キャンプや登山に重要なアイテム。そのひとつがシュラフ(寝袋)です。
シェラフは多くのメーカーから販売されていますが、私は「タケモ」というメーカーのシュラフをご存じでしょうか?
私がなぜタケモのシュラフをおすすめするのか、今回はその理由を紹介していきます。
シュラフメーカー「タケモ」とは
タケモは「本物と呼べる良いものをより安く!」をポリシーに、大手メーカーに負けないシュラフを製作、販売している国内のシュラフメーカーです。
代表の武本さんは30年間国内シュラフメーカーに勤務したのちに、タケモを立ち上げたそう。
必要十分以上の素材・品質・構造にこだわりつつ、販売をインターネットに限定することで徹底的なコスト削減を実現。そのため、リーズナブルながらも秀逸なシェラフを多くラインナップしています。
例えば、私が所有しているタケモのシュラフ「スリーピングバッグ7」(38,500円)は他メーカーの同等品と比較すると、約5,000円以上もリーズナブル。それでいて、表地と裏地に撥水加工をした20dのポリエステルリップストップ、そしてダウンには750FP(フィルパワー)という本物と呼ぶにふさわしい素材が採用されています。
本物へのこだわり
タケモのシュラフには、夏用の「スリーピングバッグ2」という商品から順に3・5・7・9、そして厳冬期用の11までの6つのモデルがあります。
私が所有している「スリーピングバッグ7」は、秋冬の国内2,000m〜3,000m級の山岳にも使用できる保温力の高いモデルです。今回はこのモデルを例に、タケモのこだわりポイントを紹介していきます。
考え抜かれたボックス構造
タケモのシェラフの本体は、保温性の高いボックス構造が採用されています。
この構造はダウン素材を箱型空間に封入することで、ダウンが潰されることなく、中綿がかたよることなく均一に配されます。これによってダウンの性能を最大限に活かせるのです。なおこちらは、タケモのスリーピングバッグの3〜11のモデルで採用されています。
足元ゆったりのイジーボトム
タケモのシェラフの足元は、ゆったりした形状でリラックスできるデザインになっています。
さらに足元部分のダウンの量は他の場所よりも多くなっているため、足元からの冷えを防いでくれます。この構造は、全てのモデルで採用されています。
ネックチューブ
首周りには、保温性を上げるネックチューブがあります。
これは襟元からの冷気の侵入と、内部の暖かい空気の放出を防いでくれます。3〜11のモデルに採用されています。
ドラフトチューブ
ファスナーの内側の片側には、ドラフトチューブが配置。
これも、冷気の侵入と内部の暖かい空気の放出を防いでくれます。3〜7のモデルには片側のみのシングルドラフトチューブ、9〜11には両側のダブルドラフトチューブが採用されています。
ストリージバッグが付属
タケモのシェラフは全てのモデルに、そのサイズにあった保管用の袋「ストリージバッグ」が付属されています。使った後は風通しの良い日陰で広げて乾燥させ、付属のストリージバッグに入れて保管することによって、ダウンの性能を維持してくれます。
3年間実際に使ってみて
十分な保温力
私は「スリーピングバッグ7」を3年使っていますが、今でも収納袋から出すとすぐにふっくら膨らみます。さすがは高品質の750FPのダウン! ふっくらと膨らむので、保温性もほとんど新品時と変わりません。
アウトドアでの就寝環境は、シュラフの性能だけでなく外気温やテント、マットなどによって変わるので環境差はあるものの、私はこのシュラフを使ってから寒くて眠れなかったことがありません。
ちなみに5〜11のモデルには、顔周りだけでなく、首周りにもゴムのアジャスターコードがついているので、コードを絞ることでより保温性をあげることができます。
サイズや重量も十分なスペック
なお、スリーピングバッグ7は収納袋に入れると、20cm×37cm。重量は約1,180gと他メーカーのシュラフと同じぐらいです。
こだわりの素材と高い縫製技術を実感
3年間使って一番驚いたのは、その羽抜けの少なさです。
これは、こだわりの生地と縫製技術の高さがなせる結果だと思います。さらに、使用されている生地は柔らかすぎず、適度に強度のある非常に扱いやすい生地。そのため、3年使った今でも気軽に使えるのもありがたいポイントです。
タケモのシュラフもぜひあなたの候補に
数あるシュラフメーカーの中でも、非常にコストパフォーマンスに優れたタケモのシュラフ。
新たにシュラフを購入する際には、ぜひ候補の一つに入れてはいかがでしょうか。一度手にすれば、その価値が価格だけではないことが実感できますよ。