飯をワンランクアップ!
キャンプでおすすめの炙り料理のレシピを紹介しました。作ってみたいメニューは見つかったでしょうか。
いつものキャンプ飯をワンランクアップさせたい人や、バリエーションを増やしたい人は、ぜひ挑戦してみてくださいね!