2024年に買うべきレインジャケットは?アウトドアの達人がセレクト!
ブランド独自開発の防水性素材が、ますます増加。環境に負荷を与えない素材や加工もさらに開発が進んでいるのがポイントだ。
私が選びました! ライター 高橋庄太郎
夏は北海道、冬は沖縄での野営が大好き。得意な分野は"人力で運べる"登山向けの道具で、著書に『トレッキング実践学』(ADDIX)等。
工夫を凝らした独自素材のウェアが増えている
現代のレインジャケットに欠かせない機能は、“防水透湿性”だ。近年は多様なブランドが独自の素材を開発しているが、2024年はその動きがますます加速すると、僕はにらんでいる。
第1位のブラックダイヤモンドはじめ、今回選んだ最新作もすべて独自素材。耐水性や透湿性のレベルはさまざまで、高品質なものほど高価格になりがちだが、安価でも予想以上に機能的なものも多い。細かなスペックを自分で調べ、リーズナブルな素材を探すのも楽しい。
ところで防水透湿性素材の代名詞といえば“ゴアテックス”だが、2023年にはとうとうPFCフリーを達成して環境への負荷を格段に減らした「ゴアテックスePE」が登場した。ただ、現時点で紹介できる状況の新作レインウェアはまだないが、あとは時間の問題。楽しみに待とう。
第1位・シンプルでも使い勝手はバツグン!
ブラックダイヤモンド/ハイライン ストレッチシェル
価格未定
独自の透湿防水素材「BD DRY」を使用。脇下に換気性を高めるベンチレーターが付き、フロントはダブルファスナーで開け閉めの調整がしやすく、気温対応が簡単。デザインも気が利く。
問い合わせ先:ロストアロー www.lostarrow.co.jp
第2位・体の動きを妨げない優れたストレッチ性
アウトドアリサーチ/ストラトバースト レインジャケット
¥25,300
しなやかで肌に触れてもサラっとした着心地。自社開発の「Ventia」素材は十分な防水性と透湿性を持ちながら低価格も実現し、物価上昇中の現代にはありがたい。
問い合わせ先:エイ アンド エフ TEL:03(3209)7575
第3位・日本人の体型に合うシルエットも上々
カリマー/WTX LT レイン ジャケット
¥31,900(2月発売予定)
ウインドシェルにも活用できる軽やかさ。オリジナル素材「WTX」は耐水性、透湿性に優れ、ベンチレーターになるポケットや本体を収納できるフードの工夫もいい。
問い合わせ先:カリマーインターナショナル TEL:03(3221)6883
第4位・表地は7デニールの超薄手の素材
モンベル/スーパードライテック ピークシェルジャケットMen’s
¥24,200
高い透湿性をもつモンベル独自の防水透湿性素材「スーパードライテック」を使った超軽量モデル。高密度ニットの裏地は保水しにくく、肌触りがいい。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:06(6536)5740
第5位・蒸し暑さに負けない驚異的な透湿性
サロモン/アウターパス ウォータープルーフ プロ 2.5L ジャケット
¥26,400
フロントに止水ファスナーを使いつつ、その上部はさらにフラップで覆ったり、防水性のポケットがついていたりと、細部がユニーク。内部の蒸れの抜けも抜群だ。
問い合わせ先:サロモン コールセンター TEL:03(6825)2134
ここからは…全国14のショップスタッフに聞いた2023年売れたレインジャケット発表
第1位・ザ・ノース・フェイス/クライムライトジャケット
¥39,600
雨への対応力に加え、約310gの軽量性や柔らかな素材感など全体のバランスがすばらしい。フードのフィット感も良好。
問い合わせ先:ザ・ノース・フェイス マウンテン TEL:03(5466)9278
タウンユースとしてカジュアルに着られます。値段は高めでもお客さまに大人気でした(エルブレス御茶ノ水店)
第2位
ミレー/ティフォン50000 ストレッチジャケット
¥35,200
第3位
モンベル/サンダーパスジャケット
¥17,050
第4位
アークテリクス/ベータLTジャケット
¥66,000
第5位
パタゴニア/メンズ・トレントシェル3L・レイン・ジャケット
¥27,500
※構成/高橋庄太郎 撮影/中村文隆
(BE-PAL 2024年1月号より)