ソロユースに求められるのは、なんといっても軽量コンパクト性と設営のしやすさだ。その点で、2024年にヒットすること間違いナシのモデルをチョイスした。
2024年ヒット予測 BEST3~ソロテント編
私が選びました!
ライター 坂本りえ
テントを張っては撤収を繰り返して40年。構造体としての仕上がりの良さを見極めるのが好き。
直感的に設営できるものがベスト
登山やスルーハイクの旅でテント泊するとき、何より重要なのは"直感的に設営できること"。歩き続けて疲れているときに、複雑なフレーム構成のテント設営は苦痛以外の何ものでもない。
もう一点強調しておきたいのは、フレームだけで自立するセルフスタンディングであること。
こうした観点から選んだ第1位と3位は、まさしく直感的に設営できるシンプルなクロスドーム。
第2位のMSRは、ハブで1本化したメインポールとリッジポールのみの吊り下げ式。どれもセルフスタンディング式だから、立ち上げたあとに移動するときも扱いがとても楽ちん。姿形に奇抜さはないものの、ソロキャンピングに必要な要素、機能がギュッと凝縮されている。
初めてテントを買う人、買い換えを検討中のソリストに自信を持ってお薦めします!
第1位・幕体+フレームでわずか900g!
ライペン/SL ソロ
¥63,800
’23年のベストヒット第1位に選ばれた2人用のSLドーム(980g)のソロバージョン。ポールスリーブの片側が袋状になっていて、ひとりでもスピーディーに設営できるクロスドームだ。まさに"シンプルisベスト"なモデルといえる。
問い合わせ先:アライテント TEL:04(2944)5855
19×8×25㎝、ポールのたたみ寸法38㎝。重量は900g+アンダーシート150g。この軽量コンパクト性は魅力。
薄手なグランドシート布地を保護するため、専用アンダーシートが付属。
第2位・MSR初のバイクパッキング仕様
MSR/ハバハババイクパック1
¥99,000
216×76㎝というソロサイズのインナーテントだが、天頂部のリッジポールが前後のウォールを立ち上げてくれるので閉塞感の少ない居住空間を持つ。奥行き76㎝の前室もあり、バイクツーリストにウケること必至だ。
問い合わせ先:モチヅキ TEL:0256(32)0860
コンパクトなスタッフサックは、付属のステイとベルトを使ってハンドルバーに取り付けられる。
テント内天頂部のポケットとロープは、小物を置いたり引っ掛けたりするのに便利だ。
第3位・ビギナー向けの高品質山岳テント
BE-PAL OutdoorAward ノミネート
ニーモ/アトム オズモ 1P
¥53,900
100%リサイクル糸採用で有害な化学物質不使用ながら、優れた素材特性を持つ独自のオズモファブリックをフライに採用。スリーブ併用の吊り下げ式だから設営が楽で収納もコンパクト。リーズナブルなのもうれしい限り。
問い合わせ先:イワタニ・プリムス TEL:03(6667)0680
ドア上部にベントストラットが付き、悪天候時にドアを閉めた状態でも換気できるようになっている。
ディビィキューブスタイルのスタッフサックで、ポールと幕体は別々でもまとめてもパッキングできる。
ここからは……全国14のショップスタッフに聞いた2023年ベストヒットランキング!
第1位・ライペン/SLドーム
¥64,900
本体に12D(デニール)、フライシートに15D、グランドシートに30Dのリップストップナイロンを採用。専用アンダーシートも付属する。
問い合わせ先:アライテント TEL:04(2944)5855
トレッキング層はもちろん、近年増加している徒歩キャンパーからの支持も得ました。(L-Breath御茶ノ水店)
第2位・MSR/ハバハバシールド2
¥99,000
第3位・ファイントラック/カミナドーム2
¥74,800
第4位・コールマン/ツーリングドーム/ST
¥21,780
第5位・オガワ/ステイシー ファルダ
¥59,400
※構成/坂本りえ 撮影/中村文隆 協力/影山盛太
(BE-PAL 2024年1月号より)