最上級モデルが日本へ導入
ドイツの老舗ビルダーであるホビー(HOBBY)社。日本でも同社のキャンピングトレーラーが人気ですが、こと海外では自走式のキャンピングカーも数多く走っています。今回、バンコンの最上モデルとなるマキシアバンが日本に導入されることになったので、詳細をチェックしてみようと思います。ちなみに「マキシア」は同社のキャンピングトレーラーでもハイエンドシリーズになっています。
ベース車両は定番のフィアット・デュカトではなく、フォルクスワーゲンの商用車、クラフター・ロングホイール・スーパーハイルーフ。全長は約6.8mで全幅は約2mとトヨタのグランエースの全長5.3mよりも約1.5mほど長く、全長も2850mmとハイエースのハイルーフ(2285mm)より600mmも高い設計。この余裕が室内にも活かされ、快適な空間を実現。
乗車定員4人に就寝人数は3人とファミリーユース仕様。エンジンは2L直列4気筒ディーゼルターボを搭載し、177ps・34.6kgm。8速ATとの組み合わせ。デュカトとはひと味違うフォルクスワーゲンならではのスタイリングや走り味も個性になっています。
素材のよさとしっかりとした作りで居心地抜群
車内に入るとバンコンでありながらも室内高に余裕があるため立ったまま余裕で車内を移動できることに驚きます。明るい木目調家具類とブラック&グレーの生地でまとめたインテリアは高級さが感じられ、欧州製バンコンの中でも作り込みの高さにさすがホビーと思う仕立て。
レイアウトは後部にハイマウントベッドを置き、中央の通路にサニタリールームとキッチンを振り分け。リビングは欧州モデルで定番のセカンドシートと回転させたフロントシートで構成。
注目はハイマウントベッドが跳ね上げられるようになっていて、荷室中央部に自転車なども余裕で積載できる広さを確保できるようになっていること。ほかにも2重フロアによる断熱性の高さや十分な広さとモダンなトイレ&シャワールームなど、フラッグシップモデルらしい装備が満載。
走行性能と高級感を併せ持ったハイエンドモデルの価格はサイドオーニングなどのオプションも含め1485万円。優雅で快適な2人旅や小さい子どもとの3人旅が似合う1台でした。