スポーツサンダルのパイオニアとして名高いTeva(テバ)が、冬の足元をグンと暖めてくれるフットウェアを発売。冬キャンプで使えるシューズを探していた筆者にとって、このブーツは気になっていたアイテムのひとつだ。この度手に入れることができたので、実際に使ってみた感想をお伝えする。
起毛素材と極厚フットベッドが快適性のミソ
今回紹介するのは、“クラシカルなアウトドアギア”をイメージしたミドルカットのブーツ。こちらーはデザート トープというライトグレーに近いカラーで、そのほかにブラック、ダークグレーに近いセドナ セージ マルチの計3色を展開する。
一般的なシューズのデザインとは異なり、前と後ろとでは異なる素材を採用。フロントにはリップストップ生地を使った非吸湿性のキルティング、バックと内側には再生素材50%の起毛ポリエステルを使っている。
生地の表面にはテバ ラビット プルーフという独自の撥水加工を施しており、多少の雨や水が当たっても中に染み込みにくくなっている。それに加え、アッパーのキルティングや後ろの起毛素材のおかげで、保温性があり寒さを防ぐ。
アウトソールはオリジナルのラバー素材を使っており、耐久性とグリップ力を備える。パターンも独自に作ったもので、水の抜け具合や歩きやすさも考慮されている。
なんといっても、リエンバー テレインの一番の特徴は中に敷いたフットベッド。ウルトラコンフというオリジナルの発泡素材で、25mmと分厚く、クッション性の高さは言わずもがな。
また、ライフ ナチュラルズというペパーミントを原料とした抗菌素材を使っており、臭いのもととされるバクテリアの繁殖を防ぐ。長時間履き続けても、これによって足の臭いを抑えるのはアウトドアフィールドではありがたい。
リエンバー テレイン ミッドを実際に履いてみた
ディテールを紹介したところで、次は足を入れて使ってみた。同商品は1cm刻みで展開されており、筆者はジャストサイズの26.0cmを履いた。甲がやや低く、親指の先や狭い印象ではあるが、それは履き始めの一瞬で次第に慣れてきた。
ミドルカットにより足首まで寒さを感じないとともに、砂地で歩いても靴の中に砂が入り込むことがなかったのが印象に残る。また、フットベッドのクッション性で硬い場所も難なく歩け、より足元が悪い悪路でもこれなら安心だと感じた。
平地だけでなく、坂道も便利。アッパーの溝がシワを寄せにくくし、シワによって生じやすい足の痛みをなくしている。しかもミドルカットで足首まで生地が覆っているため、靴擦れが起きにくく安定して歩けるのだ。
総じて、オリジナル生地や再生素材をふんだんに使いながら、フットベッドのクッション性やアッパーのデザインなど快適な機能を備えており、アウトドアに最適なブーツだと感じた。
リエンバー テレイン ミッドで気になるところ
履き心地と機能は申し分ないが、2点気になるところがある。1点目は履きやすさ。前後のプルタブと両サイドのゴムバンドによって足が入りやすいようになっているのだが、筆者は普段中厚手のソックスを履いていて、中に足を入れようとするとかなり窮屈な印象だった。薄いソックスであれば問題ないかもしれないので、店頭で試着してほしい。
2点目は雨天時のグリップ性。アウトソールのパターンはしっかり溝があるため、普段使いやある程度のトレイルに履く分には問題ないが、濡れたタイルはやや滑る印象があった。特に街中など、ぬかるみのある地面で歩く際は気をつけよう。
冬の足元をしっかり温める頼もしい存在
冬キャンプに向けて着々とギアを揃えている人も多いだろうが、足元は意外と見逃しやすい。テバのブーツなら、暖かいだけでなくクッション性があり履き心地もよく、これがあるだけで十分快適に過ごせること間違いなし。ただし、履きやすさは個人差があるため、まずは店頭で試着をして履いてみてはいかがだろうか。
商品概要
テバ「リエンバー テレイン ミッド」
サイズ:25.0〜30.0cm(1.0cm刻み)
重量:300g(片足27.0cm)
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