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ダウンジャケットはなぜ暖かい?
ダウンが暖かい理由
ダウンジャケットのダウンとは、水鳥の胸部に生えている、羽軸がなく柔らかい毛を指す。
ダウンがなぜ暖かいのかというと、羽毛が空気の層を作り出すことにより、断熱効果が生まれ高い保温力になるからだ。その空気の層をデッドエアー(動かない空気)と呼び、ダウンの品質が高くなるにつれてデッドエアーを保持できる量が増していくため、暖かさが増していく。
また、ダウンジャケットの嵩を増やし膨らませるために高反発であるフェザーが配合されている場合がある。
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ダウンの種類は2つ
ダウンには2種類ある。コストが安いダック(アヒル)と、高品質とされるグース(ガチョウ)だ。一般的にフィルパワーが高くなるほど、ダックよりも体長が大きく上質なグースが使われている可能性が高いが、あらかじめ確認しておくと品質面でも安心できる。
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本当に暖かいダウンジャケットの選び方
フィルパワーをチェック
ダウンジャケットの暖かさの目安として「フィルパワー(FP)」をチェックしよう。フィルパワーは羽毛のふくらみの大きさを表す数値で、大きいほど多くの暖気をためることができる。
600~700FP:良質でタウンユースには充分。
700~800FP:高品質でタウンユースや登山に対応できる。
800FP以上:超高品質で、雪山のような厳しい環境のアウトドアシーンにも対応できる。
ダウンジャケットを選ぶときは、上記を目安にするのがおすすめだ。
防風性、防水・耐水・撥水加工にも注目
ダウンジャケットは、暖かさを維持する防風性や、防水・耐水・撥水機能にも注目。
表生地には、ナイロンやポリエステルなど化学繊維の生地がおすすめ。防風性が高いうえに手洗いOKなものが多く、手入れしやすい点がポイント。
また、ダウンジャケットは、内部の羽毛がぬれると冷えてしまい、保温性が損なわれる。そのため、雪や雨でぬれても水分を含みにくいように、防水・耐水・撥水加工が施されたものを選ぼう。
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mont-bell(モンベル)
mont-bell(モンベル)
パーマフロスト ライトダウンジャケット
止水ファスナーやチンウォーマーなどアウトドアに適した機能を持たせているのに加え、軽さと防風性も兼ね備えたダウンジャケット。パーマフロストとは永久凍土という意味で、1年以上連続して0度C以下の地温状態にある土壌や岩石のことを意味する。
●サイズ:S~XL
●重量:323g
アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行う。愛犬のジャック・ラッセル・テリアと旅をするのが今の夢。https://www.michihiro-ogawa.com
高品質ダウンと防寒性能を組み合わせた最強ジャケット
このジャケットのメインとなる機能は2つ。1つ目はモンベルが誇る高品質ダウン。使用するEX 800は、厳しい環境下で育てられた水鳥から採取されたダウンのみを使用しており、800フィルパワー(30gのダウンが800立方インチの体積に膨らむこと)の復元力を持っている。
通常700フィルパワーまでが良質、それ以上が高品質とされているので、このジャケットで使用されているダウンは高品質に分類されるわけだ。
次に防風性。生地は2層構造になっており、表地にはゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー ファブリクス、裏地には同社の10デニール バリスティック エアライトというリップストップナイロンを配置。前者はウエア内にこもったムレを放出しつつ、非常に細かい孔が何十億個もあることで外気の侵入を防ぐことができる。高品質ダウンと高い防風性、この双方を両立することで高い快適性を実現するのだ。
また、表面には耐久撥水加工を施しており、多少の雨もしのげる。
シングルキルト構造
パーマフロスト ライトダウンジャケットは、表地と裏地を直接縫い付けてチューブを作り、そこにダウンを封入するシングルキルト構造を採用。これによってダウンの偏りを極力少なくして保温性を保ち、合わせて無駄な縫製や部品を使わないことで軽量性も両立している。
襟元とポケットの中のフリース生地
襟元とポケットの中にはフリース生地を付け、ダウンでは補いきれない部分の保温性を確保。これによってネックウォーマーや手袋がなくても暖かく過ごせるので、これ1枚で十分快適に過ごせる。
独自の止水ファスナーを使用
フロントと両サイドのポケットには、アクアテクトジッパーという独自の止水ファスナーを使用。これでファスナーを覆うフラップがなくても水の侵入を防ぎ、部品を減らして軽量化に貢献している。
ドローストリング内蔵
ファスナーに近い裾にはリードインコード・システムというドローストリングが内蔵されている。ボタン式になっており、押した状態でポケット内のコードを引っ張れば、裾がすぼまり下からの風の侵入を防いでくれる。
片手で調整できるアルパイン カフを採用
袖口にはアルパイン カフを採用。狭いマジックテープで手首に食い込むことはなく、半周して脱着できるので簡単に袖口を調整できる。
大きめの内ポケット
内側には縦長のポケットが装備されており、サイズは30×20cmと大きい。フロントポケットはチンウォーマーになるため、内側ポケットにはスマホや財布、折りたたみ傘やそのほかの小物を収納して、手ぶらでも外出できる。
ジャケットを丸ごと収納できるスタッフバッグ付き
さらに、シルナイロンという非常に薄い生地を使ったスタッフバッグを付属。サイズは直径14×22cmで、ザックの中にも入れておけるほどコンパクトに収納できる。フラップなどの部品が少ないおかげで実現できたのだ。
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ポーラーダウンパーカ
モンベルは古くから南極観測隊へ装備提供を行なっているが、これは実際に隊に参加した同社社員のフィードバックを元に開発。大型収納ポケットを多数備え、ひじ部分に施した立体構造がスムーズな動きを可能にしている。
●フィルター:800FP
●重量:1,230g(M)
極寒地にも対応できる保温性と機能性
袖口にはインナーカフを備え、手首からの冷気や雪の侵入を防止してくれる。この上から作業用のグローブを着用する。
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THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
サザンクロスパーカ
極地の環境を熟知したフィールド研究者と共に開発したモデル。強度と防風防水性に優れるほか、超低温下の作業性を考慮し片手で操作可能なポケットを15か所に配置。フードには豊かな毛量のフェイクファーを備え、隊員の顔面を極地の烈風と凍傷から守ってくれる。顔回りの空気が動かず暖かい。
●重量:1740g(L)
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THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
アンタークティカパーカ
その名のとおり南極のような極寒下での長期滞在時のために開発されたモデル。体温を輻射して体を保温する独自の光電子繊維をミックスした「CLEANDOWN光電子」が封入されている。生地にはGORE-TEXを採用。
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バルトロライトジャケット
真冬の天体観測や雪中キャンプにも対応する厳冬期用のダウンジャケット。特殊セラミックの遠赤外線効果を持つ光電子ダウンが強力な保温力を発揮!世界一の人気モデル。
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ビレイヤーパーカ
その名のとおりクライミングのビレイヤーのための一着だが、汚れを徹底洗浄した光電子ダウンの高い保温力や、内外ともに水に強い素材などから幅広いユーザーに大人気。入手困難なダウンアイテムのひとつ。
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マウンテンダウンジャケット
アイコニックな肩切り替えデザインをあしらった防水ダウンジャケット。リサイクルダウンを70デニールのゴアテックス生地に封入。タウンでも映える定番デザイン。
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NANGA(ナンガ)
NANGA(ナンガ)
オーロラダウンジャケット
中綿に高い保温力が魅力のDXダウン、表地にはナンガが誇る2層防水透湿素材オーロラテックスを採用した、フード付きのダウンジャケット。前モデルのデザインを踏襲しつつ、腕の動きに合わせて袖を前ぶりに設定したり、冷気の侵入を防ぐ内襟を採用したりするなど、細かな仕様の見直しがされている。
細かな仕様で使い心地アップ
止水ジッパーの採用で防水性がアップ。腕部分の羽毛が潰れにくい縫製が施されている。
内側に内襟が付き、首に裏地のナイロンがまとわりつかず着心地がよくなった。
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オーロラライトダウンジャケット ミカミ
表地には、軽量で、防水透湿機能のある15Dのオーロラライトを採用。また、裏地にはさらに薄手な10Dリサイクルナイロンを採用。アウターでありながら軽やかな着心地で、SPDXダウンの保温性をダイレクトに感じることができる、ハイスペックなアウターだ。
寝袋の構造理論をウエアに転用
ミカミとは、近江富士と呼ばれている滋賀県野洲市“三上山”を冠した名前。
ミカミはNANGAが誇る寝袋の構造理論“レベル8”のノウハウをウエアに転用した、“レベル7”と呼ばれる構造が落とし込まれている。寝袋に用いられるボックスキルト構造を部分的に採用し、保温性を向上。首元のベンチレーションなどの機能的で個性的なデザインも健在だ。
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オーロラダウンジャケット イブキ
中綿にDXダウン、表地にオーロラテックスを採用した日本製のオーロラダウン。オーロラダウンの上位グレード版であり、定番モデルをベースとしながら機能的で個性的なデザインに仕上げられている。
ジャパンメイドの新生フラッグシップモデル
ナンガの地元、滋賀県の最高峰・伊吹山の名を冠した特別仕様。フードにツバを設け、フロントのネックラインを高くすることで冷気や雨の侵入を防止。内側にはジャパンモデルの織ネームが付いている。
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マウンテンハードウェア
マウンテンハードウェア
サブゼロダウンジャケットリイシュー
●素材:
ボディ/Pertex Quantum Y Fuse 30D Ripstop(リサイクルポリエステル 100% )
切替部/Plain Weave Nylon(ナイロン 100%)
インシュレーション/GDD 650FP 80/20-RDS Cert(ダウン 80%、フェザー 20%)
●サイズ:Size:XS、S、M、L、XL
90年代のデザインとフィット感を再現した復刻コレクション
ブランド初のダウンインシュレーションとして創世記からラインナップする Subzero。耐久性があり、軽量で暖かいマウンテニアリングのためのダウンジャケット。左胸のファスナーポケット、両側のファスナーハンドポケットがつく。
1990年代当時のデザインやフィット感を再現しつつ、現在の生地やテクノロジーを取り入れたアイコニックなアイテムだ。
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マウンテンハードウェア
アブソルートゼロパーカ
8,000m峰のサミットアタックに使われる極寒ダウン。黒い部分は高強度のダイニーマで補強されていて非常に丈夫。コールドスポットのできにくい溶着バッフルで仕上げた。
●フィルパワー:800FP
●重量:1378g(M)
フェイスガードとベンチレーションジッパーを装備
ヘルメット対応フードと顔面をすっぽり覆うフェイスガードを装備。着用したまま行動してもオーバーヒートを起こさないように脇の下には長いベンチレーションジッパーを備える。
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karrimor(カリマー)
karrimor(カリマー)
nevis down jkt
前立てはダブルフラップ、袖先にはインナーカフを搭載。さらにチェストポケットには雨や雪の侵入を防ぐジッパーフラップを搭載し、防寒性に優れた一着に仕上げている。
アクティブシーンでも快適
アクティブシーンでも快適に着用できるよう、背面と両脇にはストレッチ素材を配置している。
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karrimor(カリマー)
ultra feather jkt (ウルトラ フェザー ジャケット)
パッカブル仕様で携行性に優れたコンパクトライトダウンジャケット。表裏ともに通気性の高い素材「PERTEX QUANTUM AIR」を採用し、軽量でありながらもダウンの保温性能は1000フィルパワーを誇る。
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ジャックウルフスキン
ジャックウルフスキン
ASIA WANDERMOOD DOWN JKT M
PFC(perfluorocarbon/フッ素化合物)フリーの撥水加工が施され、防風性を兼ね備えた「テキサシールド・プロ」を採用。フードは必要に応じて、簡単に着脱できる。トレーサブルで高品質なアライド社のダウンが使われている。
アライドフェザーアンドダウン採用
アライド社は1987年に米国カリフォルニア州で創設された世界有数のダウンサプライヤー。創業当初から水鳥の飼育環境や化学物質の管理を徹底した契約農場から調達した高品質なダウンのみを扱っていることで知られる。
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ジャックウルフスキン
JP ARCTRAILER DOWN JK V2
生地、メンブレンともに100%リサイクル素材を使い、しかもPFCフリーの「テキサポール・エコスフィア・プロ」を採用。高所登山にも対応する完全防水防風透湿仕様だ。
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L.L.Bean
L.L.Bean
マウンテン・クラシック・ダウン・パーカ
保温性と撥水性に優れた、高品質な650フィル・パワーのダウンテック™ダウンをフードから裾まで惜しみなく詰め込んだ一着。表地とライニングには耐水・耐風性に富んだ再生ポリエステルを採用。環境への負荷も抑えている。通勤スタイルなどにも最適な丈で、オンオフ問わず重宝。
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L.L.Bean
ウルトラライト 850 ダウン
撥水性と復元性を誇る850フィルパワーのダウンテック™ダウンを使用。軽さと暖かさに思わず感動してしまう、アウトドアに最適な一着。パッカブル仕様で持ち運びにも便利。
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Columbia(コロンビア)
Columbia(コロンビア)
GRAND TREK™ II DOWN HOODED JACKET(グランドトレックIIダウンフードジャケット)
独自開発の熱反射テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」を搭載。瞬時に暖かさを提供してくれるのに蒸れにくい。熱反射率が向上させる金色のリフレクティブドットが特徴的な防寒防水ジャケット。
●素材:
表/オムニテックジェネレーションドビー(ナイロン100%)
裏/オムニヒートリフレクティブ210Tタフタ(ポリエステル100%)
中わた/650FPダウン(ダウン80% フェザー20%)
●サイズ:S、M、L、XL
暖かいのに蒸れにくい
オムニヒートインフィニティで温めつつ、適度に通気も行うので、ジャケット内を快適な温度をキープできる点が魅力。
また、防水透湿機能の「オムニテック」搭載で、雪や雨にも強く、濡れによるダウンの保温低下を防止。ダウン気室を縫製ではなく圧着によるバッフル構造にすることで体温のロスを防ぎ保温性を高めている。