室内で炭火焼きを楽しめる煙が出にくいコンロ
室内で炭火焼きをするときは、煙が出にくいタイプを使用しましょう。室内で炭火焼きをしたいときに、おすすめのコンロを紹介します。
GREEN LIFE「少煙シチリン L-390S」
食材から出た油が、炭の上に直接落ちない構造になった炭火焼きコンロです。通常の炭火焼きコンロに比べ、約90%も煙の発生を抑えられます。
本体が熱くなりにくく、卓上でも利用可能です。サイズは約39×25×19.6㎝とコンパクトで、設置場所に困りません。
反射板の効果により、炭の量が少なくても効率よく焼けます。燃え尽きた炭が火床にまとまる構造になっていて、後片付けしやすいところも魅力です。
- 商品名:GREEN LIFE「少煙シチリン L-390S」
- 公式サイト:商品はこちら
GREEN LIFE
少煙シチリン L-390S
サイズ:本体/約W39×D25×H19.6cm、火床/約W18×D11×10cm 重量:約3.3kg
かもしか道具店「陶の炭火コンロ 丸 ふつう 黒」
耐熱陶器製の炭火焼きコンロで、卓上で炭火焼きができるように設計されています。サイズは約26×32×10.5cmです。
容器に水を入れられるようになっており、灰や煙が出にくい工夫がされています。本体に水を張り、中皿を乗せて炭を置く構造です。丸型の網や敷板がセットになっています。
丸型以外にも、角形や1人用コンロなどもラインアップされ、ニーズに合わせた商品選びが可能です。
- 商品名:かもしか道具店「陶の炭火コンロ 丸 ふつう 黒」
- 公式サイト:商品はこちら
気軽に炭火焼きを楽しめる無煙ロースター
ベランダや庭で炭火焼きをするときは、近所迷惑にならないように煙・臭いへの対策が必要です。「炭火の準備が大変」「火加減をうまく調節できない」などの理由で、炭火焼きから遠ざかっている場合もあるでしょう。
ベランダや庭でのバーベキューをより身近なものにしてくれる、無煙ロースターを紹介します。
Häfele(ハーフェレ)「ロータスグリル レギュラーサイズ」
炭火焼きコンロにありがちな、着火しづらい・煙が多いといった問題を解消してくれる、屋外用の無煙ロースターです。
インナーボールによって熱が反射するので、少量の炭でも高火力を実現します。チャコールコンテナに炭を入れる構造で、食材から出る油が直接触れない構造です。
内部に電池で動くファンがあり、炭火に送風する仕組みで素早く着火できます。送風量はスイッチで調整しましょう。また、容器が二重構造で、外側が熱くなりにくいのも魅力的です。
- 商品名:Häfele(ハーフェレ)「ロータスグリル レギュラーサイズ」
- 公式サイト:商品はこちら
室内で炭火焼きをする際の注意点
室内で安全に炭火焼きをするには、注意点を守る必要があります。屋外でする炭火焼きとは違い、思わぬ事故の原因になることが少なくありません。どのような点に気を付ければよいのか、見ていきましょう。
十分に換気をする
炭を燃やすと一酸化炭素が出ます。換気をしないと一酸化炭素中毒になる恐れがあるので、必ず空気の通りがよい場所で使用しましょう。
一酸化炭素は人体に有害な物質であるにもかかわらず、目に見えず臭いもないため、気付いたときには手遅れになっているケースも少なくありません。
換気が不十分だと、事故が起こる原因になります。必ず窓を開け、密閉空間にならないように注意しましょう。室内で炭火焼きをする際は、換気扇の下での使用がおすすめです。
異常を感じたときは、すぐに中止しましょう。不安な場合は、一酸化炭素チェッカーを使用するのもよい方法です。
出典:住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!! – 東京消防庁
コンロ用の火おこし器を使う
室内で炭火を作るには、ガスコンロ用の火おこし器を使用すると安全です。屋外でバーベキューをする際は、着火剤を使用することも少なくありません。
しかし、着火剤を室内で使用するのは、非常に危険です。着火剤は、思わぬ大きな炎が上がる場合もあります。火事・やけどなどの危険があるので、室内での使用はやめましょう。
ガス火用の火おこし器を使用すれば、家庭用のガスコンロで安全に火をおこせます。キャプテンスタッグの『炭焼き名人 ハンディ火起し器』は、スピーディーに火をおこせるアイテムです。
ハンドルが天然木で作られているので、熱が伝わりにくく素手でも持ち運べます。サイズは約14.5×33×6cmと、少量の炭に火をつけたいときに便利です。
- 商品名:キャプテンスタッグ「炭焼き名人 ハンディ火起し器」
- 公式サイト:商品はこちら
燃えやすいものを遠ざける
新聞紙・タオル・スプレー缶など、室内にある燃えやすいものの近くでの使用はやめましょう。周囲に燃えやすいものがあると、火事の原因になります。
炭火焼きを開始する前に、周囲に燃えやすいものがないように片付けることが大切です。使用後は完全に冷えるまで放置するか、火消しつぼに入れて消火しましょう。火消しつぼの中に入れて密閉すると酸素がなくなり、燃え続けられなくなります。
炭は消火してもしばらくの間は熱い状態が続くので、調理後の炭をその辺に放置しないようにしましょう。床の上や樹脂でできた家具の上などに置くと、溶ける心配があります。
煙・臭いを抑える工夫をする
炭火焼きをすると、どうしても煙・臭いが出やすくなります。無煙タイプや煙が出にくいタイプでも、使い方によっては煙・臭いが出るので注意が必要です。一度に燃やす炭の量が多いと、それだけ煙の量も多くなるので、少量ずつ使用しましょう。
食材から出た油が、炭の上に落ちたときに煙が出るので、脂身の多い食材を焼くとどうしても煙の量は多くなります。室内ではできるだけ、脂肪分が少ない赤身肉や、魚介類などを焼くとよいでしょう。
また、近所への配慮も必要です。集合住宅の場合は規約によって、ベランダ・共用部などでの炭火焼きが禁止されていることもあります。契約書や管理会社などに確認してから使用しましょう。
室内の炭火焼きで煙を抑えるポイント
室内で炭火焼きをする際、完全に煙を出さないことは難しく、どうすればよいのか悩まされるケースが少なくありません。
近所迷惑や家具に臭いが移るなどの原因になることもあります。ポイントを押さえて、少しでも煙を減らしましょう。
炭に直接食材の油が触れないようにする
煙が出にくいタイプの炭火焼きコンロを使用しても、食材の汁・油が炭の上に滴ると煙が出ます。
煙が出にくいタイプの炭火焼きコンロは、食材から出た油が炭に触れない構造になってはいるものの、網の上に食材を直接置かない工夫をして、より煙・臭いを抑えましょう。
例えば、網の上にアルミホイル敷いて焼く工夫をすれば、煙を抑えられます。アルミホイルは、厚手のタイプを使用すると破れにくく、快適に食材を焼けます。
また、肉を焼くときは、網の上に溶岩プレートを置く方法もおすすめです。溶岩プレートを使用すると、遠赤外線効果で肉をふっくらと焼き上げる効果も期待できます。
油が出やすい肉はアルミホイル・溶岩プレートの上で、野菜などは網の上で焼くというように使い分けるとよいでしょう。
煙・臭いが出にくい炭を使う
どのような炭を選ぶかも、煙・臭いの出やすさに関係しています。『備長炭』や『オガ炭』は、煙・臭いが出にくい種類の炭です。
備長炭は着火しにくい特徴がありますが、火持ちがよく長時間燃えてくれます。価格はやや高めですが、炭火焼き料理の専門店などでも使用されることが多く、本格的な炭火焼きを楽しめます。
オガ炭は、スギ・ヒノキから出るオガクズが原料です。備長炭に比べて価格がリーズナブルで火持ちもよく、調理中に何度も継ぎ足さなくて済むメリットがあります。
まとめ
室内で炭火焼きを楽しむには、少煙・無煙タイプのロースターの使用がおすすめです。しかし、食材を焼いたとき、完全に煙・臭いが出ないようにするのは困難なので、食材や炭の選び方にもこだわりましょう。
例えば、備長炭やオガ炭を使用すると、煙が出にくくなります。脂身が少ない肉を焼くなどの工夫もしましょう。たくさんの炭を使わず、少量ずつ使用することも大切です。
なお、室内で炭火を燃やすと一酸化炭素が出て、中毒になる恐れがあります。安全に使用するためにも、必ず窓を開けた状態で、空気の流れを良くして使用することを忘れずに。