スノーシューかチェインスパイクか…スノーアクティビティを支える最新ギア、どっちを選ぶ?
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    2024.01.27

    スノーシューかチェインスパイクか…スノーアクティビティを支える最新ギア、どっちを選ぶ?

    スノーシューかチェインスパイクか…スノーアクティビティを支える最新ギア、どっちを選ぶ?
    今年に入ってどんどん寒くなってきた!スノーアクティビティーにチャレンジしたいと思っている人に、アウトドアライターのホーボージュンが、最新スノーギアを解説する。

    スノーハイクには、スノーシューズ? チェインスパイク?

    ニッポンのモンベルがスノーシュー界に殴り込み

    この冬の一大トピックとなっているのが、モンベルがリリースしたこのスノーシューだ。これまでこの分野はアメリカンブランドが性能でも生産量でも他を圧倒していたのだが、そこに真っ正面から切り込んだ形だ。
     
    最大の特徴はフレーム全体がクリート(刃)として機能する構造だ。T型断面を持つアルミの外周フレームにギザギザ刃がついていて、これが全方位にしっかり雪面を捉えてくれるので山岳域にも躊躇なく踏み込める。また、クランポン(前爪)の回転軸に反発性のあるバンドを採用することで、足を上げたときにデッキが垂れ下がらず、軽快な足運びができる。さらに踵を持ち上げるヒールリフターを搭載しているので、急斜面だってガシガシ登れてしまうのだ。
     
    こういったディテールは近代スノーシューの発展の中で編み出されてきたアイデアなのだが、モンベルは最後発だけあり、そのすべてを取り込んで、高い次元で融合させてしまった。デビュー作にしてこの完成度には舌を巻く。さらに2万円を切る価格設定にも僕は度肝を抜かれてしまった。円安で輸入製品が軒並み値上がりする中、ひとり勝ちの予感がしている。

    【SNOWSHOES】ついに国産の山岳モデルが登場!

    モンベル/アルパインスノーシュー56

    急峻な日本の地形や脚の短い日本人にも使いやすいように、スリムでコンパクトなサイズに作られた山岳用スノーシュー。フレーム全体がクリートとして機能するT型断面フレームがトラバース時にも高いグリップを発揮する。製品名の「56」は全長56㎝を表わす。アメリカンブランドでいう「22」インチサイズ。

    ¥19,800 
    問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740

    SPEC
    ●フレーム素材=アルミニウム合金
    ●クリート素材=マンガン鋼
    ●サイズ=20×56cm
    ●重量=1,720g

     

    モンベル/アルパインスノーシュー56

    ここがスゴい!

    日本人に合ったスリムなシェイプ

    日本人に合ったスリムなシェイプ

    ノコギリ刃を持つ全周のトラクションフレームは後部にかけてくびれるようにシェイプされている。歩行時に左右が干渉しにくいデザインなのだ。

    バンド固定式だから足運びが快適だ

    image

    クリートとデッキは反発力のあるサスペンションバンドで連結されていて、歩行時にデッキが垂れ下がらずに足の動きに追従する。足運びが快適だ。

    つま先が固定され歩行時にズレにくい

    歩行時にズレにくい

    靴を差し込むとストッパーが靴の位置を決めてくれるのでとても装着しやすい。また歩行中に靴が前後にズレにくいので余計なストレスがない。

    手軽なのに超強力。レベチのチェインスパイク

    一方、スノーシューのような大きな浮力は必要ないが、降り積もった雪の上や凍って滑りやすいトレイルを安心して歩きたいという人にお薦めなのがチェインスパイクだ。
     
    その一番のメリットは普段使っている靴に履けること。上の写真はスノーブーツに装着しているが、トレッキングシューズや長靴にだって装着できる。また、スノーシューやアイゼンと違って歩行感覚が変わらないので、誰にでもすぐ使いこなせる。
     
    僕もいくつか持っているが、その中でも最も気に入っているのがこのヒルサウンドのモデル。一般的な製品と大きく違うのが、足裏に鋼鉄製の大きなクリートプレートが備わっていることだ。ここに立てられた11本の爪がガッツリと雪面に食い込むので氷点下の雪山など、かなりハードな状況にも踏み込んでいける。本格的なアイゼンまでは必要ないが、ただの滑り止めチェーンでは心もとない、そういった状況で頼りになるのだ。
     
    特に下り斜面では、スノーシューやアイゼンよりもずっと歩きやすく、足への負担も少ない。スノーハイク初心者にはもちろん、ベテランハイカーにもぜひ使ってほしい逸品だ。

    【CHAIN SPIKE】11本爪でアイスバーンも怖くない!

    ヒルサウンド/トレイルクランポン

    足裏の前後に炭素鋼で作られた大型クリートを配し、チェインスパイクならではの柔軟性とクリートタイプならではの高い強度を両立させた。開発に当たってはシェルパ族によるヒマラヤでのテストを繰り返した。スノーハイキングはもちろん、残雪期登山や夏山の雪渓歩きでも本当に使いやすい。

    ¥11,000 
    問い合わせ先:ケンコー社 06(6374)2788

    SPEC
    ●スパイク素材=S50Cカーボンスチール
    ●チェーン素材=ステンレススチール#304
    ●サイズ=XS~L
    ●重量=462g(Mサイズ)

    ヒルサウンド/トレイルクランポン

    ここがスゴい!

    他に類を見ない炭素鋼のクリート

    炭素鋼のクリート

    一般的な製品は亀甲形に張ったチェインに小さな爪が噛ましてあるだけなのだが、本作は前後に炭素鋼の大型クリートを備える。グリップ力が抜群。

    甲の連結テープがズレを効果的に防止

    甲の固定ベルト

    個人的に気に入っているのが甲の固定ベルト。左右をベルクロテープで連結するだけだが、歩行中のズレや緩みを効果的に防ぐ。ナイスアイデアだ。

    踵に取っ手があり、とても履きやすい

    エラストマーゴムのテンションで固定

    チェインスパイクはエラストマーゴムのテンションで固定するので窮屈に作ってあり、着脱にコツがいる。本作は踵に取っ手があり装着しやすい。

    私が解説しました! ホーボージュン

    ホーボージュン

    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。X(旧Twitter)アカウントは@hobojun。

    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2024年2月号より)

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