寒い季節のアウトドアには、暖かく過ごせるウエアが必須です。ウールは多くの人に知られていますが、アルパカのアイテムをプラスするのもおすすめです。暖かくて肌触りがいいだけでなく、消臭もしてくれると想像以上に機能的なんです。そんなアルパカに魅せられて誕生した「MAITE」のアウトドアにおすすめのアイテムをご紹介します。
アルパカ素材を活かした「MAITE」とは
「MAITE(マイテ)」は、代表の吉田彩子さんが、2013年にペルーの女性たちの手編みマフラーなどの製品を日本で販売し、売り上げを還元する活動からスタートしました。MAITEとは、バスク語で「LOVE」の意味。読み方が、「巻いて」とも重なることから、アルパカマフラーの販売から始まった取り組みにぴったりだと感じ命名したそうです。
実際に、アルパカのやわらかい手編みニットに触れていると、冷えた体を温めたり、肌触りのよいものを身に着けたりするといったケアをすることで、いつもよりパフォーマンスがよくなることに気づき、身に纏うものの大切さを伝えながら、社会貢献になる活動も行っています。
MAITEでは、トレーサビリティを徹底している会社からアルパカ糸を仕入れて使用しています。それらの会社では、よいアルパカを育て、毛を刈り取るところから支援しているとのことで、MAITEのアイテムを選ぶことは、アルパカたちを育てる応援にもなります。
保温・保湿に優れたアルパカの毛
アルパカの毛は、ほかの獣毛に比べて、チクチクしにくいという特徴があります。動物の毛には、繊維の表面にスケールと呼ばれるうろこのようなものがあります。髪の毛のキューティクルをイメージするとわかりやすいかもしれません。そのスケールが、ウール(羊毛)に比べ少なく、表面がより平らなため、滑らかな肌触りとなりチクチク感が軽減されます。
また、アルパカの生息域が、海抜約3000~5000メートルの高原地帯で、昼は20度ほどの気温でも夜には-20度まで下がることもあり、その過酷な環境に耐えうる温度調節に優れた毛で体全体を守っています。毛の中央部分には空洞があり空気をためることができるため、保温効果が高まります。また、保温だけでなく、呼吸するように余計な熱を発散するため、自然で快適な暖かさを保つことができます。
さらに、保湿力も高く、周りの湿度が低くても高くても、コットン以上に水分を吸収します。また、水分を発散する機能も備わっているため、蒸れたりべたつくという不快感から解放されます。グラフからもわかるように、コットンや化繊のいいとこどりの素材と言えそうです。スケール(うろこ)が少ないことからほかの獣毛に比べて毛玉になりにくく、油分が含まれているため汚れが付きにくいというメリットもあります。アルパカのルームシューズを昨年の秋から愛用しているのですが、夏は汗を吸ってくれ、寒くなると足元を温めてくれて快適です。しかも、消臭効果もあるそうで、においにくいのもお気に入りポイントです。
この冬取り入れたいアルパカアイテム
アウトドアに出かけるときにプラスすることで快適に過ごせそうなアイテムをピックアップしました。
お腹もおしりも包んで温める「アルパカシルクの腹巻きパンツ」
全身を温めるのに重要なお腹だけでなく、おしりもすっぽり覆ってくれる「アルパカシルクの腹巻きパンツ」です。薄手のためアウターにひびかず着ることができます。「寒いだろう」と厚着をしたら、思った以上に気温が上がり汗をかいたなんてときは、汗をしっかり吸ってくれるので快適に過ごせます。季節の変わり目の気温変化が大きい時期にもおすすめです。腹巻きも便利ですが、おしりのぬくもりを知ったら、やめられないかも。
もともと女性用のつもりで作られたそうですが、男性の愛用者も多いのだとか。ホールガーメントと呼ばれる、脇やクロッチ部分に縫い目を作らない編み機で編まれているため伸縮性がよく、臨月の妊婦さんが使用することも多いそうです。参考サイズが表示されているので、そちらを目安に選んでください。秋から春先の気温の変化が大きい時期まで、着用機会が多いアイテムです。夏の仕事中のエアコン対策にもなり、1年中着られます。
重ね履きもできる「アルパカのしめつけない靴下」
とにかく足元を温めたいという人におすすめなのが「アルパカのしめつけない靴下」です。室内用では、もこもこの足を温める靴下はいろいろ選べますが、靴が履ける厚さで温かい靴下が欲しいというリクエストに応えて誕生しました。ベビーアルパカ100%で滑らかな肌触り。テント内で靴を脱いだ時も、温かく足を包んでくれます。肌触りもよく、しめつけがないことから男性にも人気の靴下です。
寒さが厳しい日は、重ね履きができるというのもうれしいポイントです。足が冷たくてキャンプで眠れないなんて心配もなくなりそうですよ。
今回紹介した靴下にレッグウォーマーをプラスすれば、より温かく過ごせます。吸水速乾の化繊の場合、肌の必要な水分もとってしまう場合もありますが、アルパカ素材は、呼吸するように快適な状態を探してくれる機能素材です。
アルパカは、草の先端部分だけを食べることで、根を残すことから牧草地を傷つけることもありません。また、繊維にするための洗いや染色工程での環境負荷も少ないこともわかっています。靴下だけの価格を見ると、ちょっと高価かなと感じましたが、長持ちし、冷えから解放されるなら、これは贅沢品ではなく必需品だと感じました。ギフトにしても喜ばれそうですね。
MAITE
https://maite-japan.com/