憧れのランタン、ペトロマックスHK500の何がいい?
HK500の魅力は、なんといってもデザイン性が高い点。
キャンプサイトに置いておくだけで、場の雰囲気をグッと素敵にしてくれます!
もちろん見た目だけでなく、機能性もGood。400w程度の光量があり、キャンプのメインランタンとして使うには、ピッタリの明るさです。
灯油ランタンならではの優しい明かりで周囲を照らし、ゆったりとした夜の時間を演出してくれるのも魅力的なポイントです。
また燃料が灯油で、扱いやすいのも特徴の一つ。もし、キャンプに燃料を持っていくのを忘れてしまった場合も、ホワイトガソリンやアルコールとは違い、灯油はガソリンスタンドでも手に入ります。
ホワイトガソリンと比べると、灯油は安く、ランニングコストが抑えられるのも嬉しいですね。
ペトロマックス / Petromax
HK500
ドイツの老舗アウトドアブランドが手掛ける、加圧式の本格派灯油ランタン。その性能の高さと美しさにより、世界中の愛好家に長年愛され続けています。明るさは400W相当あるので、メインランタンとして使用可能です
●サイズ:φ17×40cm ●本体重量:2.4kg ●タンク容量:1L ●燃焼時間:約8 時間 ●明るさ:500CP(約400W) ●カラー: ニッケル、ブラス ●使用燃料:灯油、スターケロシン ●付属品:説明書(日本語表記あり)、マントル2枚、ジョーゴ、給油口ゴムワッシャー、アルコールコンテナー、専用メンテナンススパナ、ニップル穴掃除針・ニップル1個、予備ニードル、取付け用ニードルキー
ペトロマックスHK500のラインナップ
ペトロマックスHK500には、以下のラインナップがあります。
HK500ブラス
「HK500ブラス」は、ブラス(真鍮)製で金色の色合いがレトロな印象を与えるランタンです。
ブラスのメリットは、使えば使うほど味が出る点。
使い込むと表面に独特のくすみがあらわれ、HK500の存在感をさらに高めてくれます。
まるでアンティークのような風合いに変化していく過程を楽しめますよ!
HK500ニッケル
「HK500ニッケル」はシルバーカラーで、ピカピカの光沢があります。
ニッケルは耐食性が高く、サビやくすみに強い素材です。
汚れても拭くだけで綺麗になるため、いつまでもピカピカの状態で使用したい方にはこちらがおすすめです。
オプションのパーツもある
HK500用に、オプションのパーツとして「トップリフレクター」が販売されています。
トップリフレクターをHK500の上部に取り付ければ、光を反射することで、光を下に向けることができます。
HK500をランタンハンガーなどに吊るして使用したい場合、効率よく下方向を照らせるのでトップリフレクターは便利ですよ。
ペトロマックスHK500の使い方
以下で、ペトロマックスHK500の使い方を解説します。
1.保護リングを外す
HK500を箱から出したら、まずはヘッドカバー両側のねじを緩め、ヘッドカバーとインナーチムニーを外します。
次に、上部の保護リングとホヤガラスを外しましょう。
そして、ホヤガラスの下にある保護リングを外し、ホヤガラスをもとの位置に戻しておきます。
誤って保護リングをつけたまま使用すると、保護リングが熱で溶け、HK500の破損に繋がります。使用前に必ず外しておきましょう。
また、ホヤガラスは繊細なパーツですので、割らないように注意して扱ってくださいね。
2.マントルを設置する
続いて、マントルを設置します。
マントルとは繊維でできた袋状のパーツのことで、点火をした際に発光する部分です。
マントルの設置個所は、インナーチムニーの裏側のノズル(突起状のパーツ)部分。
最初に平らになっている状態のマントルを指で球状に広げ、ノズルにはめ込みましょう。
次に、マントルの端にある紐をノズルの溝に沿わせるように固定してください。
紐は固く2重に結び、余った紐ははさみでカットします。
そこまで終えたら、マントルを設置したインナーチムニーとヘッドカバーをもとの位置に戻し、両側のねじを締めて、しっかりと固定しておきましょう。
3.燃料である灯油を入れる
灯油を入れていきます。
圧力計がついたキャップを反時計回りに回して外し、付属のじょうごを使って燃料の灯油を入れます。
その際には、燃料がタンクの7分目を超えないよう注意してください。
燃料を入れすぎると、次の手順のポンピングで圧がうまくかからず、火を点けた際にうまく燃焼しません。
4.ポンピングをする
次にポンピングという作業をしていきますが、ポンピングの前には3つのパーツを調整する必要があります。
そのパーツと調整方法は、以下の3つです。
・圧力計がついたキャップの脇にある圧力調整スクリュー。時計回りに回してしっかりと閉めておきましょう。
・グリップホイール(青色のパーツ)。矢印の向きが上向きになるように位置を動かしましょう。
・圧力計とグリップホイールの間の位置にある余熱バーナーのレバー。レバーを上向きにしておきましょう。
全てチェック・調整したら、いよいよポンピングをスタートします。
ポンプの先を反時計回りに回し、ロックを外してからポンプを伸ばしてポンピングしましょう。
ポンピングの際には、手のひらで包み込むようにポンプの先を持つと、疲れにくいのでおすすめです。
圧力計の針が中央の赤いラインに達するまでポンピングしましょう。
5.マントルに火を入れる
マントルにガスを吹き付けて発光させるためには、から焼き(マントルに火をいれること)が必要になります。
余熱バーナーのレバーを下げると、灯油が霧状になってホヤガラスの内側に吹き出します。
レバーの上部分の開いた箇所に、チャッカマンやライターを近づけて着火しましょう。
すると、ホヤガラスの内側に炎が広がります。
マントルに火が移ったら、余熱バーナーのレバーを上にあげて、吹き出す炎を止めます。
マントル全体に火が燃え広がり、白い灰状に変化したら、から焼きは完了です。
灰状になったマントルは非常にもろくなっています。衝撃を与えたり、他のパーツや指が触れるとすぐに破れてしまうため、くれぐれも慎重に扱ってくださいね。
6.プレヒートであらかじめ、あたためる
プレヒートとは、灯油をしっかりと気化させるためにジェネレーターをあたためておくこと。
余熱バーナーのレバーを下げてから、ライター等を近づけて点火します。
炎が噴き出したら90秒以上放置して、ジェネレーターをあたためます。
炎が噴き出している間は圧力計を確認し続けます。圧力が下がっていたら、都度ポンピングをして圧力が高い状態を維持してください。
余熱が完了したらグリップホイール(青色のパーツ)の矢印を下に向けましょう。そうするとマントルに点火して発光します!
最後に余熱バーナーのレバーを上げて、吹き出す炎を止めてくださいね。
7.使い終わったら消火
圧力調整スクリューを反時計回りに回し、タンク内の圧力を下げることで、マントルの炎が消火します。
しばらくして本体が完全に冷めたら、圧力調整スクリューを時計回りに回し、閉めれば完了です。
ペトロマックスHK500のメンテナンスと注意点
定期的な掃除
燃料の灯油には不純物が含まれているため、使用を重ねていくとバーナー部分にすすがたまってしまいます。
そのため、安定した炎を継続して出すための定期的なメンテナンスが欠かせません。
「掃除針」という付属の道具を使い、バーナーの噴射口周りのすすを取り除いてクリーニングしましょう。
部品の緩みには注意
HK500は、使用を重ねるごとに緩む部品があります。そのため、定期的にその部品を締めなおすメンテナンスが必要です。
確認するのは、以下の3か所です。
・インナーチムニー(マントルをつける場所)のノズルの先端。
・インナーチムニーのミキシングチューブのネジ部分。
・ジェネレーター上部にあるニップル。
インナーチムニーの先端は手で締めるだけでOK。
ほかの2か所は付属の「専用スパナ」を使って締めましょう。
専用ケースで保管
HK500のホヤガラスは、裸で置いておいたり、持ち運んだりすると破損する恐れがあります。必ずケースに収納して保管しましょう。
ペトロマックスからは、「アクセサリートランスポートバッグ」という専用ケースも販売されています。
トップリフレクターを収納するケースもセットになっているため、保管や持ち運びに重宝しますよ。
ペトロマックスHK500はどこで購入できる?
HK500の正規取り扱い店は、「スター商事」です。
HK500は大人気で、、一時期売り切れが続いていました。
最近は供給が安定してきており、スター商事のオンラインショップなどで購入できます。
もちろん、アウトドアショップなどの店頭にも並んでいます。
実際に商品を直接見たい方は、店頭に足を運びましょう。
ペトロマックスHK500でキャンプを充実させよう!
ペトロマックスHK500の魅力は、デザイン性の高さから来る圧倒的な存在感です。
暗闇を照らすのに十分な光量があり、さらにあたたかな光が幻想的な空間を演出します。
扱いやメンテナンスには多少のコツが必要になりますが、慣れればそこまで時間もかからなくなりますし、何より愛着が増すことでしょう!
あなたも一生モノのHK500を手にして、キャンプの楽しみの幅を広げてみてはいかがでしょうか?