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キャンプで使うストーブのタイプは主に3種類
キャンプで使うストーブのタイプは、主に3種類。それぞれの特徴をふまえて、用途に合ったストーブを選ぼう。
石油ストーブ
石油ストーブは灯油を燃料とするため、ランニングコストを安く抑えられるのが特徴。また、自宅で使用することもできる。
多くの石油ストーブの場合、ダイヤルを回して点火ボタンを押すか、レバーを押し下げるだけで点火するので、使用方法が簡単かつシンプルなのもメリット。一度点火すると、長時間安定して燃焼を続けてくれる。天板で湯沸かしや加熱調理も可能だ。
ただし、一酸化炭素中毒や火災には注意が必要。十分な換気や、近くに燃えやすいものを置かないことが大切。
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灯油ストーブを使用する8つのメリットと3つの注意点
薪ストーブ
薪ストーブの大きな特徴は、その暖かさ。薪が燃えるときのエネルギーが遠赤外線となり、体の内側から温まることができるため、数ある暖房器具の中でも随一の暖かさを誇る。
上部がフラットな天板になっているモデルが多いため、料理も可能。直火ではなく熱伝導による加熱のため、鍋やシチューといった煮込み料理や、ケトルの保温に向いている。中には天板のサイズを調節できるものもあるので、使いたい調理器具のサイズに合わせて使うこともできる。グリルなどの荷物を持っていく手間も省けて一石二鳥だ。
石油ストーブ同様、火事や一酸化炭素中毒には注意。
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冬キャンプで使うおしゃれな薪ストーブ。選び方のポイントは?
ガスストーブ
カセットガスを使って使用するガスストーブは、コンパクトな製品が多く、持ち運びに便利。サイズが小さい分、火力はほかのタイプと比べると控えめ。ソロキャンプや少人数で使うのに向いている。
カセットガスはスーパーやコンビニでも入手できるため、燃料を調達しやすいのもメリット。ただしカセットガス1本あたりの使用可能時間は2~3時間のため、一時的に暖をとるのに向いている。
石油ストーブや薪ストーブと同様に、屋内で使用すると、一酸化炭素中毒に陥るリスクがあるので注意。
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キャンプ用ストーブの選び方のポイント
サイズと機能性をチェック
一般的に、ストーブのサイズが大きい方が火力、暖房力が大きい傾向がある。しかしサイズが大きすぎると持ち運びが大変になるので、両者のバランスを考慮した上で選ぶのがポイント。たとえばガスストーブは石油ストーブや薪ストーブに比べると、燃料も軽量なので携帯性に優れている。
事故を防ぐには、安全性が高いかどうかも重要なポイント。特に重視したいのは、転倒時に自動でスイッチがオフになる機能だ。使う燃料によって細かな機能は異なるものの、たとえば石油ストーブには、転倒しても灯油が漏れない仕様になっているものもある。
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用途はテント内か屋外か
冬キャンプでいちばん怖いのは、暖房器具による一酸化炭素中毒。基本、テント内での暖房や火器の使用は禁止。暖房器具をテント内で使いたいという人は、「ストーブ使用可能」とうたっている専用のテントを使おう。一酸化炭素チェッカーによる対策や、こまめな空気の入れ換えも必須。
テント内で使うなら、一酸化炭素中毒の危険を避けるため、火気を使用しないホットカーペットや電気毛布もおすすめ。転倒時の安全性や引火を防ぐために十分な配慮を施したものであれば、セラミックヒーターなどの電気式の暖房器具を使うという選択肢もある。
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全天候型アウトドアライターが深堀レビュー!石油vsガスストーブ
私が解説しました! ホーボージュン
大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。
秋冬キャンプの必携品のストーブ。定番の灯油ストーブとカセットガス式の小型ヒーターの個性的な2モデルを深堀レビュー!
万能選手!「アルパカ プラス ストーブ」
アルパカ プラス
アルパカ プラス ストーブ TS-77NC(専用バッグ付き)
自然通気型の開放式石油ストーブ。燃料は灯油で、最大で約10時間の連続燃焼が可能。通常の家屋での暖房のめやすは13~17㎡なので、ロッジテントなどでは十分な暖房能力がある。レトロモダンなデザインと4色のおしゃれなマットカラーで若者に人気が高い。
●最大発熱量=約3.0kW
●連続燃焼時間=約10時間
●本体重量=6.6㎏
●サイズ=350×350×420㎜
上質なレトロデザインで家でもキャンプでも映える
灯油は扱いが簡単で火力調整もしやすく、ススや臭いも少ない。そしてなにより、普段の暮らしでもそのまま使えるから無駄がない。
そんな賢いキャンパーに最近人気が高まっているのが「アルパカ プラス」だ。アルパカは韓国の老舗ブランドとして1968年からひたすら石油ストーブを作り続けてきた専業メーカー。欧米や中東など世界50カ国以上に販売実績を持つ。
人気の秘密は上質なレトロデザインだ。暖かみのある円筒デザインを継承しつつも、最新モデルはマットカラーを採用し、シックでスマートな印象を醸し出している。今年からサンドベージュが加わり、テントやギアとのコーディネートもしやすい。
ふたつ目の秘密はちょうどいいサイズ感だ。全高42㎝とコンパクトなので小さなクルマでも積んでいける。重量も6.6㎏と軽く、専用バックが付いているので持ち運びも楽なのだ。
360度あらゆる方向へ広がる暖かさ、10時間に及ぶ連続燃焼時間、そして湯沸かしにも使える汎用性など、まさに秋冬キャンプにはうってつけの商品なのである。
お湯を沸かすなど幅広い場面で活躍
上板は熱に強く蓄熱力の高いセラミック製。ケトルを掛けてお湯を沸かしたり、パーコレーターでコーヒーを温めたりと、一台二役で活躍する。
自動消火装置付きで安全基準をクリア
日本燃焼機検査協会(JHIA)認証を取得済み。輸入品であっても、30項目以上にわたる日本の安全基準をちゃんとクリアしてるのが嬉しい。
運搬や収納に便利な専用キャリーケース
2ウェイハンドルを備えた専用キャリーケースが付属する。クルマへの積載やキャンプサイトへの搬入時に大活躍。使わないときの保管にもいい。
機動力抜群!FORE WINDS「アウトドアヒーター」
FORE WINDS(フォアウインズ)
アウトドアヒーター
ガス器具でおなじみのイワタニのアウトドアブランドが「FORE WINDS」。同ブランド初のアウトドア専用ヒーターだ。カセットガスを装着するだけですぐに使用できるので、使う人やシーンを選ばない。パワーブースター付きなので低温下でもカセット内のガスを最後まで使い切ることができる。
●最大発熱量=約1.28kW(約1,100kcal/h)
●連続燃焼時間=約160分
●本体重量=820g
●サイズ=181×261×244㎜
カセットガス方式で補塡が楽で機動力も高い
ソロキャンプやバイク旅など軽量コンパクトを突き詰めたい人にはコレ。「フォアウインズ」のアウトドア専用ヒーターで、収納サイズの小ささと使い勝手のよさからさまざまなシーンで使われている。
燃料はカセットガスなので、ホームセンターやスーパーはもちろんコンビニでも簡単に手に入る。いつでもどこでも補塡できる利便性は他に替えがたい。
小さな見た目に隠されているが、じつは燃焼時間は160分を超えるのも魅力だ。そのスタミナを生かして天体観察やワカサギ釣りなど、定点で長く留まるアクティビティーで愛用されている。
角度調整が可能なので、置き場所や座っているときのポジションに合わせて輻射角を変えられるのもいい。また。重量も約1㎏程度だから手にぶら下げて一緒に移動できる。チェアリングで夕焼けを見送るときも、夜中に星空を見上げるときもいつでも側に置いておけるのだ。
大型ハンドルで簡単に場所を移動
握りやすいハンドルで持ち運びも簡単。調整機能を持つバルブを搭載しているので、点灯中に動かしても炎が燃え広がらず、安定燃焼を続けてくれる。
コンパクトなので気軽に連れて行ける
収納サイズは約18×20×17㎝と灯油ストーブと比べると圧倒的にコンパクト。これならクルマに常備しておいても邪魔にならないだろう。
ポジションにあわせて輻射角度が変えられる
熱源はスポット的だが、置き場所や体勢に合わせて、リフレクターの角度を2段階に変えられる。ローチェアーでもハイチェアーでも使いやすい。
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ストーブは秋冬キャンプの心強い味方! 個性的な2モデルを深堀レビュー
『BE-PAL』おすすめ!冬キャンプで大活躍の薪ストーブ4選
火と親しむ、つまり「遊火」。いまやキャンプに欠かせないこの遊びを楽しむうえで、道具選びは重要なポイント。特に、ここ数年急増しているウィンターキャンパーの必需品である薪ストーブも見逃せない。煙突ホール付きテントやタープと併用すれば、寒いフィールドでも薪ストーブがあればポッカポカ! テント外で使うときでも煙が出にくいモデルなら、煙から逃げ惑う必要もなくなる。
G-STOVE
クッキングビュー
薪スト愛好家の大定番モデル。煙突下部のボディーに、オーブン調理できるスペースを装備。バタフライ開閉のシェルフは、ケトルや鍋を置くのに重宝する。スクレーパーが付属しているので、使用後の灰処理がスムーズにできる。
●使用サイズ:22×39×H240㎝
●収納サイズ:24×42×H33㎝
●重量:9.3㎏
●付属品:煙突蓋、煙突×7、火格子×2、灰落としスクレーパー
笑’s
焚き火の箱『easy 400G』
ユニークな角型煙突(別売り)を採用。本体ともどもコンパクトに収納でき、軽量性に優れているのが大きな特徴。サイドと扉には耐熱ガラスが組み込まれ、炎を眺めることもできる。
本体
●使用サイズ:(約)41(煙突受け含まず)×24×H25.2㎝
●収納サイズ:(約)41×24×6㎝
●重量:約3.3㎏
煙突
●使用サイズ:(約)11.5×5.5×L124㎝
収納時:(約)11.5×4×L30㎝×2本
重量:約1.6㎏
ホリデーロード
Fb. ストーブ・NEO
強度、耐久性に優れたステンレスのバネ鋼平板を巻いてワイヤーで留める"巻き煙突"を採用。組み立ては少々面倒だが、収納性の良さは抜群だ。片サイドには5㎜厚の耐熱ガラスを装備。
●使用サイズ:53×25×H154.5㎝
●収納サイズ:53×19×H26㎝
●重量:約6.2㎏
アネヴェイ
フロンティアプラスストーブ
もともとはアフリカの人道支援物資として開発された、イギリス発祥のストーブ。太く大きな煙突で燃焼能力アップ。機能性の高さ、スタイリッシュさゆえ劣悪な品質のコピー品も多いので、購入時は要注意。
●使用サイズ:53.5×37×H278㎝(煙突含む)
●収納サイズ:28×49×H35.5㎝
●重量:16.5kg
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人気の遊火道具といえばコレ!冬キャンプで大活躍する「薪ストーブ」6選
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アウトドアユース設計!モキ製作所「俺のかまど」
モキ製作所
俺のかまど
一合炊きの羽釜がついているほか、羽釜をはずして網(別売)を置けばバーベキューもできる。もちろん「茂木プレート」付きだから煙は出ない。煙になやまされることなく、料理と暖を楽しめる。本体の鉄はあえて未塗装。鉄の変色も楽しむことができる。本体の奥行きは約30cm。鉄製で重いとはいえ約6.6kgなので、車に積んでキャンプに持ち出すことができる。
●サイズ:W19 × D32.8 × H26.7 cm
●重量:6.6 kg
●付属品:羽釜セット・煙突・スパナ
●煙突:100φ× 50 cm
薪が完全に燃えるから、白い煙が出ない
長野県千曲市に本社工場・ショールーム等を構える株式会社モキ製作所は、1908年(明治41年)創業の老舗メーカー。元々は「茂木鍛冶屋」としてスタートした同社は、4代目である現代表の茂木国豊氏が「無煙薪ストーブ」を発明。無煙薪ストーブは同社が開発した特許技術「茂木プレート」による800℃高温燃焼で、高度な“三次燃焼現象”を生み出した。
その結果、ほぼ完全燃焼となった熱源は、白い煙(可燃性ガス)を出すことなく、熱量として放出することができ、ゆえに“無煙”となる。※日本・ドイツ・アメリカ・中国で特許取得済み。
近年流行の二次燃焼系焚き火台の一歩先を行くこの仕組み。少ない薪で高い燃焼効果を生み出す構造は、コスト面からみても秀逸だ。
ごはんが炊ける羽釜つき
組み立て式で、収納時にはコンパクトになる俺のかまど。製品名に“かまど”とついていることだけあって、ごはんが炊ける羽釜(一合炊き)がセットで付いてくる。高温で一気に炊き上げる炊飯方法は、ごはんがなによりのごちそうになるはず。もちろん、羽釜を使わずに使用することもできる。
羽釜を使用しないときは、付属の蓋を利用する。ここで空気量を調節することも可能。
高い暖房効果
前面から投入した薪は、あっという間に燃え始めて、俺のかまど全体から熱を放つ。焚き火や灯油ストーブよりも、遥かに高い暖房効果が得られる。
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三次燃焼する薪ストーブ「俺のかまど」が凄すぎた!
無煙がうれしい! 羽釜つきコンパクトかまど
1台3役!鎌倉天幕「FIRE PIT-40」
鎌倉天幕
FIRE PIT-40
3way仕様。「薪ストーブ」「焚き火 BOX」「焚き火台」という3通りのスタイルで、焚き火の魅力や調理の楽しさを堪能することができる。
●展開サイズ:幅36×奥行き44(本体40)×高さ146cm
●収納サイズ:幅36×奥行き44cm×高さ26cm
●重量:約8.5kg
●素材:ステンレスSUS430
●耐熱塗装:Fire Proof Nano-Ceramic
中間BOX には効率的に薪を燃やす2次燃焼機構を、トップカバーには効率的に可燃ガスを燃焼させるバッフルプレートを装備した。また、トップカバー前方には調理用の円形開口と蓋を備え、グリルの装着も可能だ。
1台3役で焚き火を楽しむ
最大のポイントは、3way仕様。フルクローズにしてゆっくり炎を眺められる「薪ストーブ」スタイル、ハーフクローズでじっくり二次燃焼を楽しめる「焚き火 BOX(BBQ BOX)」スタイル、オープンでワイルドな焚火ができる「焚き火台」スタイルの3通り。
持ち運びや保管も手軽
無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインと、マットブラックの耐熱塗装。ブラックのボディを採用している一般的なストーブは鉄製のものが多いが、「FIRE PIT-40」は軽量なステンレスを採用している。収納時にはコンパクトサイズになり、持ち運びや保管も手軽だ。
また、庫内の広さも「FIRE PIT-40」の特徴のひとつ。一度にまとまった数の薪を入れられるのでせわしなく薪を投入し続ける必要がなく、奥行きのある庫内でさまざまな調理楽しむこともできる。
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鎌倉天幕 (カマクラテンマク) / FIRE PIT-40
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焚き火も調理も!1台3役の薪ストーブが鎌倉天幕から新登場
定番の石油ストーブおすすめ2選
無骨の極み!トヨトミ「GEAR MISSION(ギアミッション)」
トヨトミ
GEAR MISSION RR-GER25
赤熱方式を採用したミリタリーテイストあふれる石油ストーブ。一発で火がつく電子点火、消化時のニオイセーブ機能、万が一転倒しても石油がこぼれにくい2重タンク構造、対震自動消火装置などを備えている。
●サイズ:高さ480×幅388×奥行き388 mm
●重量:約5.9kg
●暖房出力:2.54kW
●適用畳数:コンクリート(集合) 9畳 、木造(戸建) 7畳
●油タンク容量:4.9L
●機能:電子点火、ニオイセーブ消火、対震自動消火装置、2重タンク構造
デザインも刷新し、より無骨な印象に
「GEAR MISSION」の従来モデルの燃焼方式は、灯りとしての機能もある白光炎式。それに対し、新モデルの「RR-GER25」は赤熱方式を採用し、側面部も暖かさを感じられるようになった。
また、従来モデルでは丸みのあったタンク形状を、角張ったデザインにリニューアル。より無骨な印象へとアップデートさせている。カラーは、オリーブグリーンとコヨーテブラウンの2色をラインナップ。ロゴや印字などにもミリタリーテイストを意識したディティールに仕上げている。
▼参考記事
側面もしっかり暖かい赤熱燃焼方式を採用!ギアミッションの石油ストーブは無骨の極みだ
冬キャンプはこれで暖まる!トヨトミ「レインボーストーブ」
トヨトミ
レインボーストーブ RB-25N
ほぼ満タンの状態で約20時間燃焼。トヨトミレインボーの名の通り、なんと言ってもレインボーの光が最大の特徴。炎がガラスに写りこんで7色に光る仕組み。とても柔らかな光で、冬キャンプを暖かい雰囲気にしてくれる。
トヨトミレインボーの魅力
ランタンの形をしたRL-250、クラッシックモデルのCL-250、シンプルなRB-250、そして白や赤、グリーンなど、種類やカラーが豊富。好みに合わせて形や色が選べるのもトヨトミレインボーの魅力。
満タンで20時間使える
長時間燃焼するストーブは冬キャンプに最適。トヨトミレインボーはほぼ満タンの状態で約20時間燃焼するため、1泊のキャンプなら燃料の補給をしなくても過ごせる。
とはいえ、トヨトミレインボーに燃料を満タンに入れた状態で運ぶのは危険。クルマの揺れなどで燃料が漏れる可能性があるため、ガソリン携行缶に燃料を入れて持っていく。現地で満タンにすると、1泊のキャンプで燃料を使い切ってちょうどいい。
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冬キャンプはこれで暖まる!トヨトミレインボーの魅力を知っていますか?
便利なガスストーブおすすめ3選
名作のDNAを受け継いだセンゴクアラジン「ポータブルガスストーブ」
センゴクアラジン
ポータブル ガス ストーブ
ファンの絶えないアラジンの「ブルーフレームヒーター」のDNAを受け継いだ、カセットボンベ(CB缶)仕様のストーブ。薪ストーブに比べて扱いが簡単で、4種類もの安全装置が付いているから安心。
●サイズ:直径32×高さ39㎝
●重量:約5.7kg
●発熱量:2.0kW(1,700kcal/h)~0.8kW(690kcal/h)
●燃焼時間:約1時間40分?4時間20分
●安全装置:圧力感知安全装置、立ち消え安全装置、転倒時消火装置、不完全燃焼防止装置
だれもが憧れた英国製ストーブ「ブルーフレームヒーター」
原型となるモデル「ブルーフレームヒーター」が誕生したのは1930年代初頭のこと。エアコン全盛のいまでも、アラジン・ファンは絶えることなく、開発以来80年以上にわたって作り継がれている名作だ。
そんなブルーフレームヒーターのDNAを受け継いだ、アウトドアに持ち出して使えるカセットボンベ(CB缶)仕様のストーブが誕生した。
アラジンの大定番「ブルーフレームヒーター」を彷彿させる、美しい青い炎。燃焼音もとても静かだ。
本体上部をはずし、CB缶をノズルに差し込んでレバーを押し下げればセット完了。
専用カセットボンベとコットン製収納袋。収納袋の外側にCB缶を入れるポケットが付いている。
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アウトドアでも使えるカセットボンベ仕様の「アラジン型」ストーブが新登場
人気モデルの復刻版!センゴクアラジン「ポータブルガスストーブ シルバークイーン」
センゴクアラジン
ポータブルガスストーブ シルバークイーン
1970年代に製造・販売していたアラジンの反射型石油ストーブ「シルバークイーン」の復刻版として開発。持ち運びも楽々、カセットガスが使える便利なストーブ。全面を覆う反射板が熱を前方向に放射するため、速暖性がある。サイズは小振りだが、見た目以上に温かい。
●サイズ:幅370×高さ355×奥行296mm
●重量:4.2kg
●発熱量:1.4kW(1200kcal/h)~0.5kW(430kcal/h)
●連続燃焼時間:約2時間30分~7時間
余裕の燃焼時間
「弱モード」だと7時間ほど連続使用可能。強でも2時間30分くらいは大丈夫。
どこでも持ち運べる
重さ4.2kgで、持ちやすい取っ手が付いている。キャンプにベランピングに、万が一の災害時にと、心強い味方。
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「センゴクアラジン」のポータブルガスストーブはベランピングにキャンプに万が一の災害時にも心強い味方!
屋内外兼用!イワタニ「マルチヒーター」
FORE WINDS(フォアウィンズ)
マルチヒーター
入手に手間がかからないカセットガス式。電気ではなくガスの炎による熱だから、暖かさは格別だ。天板の上にヤカンや鍋を置くことができるため、湯を沸かすだけでなく、スープを保温したりと料理のサポートもしてくれる。
屋外屋内兼用だから自宅でも使える
本体上部には大きなハンドルが付いているので、片手で移動させることができる。
屋外屋内兼用として作られているので、室内で使うこともできる。もちろん灯油禁止のマンションでも使える。最初から室内用に購入して、キャンプにも持っていくという考え方もアリだ。
便利で安全性も◎
カセットガスはマグネットによってカチャッとはまるから装着しやすい。
広い天板。室内で使う場合はヤカンで湯を沸かせば部屋の加湿にもなる。
指でネジをはずすだけで、4つに分解できるから掃除が簡単。
青い炎は安全に完全燃焼している証拠。ガス製品を専門とするイワタニだから安全性にも気が配られていて、「転倒時消火装置」「立ち消え安全装置」「圧力感知安全装置」「不完全燃焼防止装置」の4つが付いている。
▼参考記事
冬キャンプのヒーターには「カセットガス」&「だるま式」がおすすめの理由
お役立ちな電気ストーブもおすすめ
超小型の電気ヒーター!デロンギ「デスクヒーター」
De’Longhi(デロンギ)
カプスーラ デスク セラミックファンヒーター
前面の特殊なパネル設計は、デロンギが独自に開発した形状。グリッドを通ってくる暖気が小さな渦になり、柔らかなぬくもりを発生させる。軽量コンパクトでパッキングも楽々、簡単操作で安全策もしっかり搭載。
●サイズ:11×15×高さ18cm
●消費電力:360W
●電圧/周波数:100V/50-60Hz
●騒音レベル:約30.4dB
●コード長:1.5m
肌寒いときのソロキャンプに
早春や晩秋など、ちょっと肌寒いな…と感じる季節。薪ストーブや石油ストーブに頼るほどでもないとき、便利に使える超小型ファンヒーターを発見。電気ヒーター界の雄、デロンギの「カプスーラ デスク セラミックファンヒーター」だ。もともとは、デスクワーク中に冷えた手先や足元を温める、パーソナルなヒーターとして開発されたもの。
持ち運びに便利な超小型
高さ18cm、横幅15cm、厚さはたった11cm。コロンとした可愛らしい形で、余計な凸凹がほとんどなく、バックパックやキャリーケース、ギアボックスへのパッキングも容易。重さは917g(実測値)、ファンヒーターなのに1kgを切る軽さだ。
柔らかなハンドルは、長さ約12.5cm。ひょいと手にとって移動できる。(※ぶら下げたまま運転はできない)
わかりやすい操作部
スイッチは1つだけ。上部のダイヤルを時計回りに回すと電源が入り、ランプが赤く点灯する。回すに従って温度設定が高くなり、設定した温度になると自動停止。余計な電力を喰わない設計だ。
前面の送風パネルは、手で好きな角度に動かせるので、暖かい風を下に向けてテントの床から温めたり、上に向ければ冷えた身体にピンポイントで温風を当てたりできる。
ソロテントの中で使ってみた
氷雨がしとしと降る寒い日。ヒーターをつける前のテントの中の気温は4.6℃。厚手のダウンジャケットを着ていないと震えがくる。
テントの壁面から少し離した位置にヒーターを設置。ダイヤルを目一杯回し切って、フルパワーで運転を開始した。消費電力は360W。キャンプ場の電源サイトに多い、1,000~1,500W程度の容量のあるところなら余裕だ。
運転開始から5分後の気温は7.1℃、フルパワーでも立ち上がりの5分では2.5℃しか上がらない。10分経つと、13.1℃と、10℃台に上昇。
15分後には18.2℃まで上昇し、テント内は十分暖か。この後ヒーターをつけたまま2時間ほどテント内で過ごしたが、外気温の影響を受けつつも、気温15℃〜18℃の間で推移していた。
今回使用したテントのフロアサイズは216×213cm、インナーテントの高さは114cm。これより小型の1〜2人用ドームテントなら、もっと早く温まるだろう。
転倒時自動電源遮断装置つき
過熱を防ぐサーモスタットの他に、本体が倒れたら電源が切れる「転倒時自動電源遮断装置」がついており、安全面もきちんとしている。