そんな夫と、「豪快に焚き火がしたいよね?」という話になり、仲間に声を掛けたら3家族が集まりました。年の瀬、房総のキャンプ場で焚き火冬キャンプしてきたよ~、というお話です。
焚き火初心者の私、さてどうしよう
キャンピングカーであちこち出掛けて、トレッキング、サーフィン、スノーボードなどアウトドアスポーツは家族で楽しんでいますが、「キャンプ」を純粋にするということがほとんどないわが家です。だから、焚き火っていったい何を揃えたらいいのか、どんなことに気をつけたらいいのか、急に険しい山が目の前にそびえたような怪しい気分に…。
担当編集のYさんや、「SOTO」の広報の坂之上丈二さん、そしてお世話になったキャンプ場の管理人さんに焚き火のHOW TOをいろいろ教えていただきました。
焚き火を満喫するのに必要な道具【その1.焚き火台】
多くのキャンプ場では地面を汚してしまう恐れや、火災などによる事故防止のため、直火を禁止している場所がほとんどだそう。なので「焚き火台」は必須です。私のようなドシロウトでも簡単に火が着く焚き火台「エアスタ」を、SOTOの坂之上さんからすすめていただきました。
◆エアスタベース
中央の筒の下から空気を取り込むことで薪への着火が簡単になる“近未来的”焚き火台。別売りのウイング(火床)は簡単な脱着式。収納袋も付いておりコンパクトに収納できます。
- 価格:15,400円
- 本体サイズ:
ベース=幅250×高さ215×奥行き250mm(使用時)、 幅100×高さ215×奥行き340mm (収納時)
アンダートレイ=幅274×高さ7×奥行き274mm
フィンキャップ=幅106×高さ42×奥行き106mm - 重量:ベース=約1650g、フィンキャップ=約100g、アンダートレイ=約650g
◆エアスタウイングL
サイズはMかLか選べます。今回は3家族で使うのでLサイズに。
- 価格:8,580円
- 本体サイズ:幅433×奥行き226mm
- 重量:約505g
ベースのみ、ウイングのみでは「焚き火台」として使用できません。シーンに合ったサイズのウイングとベースを組み合わせてくださいね。
◆ 問い合わせ先
- 新富士バーナー:http://soto.shinfuji.co.jp/
焚き火を満喫するのに必要な道具【その2.薪】
薪はキャンプ場などでふつうに購入すると1束500~600円くらいかかるそう。お金のことを考えず(ケチケチせず)、今回「とにかく焚き火を楽しみたい」をテーマに、「キャンプ場、薪無料」で検索したところ出てきたのが千葉県館山市にある「OUTLAND」だったのです。ただ、1月いっぱいで閉館…。調べればほかにも同様の薪無料な施設はありそうです。
焚き火を満喫するのに必要な道具【その3.トライポッド】
「焚き火台」と「薪」さえあれば焚き火は楽しめます。でも、その火を使ってより満喫したい場合、料理ができれば最高ですよね。「トライポッド」はダッチオーブンを吊るして、まるで囲炉裏のように仲間たちと集い、焚き火を眺めながら暖まるだけでなく、火を実用的に活用できます。写真のものはキャンプ場でレンタルしました。
そのほかに焚き火に必要な道具
- ガストーチや着火剤
- 革グローブ
- 炭ばさみ
今回は使いませんでしたが、「焚き火シート」や「火消壺」もあれば万全ですね。焚き火をする際には各キャンプ施設の焚き火ルールなどを事前に聞いておくと安心です。
「あっという間に火が着く!」とウワサのSOTO「エアスタ」。本当に一瞬で着火できました。新聞紙や着火剤は不必要でしたよー。大昔、焚き火がうまくいかずに四苦八苦した覚えが。仰いだり、なんやらしたり、「焚き火=難しい」がインプットされた私。でもエアスタならソロ焚き火デビューができちゃうかも(笑)。
焚き火をする際の注意点
◆火に強い服を羽織る
炭が爆ぜたときに、火の粉が服に当たると穴が開いてしまいます。とくにナイロンはイッパツです。最近はアウトドアブランドのアパレルから耐火ウエアも出ていますが、急には揃えられない。そんなときは手持ちの「綿」や「デニム地」の服でOK。フリースは燃えやすいのでインナーとして着るのが◎。次回は焚き火用の「耐火エプロン」でも買おうかなと思っています。
◆ロングヘアにご用心
髪が長い人は燃えないようにビーニーなどかぶってガードしましょう。
◆手元足下は「革」を着用
皮革製品は火に強いのでグローブやブーツは革のモノを。今回冬だったので足下はしっかり覆っていましたが、夏場ビーサン姿でBBQ、炭が爆ぜて火傷する事故も多いそう。想像しただけで痛い!
そのほかに当たり前ですが、「火のあと片付けをしっかり」。マナーとして「焚き火台は自宅で洗う」など教えていただきました。
焚き火料理に挑戦
◆焼き芋
次男が幼稚園で掘ってきたサツマイモ。「焼き芋しようね」と、この日のために取っておいたんです。彼との約束が果たせてホッ(笑)。
スマホのタイマーを15分でセットしました。火の周りで談笑したり、焼き芋のことは放置です。
ホイル焼きは食材の水分や旨みを引き出しますね。野菜が食べられなかったお子さんが、焚き火のホイル焼きで野菜嫌いを克服したという話も聞きました。
◆鍋&〆
ダッチオーブンに具材をぶっ込んでぐつぐつ煮るだけの、簡単でおいしい焚き火料理ができました。
◆ホットサンドメーカーで「…」!?
みたらし団子に豚バラを巻いたという超斬新なワンパク料理でした。味は…でしたが(笑)、すごく盛り上がりましたよ。
館山の幸BBQ
せっかく海の傍まで来たのだからと、館山の幸も堪能しました。
シャンパンを垂らすとグニュグニュ動き回り、その姿を見て次男がビビリまくっていましたが(笑)。いやー、お酒が進みます。
焚き火台のあと片付け
キャンプ場に火消し壺があったので、そちらをお借りして燃えカスをざーっと。とはいえ、エアスタの特徴として「完全燃焼しやすい」があります。燃えカスや灰はそんなになかったです。片付けの手間が少ないってうれしい。
組み立てが簡単なのだから、バラすのも一瞬でした。
みんなで火のそばに集まって、美味しいモノ食べたり呑んだり笑い合ったり。急にふっと静まりかえると、パチパチという薪が燃える音が山にこだましていました。オレンジに照らされた仲間たちの顔。焚き火って独特の魅力があると思いました。
なにより簡単に火が付けられて、組み立てもしまうのもあっという間なエアスタが、私たちの焚き火時間をより楽しいモノにしてくれたのでした。