登録者数30万人超とYou Tubeも人気の自衛隊出身芸人トッカグン小野寺さん。そんな小野寺さんが、初心者にはややハードルが高く、「うまく使いこなせない…」という人も多い“飯盒”の活用法をレクチャー。飯盒を使った簡単でうまい!サバイバル飯を紹介します。
第3回は、飯盒とはミスマッチな気もするパーティーメニュー「ピザ」です。(これまでの記事はこちら)
3膳目「ピザ」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして、今から120年以上前の明治31年に誕生した、機能美溢れるそら豆型の日本の“飯盒”。
円形より省スペースで携帯性良し、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわったポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第3弾は、大人数で集まることが年末年始にもってこいのパーティーメニューの定番をご紹介します。
飯盒を釜にしてピザを焼こう!!
飯盒でピザだなんて、ミスマッチな組み合わせだと思いましたよね?飯盒はかなり汎用性が高い調理器具なので、ピザを焼くのにも適しているんです。
というのも、飯盒の形がミソ。アウトドアで使える手軽な調理器具という点では、長方形のメスティンも丸型のクッカーもそれぞれにメリットがあるので皆さん好みで使っていらっしゃると思います。
さて、この飯盒というギアには深さがありますね?そして、そら豆型という独特の形をしています。飯盒は、横向きにしても使えるのだ!
メスティンは横向きに使うには浅いので難しいですし、丸型のクッカーは横向きにしてしまうと当然転がりやすく、周りで支えるにしても安定性がイマイチ。
ところが、そら豆型の飯盒は深さがあるので横向きにしても充分奥行きがありますし、転がりにくい形状なので釜として使うにはもってこいなんです。
外で調理することを踏まえて材料も出来るだけ少なく、発酵不要で簡単に作ることができるレシピをご紹介します。
※以下の材料は、ソロキャンプを想定した私基準の分量です。グループや家族の場合は、記載の分量×人数で計算してご用意ください。
材料(1人分)
◇生地◇
◇ソース◇
◇トッピング◇
作り方
②トマト缶を入れ、軽く煮立てて調理料で味を整える
③小麦粉、塩、炭酸水をポリ袋に入れて捏ねる
④粉っぽさがなくなるまで捏ねたら伸ばして形を整える
この飯盒ピザをYouTubeで紹介したところ、視聴者さんが早速キャンプで試してくれたらしく、一緒に行ったメンバーからかなり好評だったそうです!!
かくいう私もめちゃくちゃ美味そうに焼けたので、用意したベビーリーフを乗せ忘れて1枚食べきってしまい、ソッコー2枚目を焼きました。美味すぎる。
発酵させる時間をとる必要がないので意外と調理時間は短いですし、蓋をせずに調理するのでピザの焼け具合が見えていて焦がしてしまうリスクもなく、失敗が少ないのでかなりオススメ。
材料がシンプルな分、生地の分量も実は目分量でもいけちゃいますよ。神経質に軽量しなくても、粉に少しずつ水を加えて硬さを調整すれば意外とうまくいっちゃうんです。
本格的に焼きたい場合は、例えば生地を強力粉と薄力粉を半々にしてみたり、ドライイーストを使ってちゃんと発酵させたり、チーズもピザ用のシュレッドチーズにモッツァレラも乗せてみたり、トッピングは好みの具材で色々アレンジできるのでこだわり方は無限大です!!
皆さんも是非試してみてください。
本日はこれまで、それじゃーまた!
今回紹介したレシピは、動画でもご覧いただけます。