インド洋に沈む夕陽の美しさよ!フリーマントル絶景ウォーク【オーストラリア・パース旅vol.5】
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    2024.01.02

    インド洋に沈む夕陽の美しさよ!フリーマントル絶景ウォーク【オーストラリア・パース旅vol.5】

    遥かなるインド洋の夕陽を眺めながら佇む一人の女性。この【オーストラリア・パース旅】シリーズをご覧いただいている方なら、彼女がだれかおわかりでしょう。笑

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回の話も、10ヵ国からなる世界各国メディアの取材チームの一員として参加した西オーストラリア州政府観光局主催のパースツアーでの出来事です。

    この日の舞台は、西オーストラリア州の州都パースの中央駅から電車でわずか30分の港町フリーマントル。時代を感じられる街なかの散歩も楽しいですが、ここは「BE-PAL」らしく自然と景色が楽しめるウォーキングコースを紹介したいと思います!

    絶好の夕景スポットの「入浴者」ビーチ

    ちなみに、このウォーキングをしたのは前日の夜に全行程を終えて一応チームが解散した翌朝のこと。とはいえ、安心してください。あとで「彼女」(詳しくは過去記事を参照ください)にも登場してもらいます。

    出発地点はパース近郊鉄道「フリーマントル線」の終点フリーマントル駅。この駅はバスの発着場がある南西にしか出口がないようですが、踏切を渡って線路の反対に出ます。渡り終えたところが遊歩道なのですが、100メートルほど右側に進んでみてください。すると——。

    遠くに見えるキリンみたいな形のクレーン(?)。港湾施設のものだと思います。ただいつも「キリン」の形をしているか不明です。

    ここで遊歩道は行き止まりなのでUターン。

    線路と駐車スペースに挟まれた遊歩道を南西方向に進みます。

    600メートルほど進むと、こんな岩壁が現れます。

    これがあの「絶望の壁」です。…ウソです。ふとそんな名称が頭に浮かんだだけです。勝手に思っただけで正式名所は特にないと思います。

    ここの階段を登っていくと踊り場が現れるのですが……。

    上ってきたのと反対側に、途中までしか降りられない階段が出現。

    昔、こういう「利用の仕方がわからない建造物」を「トマソン」と呼びましたね。露天風呂にしたら人気が出そうな気がしました。…入るの、かなり勇気が必要ですが。

    この踊り場で右に折れて階段を上まで登ると「ラウンドハウス」という名所に到着。

    円筒形の建物なので「ラウンドハウス」。もともとは刑務所用として1830~31年に建てられた西オーストラリア州で最も古い恒常的な公共建造物だそう。10時半から15時半までなら見学ができるらしいです。

    さて、この高台から眺めるインド洋が絶景です。なぜこの絶景の場所に刑務所をつくったのか、かなり不思議ですね。普通、刑務所というと高い塀で囲んで「娑婆」の空気に触れられないようにするものですが…。

    高台と海の間にはアウトドア系インスタグラマーがよじ登って写真を撮りそうな岩。

    立ち飲みまたはバレエのレッスンにぴったりそうなバーカウンターらしきものがありましたが、何に使ったものなのか確認できませんでした。

    そして、ここには「大砲」が設置されています。しかも、ただ設置されているだけでなく、毎日午後1時には実際に撃たれるそう!

    といっても、実際に球が出るわけではなさそう。もともとの用途も敵に向けるものではなく、海にいる船に向かって時刻を知らせるものだったとか。時報ならぬ「時砲」ですね。

    この「ラウンドハウス」横の見晴らし台の裏手を降りて行くと、「ベイザーズビーチ」に通じます。某地図アプリの日本語表記では「バザーズビーチ」となっていましたが、これは「泳ぐ人」という意味のベイザーが正しいはず。ちなみにスペルはbathersで、そう、「bathをする人=入浴者」という意味でもあります。

    どうでもいいんだけど、これはアートなのか落書きなのか。

    どうでもいいんだけど、これはアートなのか落書きなのか。

    ビーチにはあちこちから入れます。

    しばらく進むと左手になにやらトンネルが見えてきました。

    「ホエーラーズトンネル」という名だそう。つまり「捕鯨者のトンネル」です。このあたりは昔捕鯨で栄えたとのこと。

    狭いので自動車は通行できません。

    トンネルを抜けると、先ほどまで歩いていた遊歩道兼自転車道に出ます。私はここをそのまま進みましたが、トンネルをもどってビーチ沿いも歩けます。

    そして、たどりつくのがベイザーズビーチの中心部。このあたりがウォーキングコースの終点です。

    レストランが建ち並ぶ手前の道を右方向に進めます。

    100メートルほど歩いた行き当たりが、ベイザーズビーチの中心部。ここは夕陽鑑賞の名所で、階段状の「観覧席」まであるんです。

    これは前日の夕方に訪れたときの写真。

    刻一刻と変わる空の色をのんびり眺めるぜいたく。「インド洋に沈む夕陽」を眺めたことがある日本人はそういないと思うので、ぜひ夕方にも訪れてください。

    後ろ向きにポーズをとってくれたのは……はい、このシリーズの主演女優を務めてくれているシンガポール在住の中華系ジャーナリストで山ガールでもあるヤエン(英語でYa En/中国語で雅恩)です。

    砂浜側から見るとこんなふうな観覧席になっています。

    さてさて、ウォーキングに関する話はここまでですが、この【オーストラリア・パース旅】シリーズをご覧いただいている方の中には、「今回は後ろ姿だけかいっ!」とお思いのヤエン・ファンもいらっしゃるはず。というわけで、話とはあまり関係ないですが何枚かご披露しましょう。

    マイクロバスの中でいたずら小僧のような顔をしながらニマニマとスマホを眺めているヤエン。何をしているかというと……。

    ヒントはこの写真の数秒前にあります。

    何かを撮影しているヤエンですが…車窓の外ではなさそう。

    ヤエンの被写体になっているもの。それは写真右に体半分だけ写っている女性の寝顔です。このパースツアー、「BE-PAL」で紹介しただけでも「スーパーヒーロー」になったり、「スーパーデンジャラスなワイルドフラワー」とやらを探索に行ったり、「幻想的な夜」に招かれたり、インド洋の島へ幻の「最強生物」を探しに向かったり。こういうメディアツアーの常なんですが56日の間、様々な見所を巡るために朝7時か8時から夜の9時くらいまでスケジュールがびっしり組み込まれていたんです。

    で、部屋に戻ってからは各自メールチェックしたりその日の取材メモを整理したりしていると……まあ、当然のことながら寝不足になります。というわけで移動の車内では寝落ちする人も多いのです。

    しかし「同行者が大口開けて爆睡しているから盗撮しちゃおう」って……。ヤエン、いたずらっ子かっ!

    というわけで「ワルワルなヤエン」のことを私が盗撮してやっていたというのが先ほどの写真です。

    みんなで夕食中に寝落ちしているヤエンも撮ってやりましたよ(ビデオのキャプチャー画像)。……あっ、どっちがいたずらっ子だ?笑

    あっ、ヤエンも含めてこの旅の画像や動画をアップしているんで、良かったらインスタ(@yukioyanagisawaをフォローしてください。

    西オーストラリア州政府観光局

    https://www.westernaustralia.com/jp/home

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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