2023年10月末~11月初旬に東京で開催された「ジャパンモビリティショー2023」をレポート。遊びグルマの未来が見えてきたぞ!
※掲載情報は本誌編集時(2023年11月)のものです。
これからは"ラクかっこいい"にシフトしていくクルマたち
チェックしたのは
編集・大下(右)
記者・櫻井(左)
大:今回のジャパンモビリティショー2023は「乗りたい未来を、探しに行こう!」のテーマどおり、自動車産業の枠を超えた展示で盛り上がりましたね。
櫻:理由のひとつとして近い将来販売されそうな、現実感あるコンセプトカーが多かったからかな。
大:どうしてなんですか?
櫻:現在、EVの次世代電池として各社が開発中の全固体電池は、小型化できるから車載もしやすい。今回、小型車や現行の軽自動車に相当するEVのコンセプトカーが目立ったのは、その成果かもしれないね。
大:省スペースということは、デザインの自由度が広がりそう。
櫻:そうだね。EVに限らず、照明技術の進歩でヘッドライトを核としたデザインに個性がある。内装も、使われる素材が進化し、薄く丈夫なシートなどを採用したコンセプトカーに注目が集まっていた。これらの技術はそう遠くないうちに市販車に投入されるはず。お楽しみに!
大:静かで滑らかなEVでラクに遊べて、かっこいい。アウトドアでそんなスタイルが増えそうです。
【三菱自動車】クロスカントリー車の未来像を展示
D:X コンセプト
デリカミニのヒットで高まるブランド力を象徴する、オフロード感満点のコンセプトEV。
フェンダーの張り出しは大げさだが、プロポーションは次期デリカD:5に投影されるはず。
トライトン
2列シートのピックアップトラックが復活。
全面的に刷新され、内装もモダン。4WDは旋回性能や滑りやすい路面での安全性を高めた。
荷台も広い! ¥4,980,800~
【日産】ミニバンで自然と寄り添う時代に
ハイパーツアラー
高級ミニバン、エルグランドの刷新を予感させるコンセプトEV。
薄いシート(積載性に寄与)やガラス面積の広い開放感のある設計など、注目ポイント満載。
【トヨタ&トヨタ車体】遊べるミニバンやSUV、トラックも!
EPU
次世代ハイラックスを想起させるダブルキャブEV。
ランドクルーザーSe
非ラダーフレームのEVで洗練された次世代のランクルを提案。3列シートだ。
ランドクルーザー250
ランクル250にアクセルとブレーキ操作を手元で操作する「ネオステア」を装着し、運転操作の可能性を追求している。
X-VANギア コンセプト
トヨタ車体は3列シートで開口部の広い前後スライドドアをもつ魅力的なミニバンを展示。
サイズは全長4,695㎜、全幅1,820㎜、全高1,855㎜。トヨタブランドで販売される可能性は十分ある!
【スズキ】コスパ◎の電気自動車に期待
eVX
緻密に制御される電動4WD搭載の、小型SUVタイプのEV。
eWX
軽サイズのコンセプトEV。ハスラーをミニマルに進化させた印象。航続距離しだいではソト遊びもイケそう。
【ダイハツ】はたらくクルマもかっこよく!
ユニフォーム カーゴ
軽バンのハイゼットカーゴをEV化したら、こうなる!?
機能をミニマルにデザインしたカタチは遊びグルマとしても魅力的。
天井や壁にアタッチメントを配置できる機能的な設計。
【ホンダ】あの人気モデルが電気自動車で復活!?
サステナ・C コンセプト
ポップで実用的で車載用バイクとのコンビで、一世を風靡したシティ(1981年登場)のEV版的コンセプトカー。往年のシビックを想起させる小型EVのHonda e同様、市販化に期待!
【メルセデス・ベンツ】憧れのオフローダーも電気自動車に!
コンセプトEQG
超高級クロカン4WD、GクラスをEV化。4輪独立モーター駆動で、車体中央を軸に360度回転できるとか。市販化されても超高額だろうが、唯一無二のカタチも含めて気になる!
【BYD】中国の電気自動車は品ぞろえ拡大中
U8
サブブランドのヤンワンで本国では発売中の高級SUV。その場で360度回転できるEVだ。タフなデザインも魅力だが、より小型でギア感あふれるEVの登場に期待。
※構成/櫻井 香 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2024年1月号より)