キャンプシーズン到来! 今年こそ家族でキャンプに行きたいけれど、準備や子どものケア、キャンプ場選びなど、心配ごとを抱えている人も多いのでは?
そこで、ファミリーキャンプを楽しんでいるママたち5人に集まっていただき、座談会を決行。役立った道具や欠かせないもの、心得などをお話いただきました。
【ママキャンパーメンバー】
●久保順子さん
家族構成:夫、息子(3歳)
キャンプ歴:6年
使用テント:ウェンガー
●斎藤真智子さん
家族構成:娘(7歳)
キャンプ歴:3~4年
使用テント:ロゴス
●田中幸子さん
家族構成:夫、息子(8歳)
キャンプ歴:10年
使用テント:ビッグアグネス
●ふじやすこさん
家族構成:夫、息子(9歳)、息子(3歳)
キャンプ歴:2年
使用テント:コールマン
●松田幸知さん
家族構成:夫、息子(7歳)、娘(4歳)、娘(1歳)
キャンプ歴:20年ほど
使用テント:スノーピーク
みなさんのキャンプスタイルを教えてください!
久保:主人が休日も仕事で家にいないことが多いので、息子とふたりでキャンプへ。テントを運ぶのは大変なので、コテージなどの宿泊施設を選んでいます。
斎藤:両親がキャンプ好きだったので、私も子どものころから行っていました。今も両親と、あと犬を2匹(ミニチュアシュナイザー)を飼っているので、大騒ぎしながら行っています(笑)。
松田:私も主人も子どものころから両親にキャンプに連れて行ってもらっていたので、自然と自分たちも行くようになりました。主人が主導権を握っていて、スノーピークが大好きで、道具はほとんどスノーピークです(笑)。
田中:うちはサーフィンや山登りも好きで、その延長でキャンプを始めました。たくさん行く年もあれば、まったく行かない年もあったりして、まちまちです。あまり手の込んだことをしているわけではないですが、楽しんでいます。
ふじ:下の子が1歳になった年にキャンプデビュー。きっかけは、お兄ちゃんが「虫がちょっと…」という子だったので、このままではヤバイ! と思って外に連れ出しました。私も虫は得意ではないですが、将来息子が虫を見て「キャー」と言うようにはなって欲しくなくて(笑)。友達や夫の周りにもキャンプをしている人がけっこういたので、一緒に行くこともあります。
迷子防止のために子どもも親も派手な服を着る!
ふじ:私も夫もキャンプを知らない状態で始めたんですよ。最初からテント泊でしたけど、事前に家の近くのテントが張れる公園で練習したりして(笑)。
久保:それは大事ですよね。私も練習したんですけど、まさかの初期不良でポールが1本足りなかったんです! 練習だったからよかったけど、現地だったら大変なことになっていましたよね。
田中:娘さんは、外で遊ぶの嫌がったりしなかったんですか?
斎藤:それがまったくなかったんですよね。
田中:じゃあキャンプも最初から「行くー!」って感じで?
斎藤:いや、でもやっぱり「虫が嫌―!」とはなっていて。小さい虫にも騒いでいたけれど、最近は、ちょっと我慢できるようになったかな。「ダンゴムシは触れるとか」。それにちょっとずつお料理に興味が出てきたみたいで、キャンプだと手伝ってくれるんですよね。
松田:そうそう。パンにピーナッツバターを塗るのをすごく丁寧にやってくれたり。私より丁寧にやってくれるから、ビックリしちゃう!
田中:なんで、キャンプだと手伝ってくれるんですかね?
斎藤:キャンプって、みんなが何かしら動いているじゃないですか。だから自分も「やらなくちゃ!」って気持ちになるのかもしれない。手伝ってくれるけれど、テントの張り綱にしょっちゅう引っ掛けて転んでいる(笑)。夜とか日が暮れたら、走らないでほしいよね。
田中:わかりますー!何度も同じところに引っかかる(笑)。
松田:うちは子どもが多いから、ペグがあるところに風船をつけていますよ。撤収のときに、風船を割るのが息子の仕事で。
斎藤:いいかも! 楽しそうですね!
田中:サイトも華やいでいいですね。子どもが見てわかりやすいって大事だし。どこかに遊びに行くと、テントの場所もわからなくなるけれど、風船があったら目印になりますね。
松田:そうなんですよ。あとテントがたくさん建っていると死角になってどこに行ったかわからなくなるから、それも不安。
ふじ:迷子は心配だから、なるべく兄弟でおそろいの服を着せるようにしていますよ。そうすると他の家族も「このふたりは兄弟なんだ」って認識してくれるから。
松田:うちもなるべく目立つ色の服を着せています。
久保:オレンジとか着せちゃいますよね。
ふじ:靴だけを派手にしたり。蛍光の黄緑色とか履かせていますよ(笑)。自分が見つけてもらえる服を着ることも大切ですね。
久保:そうそう。こっちも目立つ帽子をかぶります。「母はここにいるよ」って。私が着る服を子どもに選ばせることも。そうすると、絶対忘れないんですよ。
田中:家族だけのときは、フリーサイトよりも、こじんまりしたサイトのほうがいいかもしれないですね。
ふじ:たしかに。フリーサイトは、すごく気持ちいいけれど、どこまでも行っちゃうから、怖い点もありますね。
松田:携帯の番号は自分で言えるように覚えさせてる。「迷子になったら、電話してって言いなさい」って。
斎藤:子どもには、森の中や川の近くにはひとりで行かないように言っています。
久保:子どもが寝るまでは、気を張っていますよね。寝るとホッとする部分も。
ふじ:テレビもないから、子どももいつもより早く寝てくれるから、夜はすごくのんびりできますね。
松田:起きたときに、家と違うところで不安になるのか、夜泣きが激しいときがあるんですよね。
田中:いくつかそういうテントが近くにあるとホッとしますよね。
松田:近くのテントに小さい子がいると「お互いさまだな」って思えます。キャンプに来ている人たちって、子どもに対して寛容な人が多い気がしますよ。
久保:意外と0歳とか1歳でキャンプに連れてきている人は、いますよね。
松田:1人目のときは、抵抗していたんだけど、行ってみたらけっこう小さい子がいるからビックリして!
久保:そうですよね。意外とキャンプデビューは、さっくりできるものなんだと思いました。
“遊び”と“清潔さ”がキャンプ場選びのポイント
松田:「グリーンビュー丸山オートキャンプ場」は、遊ぶところもたくさんあってよかったですよ。
斎藤:「秩父巴川オートキャンプ場」も、川が流れていて楽しかったです。
久保:「オートキャンプ 那珂川ステーション」もすごく広くていいですよ! カヌーや川で遊べる体験もあるし。近くに「ツインリンクもてぎ」もあって。2泊で行って、めいっぱい遊びました。
ふじ:体を動かして遊べるというのは、キャンプ場を選ぶときのポイントになりますよね。あとはやっぱり清潔さ。子どももそうですけど、私もトイレで気分が落ちるのは嫌だなって(笑)。虫がいるぐらいでは驚かないようにはなりましたけど!
松田:子どもも段々慣れてきましたよね。最初は和式トイレでできなかったんですけど、今はできるようになりました。
斎藤:うちは女の子がやっぱり敏感ですね。湖畔ですごくいいキャンプ場だったんですけど、トイレが古くて、夜は暗かったので、扉を開けて即座に閉めていました(笑)。だけど、しないわけにいかないので、一緒に入って「虫はいないね、大丈夫」となだめて。
久保:和式トイレは、最近の子どもは初めての子が多いですよね。
斎藤:うんちのときが大変ですよね! しゃがんだままだと、気張れないというか。「どうするの? 私、出ちゃうよ!」って(笑)。
ふじ:「そのまま出せばいいんだよ!」って教えたり(笑)。
松田:最悪、下の子はオムツを履かせています。
ふじ:本人が抵抗なければ、それが楽ですね。
松田:プライドがある場合もあるけど、うちはおふざけタイプだから「オムツ履いていいの?」ってニヤニヤしたりして(笑)。
久保:選択肢がないときは、しょうがないですよね。「ここしかない!」って言うしかない。
ふじ:状況を受け入れることで、応用力がつく気がします。
久保:親も本気ですからね(笑)。
松田:「オムツか濡らすかどっちがいい」 って真剣になりますね(笑)。
次回は、気になる料理事情と、夫婦円満の秘訣!? をママたちが赤裸々に語ります!
文=中山夏美 イラスト=近常奈央