冬キャンプほど敷居が高くなく、無理せずさくっと楽しめる雪中ピクニックを、BE-PAL編集部の雪男ことブッシュ早坂が楽しんできました。
雪中ピクニックなら敷居が高くない!
本誌2024年2月号の小特集『真冬の ポカポカ大作戦!』の延長戦とも言えるこの企画。それだけ「冬キャンプ楽しいー!」と、この冬どハマり中なわけで、時間を見つけては雪山へ…。春夏秋シーズンよりソト活動している気がする。
ピクニックとは言えど、“雪中”が付くので、目的地に到着したらまずフィールドのベースづくり。スノーシャベルがあるに越したことはないが、なければ普通のシャベルでもOK。せっせ、せっせと除雪すること数分。結構、いい運動になり、体がポカポカ温まってくる。
スノーハイクと違い、荷物を持って長い距離を歩かない。どちらかと言うとデイキャンプに近く、道具類はクルマからおろすだけ。ただ、キャンプではないのでタープやテント、シェルターなどの幕は張らない。ここがピクニックの楽な点で、肩肘張らずお手軽に楽しめるアクティビティーというわけ。
テーブル代わりの天板付きトランクカーゴ
道具を置いたら準備完了。今回はリスのコンテナ「トランクカーゴ 70L」がテーブル代わり。ギア類をすべて収納できて持ち運び楽ちん。さらに、トランクカーゴの天板「テーブルボード 70S」をセットすれば、まさにテーブルそのもの。
一般的なキャンプテーブルだと、脚が雪の中に埋れてしまったり不安定だったりするが、トランクカーゴは地面との設置面積が広い(というより底辺ぜんぶ!)なので、雪の中でがっちり安定する。テーブルとしての高さもちょうど良い。
ジェットボイルであっという間に湯沸かし完了!
せっかくの雪なので、ギアを色々と試してみようとバーナーやストーブ類をいくつか持ち込んだ。そのなかのひとつ、ODガス式の「ジェットボイル ミニモ/モンベル」は、お手軽かつハイパワーで、スピーディにお湯が沸かせる。しかもこのミニモは、マイナス6度Cの環境下でも安定した火力を保つことができると、抜群に使い勝手が良い。
最近愛用しているミニ薪ストーブがコチラ
ジェットボイルの次は薪ストーブ。今回持ってきたのは超小型な「薪ストーブMECA /Soomloom(スームルーム)」。オイルランタン「フュアハンド ベイビースペシャル276」と並べてみると、ほとんど同じ高さなことが分かる。
薪ストーブMECAは、コンパクトながらもしっかりとした作りが特徴。このサイズで十分、薪ストーブとしての役割を果たす。暖を取るだけでなく、煙突の上のゴトクにはクッカーなどを置くことができ、今回は大きさ的にもちょうどいい「アルミケトル BD-906/BUNDOK」を使ってみた。
ピクニックの過ごし方は人それぞれ。せっかくの雪なのでテストとメンテナンスを兼ねて、いろんなバーナーを試してみる。ホワイトガソリンを使う「PEAK1/コールマン」や、灯油式の「マナスル126/吉川製作所」も、冬キャンプや雪中シーンで役立つアイテムだ。
ピクニックの醍醐味は外ごはん! 今日のメニューはジンギスカン丼です
そうこうしているうちに、お腹も空いてきたので外ごはんタイム。メスティンで米を炊き、焼いたラム肉を載せれば、ジンギスカン丼があっという間に完成! 肉汁たっぷり、ごはんがすすむくん。
ここでポイント。冬かつ外、しかも雪というシチュエーションなので、お米の浸水はいつもよりも長くしよう。今回は60分ほど浸水した。
準備も片付けもスピーディに、体が冷える前に撤収だ
楽しい時間はあっという間。冬は日が暮れるのも早いので、ごはんを食べたらお片付け。道具類はトランクカーゴ内に入れるだけでOK なので驚くほど早い。
準備や片付けに時間をかけていたら、体も冷えるし何より大変。雪中ピクニックは楽にカンタンに。サクッと遊んでごはん食べて、暗くなる前に撤収〜がベストだ。
※火器類を使う場合は、デイキャンプOKなキャンプ場などで行ないましょう。
構成・文・撮影/早坂英之(編集部)