アウトドアスパイスとして人気のほりにし
「ほりにし」は和歌山県のアウトドアショップ「Orange(オレンジ)」が販売しているスパイス。
マネージャーの堀西さんが「これ1つでどんな食材にも合うようなオールマイティなスパイスを作りたい」と開発した渾身の商品なんです。
販売開始後はその万能さと旨みがSNSやキャンパーの間で話題を呼び、1年で10万本を売り上げる大ヒット。
「アウトドアスパイス」という商品ジャンルを確立し、今では家庭でも幅広く利用される調味料として人気を集めています。
ほりにしにはさまざまなバージョンが
じつは、ほりにしは1種類だけでなく、いろいろな風味を味わえる商品がラインナップされています。
ここでは、4種類のフレーバーに加え、マヨネーズ、カレーをご紹介しましょう。
ほりにし
こちらは最もスタンダードなほりにしで、そのラベルの色から「白ほりにし」とも呼ばれます。
20種類以上のスパイスや調味料がブレンドされていて、肉や魚、野菜などどんな食材にもあうオールマイティなスパイス。
塩やしょうゆなど、日本人にもなじみ深い和風テイストのベースの中に、香ばしいガーリックがアクセントをプラス。
さらに、フランス料理などにも使われるミルボアパウダーが素材の旨みを引き出してくれます。
そのため、キャンプやバーベキューに限らず、家庭料理にまで使用できるようなスパイスに仕上がっているのです。
ほりにしレッド
こちらはほりにしをベースに、辛み成分をブレンドした「ほりにしレッド」。
そのラベルの色合いから、「赤ほりにし」とも呼ばれます。
ただ辛いだけでなく、旨さの中に辛さをプラスした「旨辛」仕上げで、その風味は炒め物や焼き鳥などとも相性バツグン。
七味唐辛子の代わりに、そばやうどんにかけて使用するのもおすすめのスパイスです。
ほりにしプレミアム
こちらは、ほりにしに世界三大珍味の1つであるトリュフと塩をあわせた「白トリュフソルト」がブレンドされたプレミアムな一品。
そのラベルの色合いから、「金ほりにし」とも呼ばれます。
他フレーバーに比べても高級感のある香りと風味で、クリーム系のパスタやチーズとの相性バツグン。
また、卵や野菜にもピッタリで、一振りするだけでいつもとは一味違ったリッチな味わいを楽しむことができます。
もちろん、肉や魚にもマッチしますが、白トリュフは加熱すると風味が薄くなってしまうという特徴も。
そのため、加熱して作る料理には調理の仕上げに振りかけるのがおすすめです。
ほりにしブラック
こちらは、ほりにしよりも多い23種類のスパイスや調味料をブレンドし、燻製岩塩やイカ墨、黒豆きな粉などを使用して黒く仕上げた「ほりにしブラック」。
そのラベルの色合いから、「黒ほりにし」とも呼ばれます。
燻製料理の代表であるゆで卵やチーズ、ソーセージなどに合うのはもちろん、カルパッチョやお刺し身などにもピッタリ。
料理に一振りすれば、上品ながらもワイルドな風味をプラスすることができます。
ほりにしマヨネーズ
こちらは、ほりにし×マヨネーズの通称「ホリネーズ」。
『マヨネーズに「ほりにし」を混ぜるだけでは、「ほりにし」のスパイス感が勝ってしまいマヨネーズの良さが消えてしまう』
という開発者の思いから、ほりにし以外にも粒マスタードを配合。
味だけでなく、その食感にもこだわりが光るマヨネーズに仕上がっています。
新鮮野菜とあわせてディップソースとして食べてもよし、キャンプ飯の定番ホットサンドに利用してもよし、炙ってスモーキーな風味を楽しんでもよし……
とキャンプやバーベキューに限らず、ご家庭でも幅広い料理に使用できる一品です。
ほりにしカレー
「ほりにしカレー」はその名の通り、ほりにし配合のレトルトカレー。
最初の一口はフルーティーな甘さ、次に旨み、最後にじわっと辛さが追いかけて来るという「甘・旨・辛」が味わえる三重奏カレー。
一度食べ始めると、スプーンが止まらないほどクセになる味に仕上がっています。
メインの具材はカレーの王道「牛肉」。
濃厚な旨みとコク深い味わいに加え、辛さも甘過ぎず辛過ぎずちょうどいい「ちょい辛」。そのため、ごはんもモリモリ進んでしまうこと間違いありません。
ほりにしカレー辛口
こちらは「ほりにしレッド」配合の「ほりにしカレー」。
「甘・旨・辛」の三重奏はそのままに、辛いもの好きの方には堪らない、汗が吹き出るような辛さに仕上がっています。
こちらもメイン具材は牛肉で、ピリ辛風味がより牛のうま味を引き立ててくれます。よりホットな味わいで、ごはんとの相性もバツグンです。
ほりにしの活用法!定番はお肉にかけて
ほりにしは何にでも合いますが、やはり定番の活用法はお肉にかけて食べる方法。
ここでは、豚肉・鶏肉・牛肉、それぞれのおすすめの食べ方をご紹介します。
豚肉での食べ方
豚肉のおすすめは、あえて安くて脂の多い「豚こま切れ肉」や「豚バラ肉」と合わせて食べる方法。
一緒に炒め合わせれば豚肉の脂とほりにしが反応し、豚肉はよりうま味が引き出され、スパイスはより香ばしい仕上がりに。
豚肉だけでも十分に美味しいですが、キャベツと炒めてボリュームたっぷりに、もやしと炒めてシャキシャキ食感を楽しんだり、きのこと炒めてより風味豊かに……
と具材を追加すれば、さらにいろいろな食感や風味を楽しむことができますよ。
鶏肉での食べ方
鶏肉のおすすめは、やはり鶏もも肉のチキンステーキ。調理はとても簡単。
作り方
【1】筋切りした鶏もも肉の両面にほりにしをまぶす。
【2】フライパンにサラダ油を熱し、1を皮から入れて強火でこんがりと焼く。
【3】ひっくり返したらフタをし、火が通るまで中火で蒸し焼きにする。
たったこれだけで、パリパリの皮とジューシーな肉汁にほりにしのスパイシーな香りが絡んで、絶品の味わいに。
普通の鶏もも肉でも美味しいですが、ワイルドに骨付き肉で作るのもおすすめですよ。
牛肉での食べ方
牛肉での食べ方でおすすめは、キャンプ飯としても人気のローストビーフ。
こちらもチキンステーキと同じく、調理はとても簡単。
作り方
【1】常温に戻した牛かたまり肉にほりにし、オリーブオイルをまぶす。
【2】フライパンやスキレットを熱して1の表面を軽く焦げ目が付くまで焼く。
【3】2をアルミホイルに2重に包み、さらにタオルなどで包んで30分以上休ませる。
【4】あればクーラーボックスなどで冷まし、薄く切り分けて盛り付け完成。
これなら、ダッチオーブンが無くても、簡単に絶品ローストビーフを作ることができます。
休ませている間にソースを作っておけば、段取りもスムーズ。
華やかに仕上がって、パーティーの食卓にもおすすめの一品です。
調味料としてほりにしを使うのにおすすめの料理レシピ
ここからは、ほりにしを使って作るのにおすすめの料理をご紹介。
キャンプはもちろん、ご家庭でも作ることのできるレシピばかりです。
ピザ
ほりにしをピザに利用する場合、特におすすめなのがトマトソース。
ほりにしとトマト缶、トマトケチャップと一緒にソースを作れば、トマトのうま味、チーズのコク、さらには生地の香ばしい香りまでも引き立ててくれます。
もちろん、ほりにしはトマトソース以外にもツナやコーン、マヨネーズにきのこなどとも相性バツグン。
ぜひ、いろいろな食材や調味料を組み合わせて、オリジナルのピザを作ってみてください。
炒飯
しょうゆベースににんにくの香りが効いたほりにしは、炒飯の味付けにもピッタリ。
具材はあえてシンプルに仕上げた方が、お米のパラパラ食感、卵のふんわり食感、スパイスの香ばしい香りのコントラストが引き立ちます。
ほりにし炒飯は材料が少なく済む上に調理も簡単なので、キャンプはもちろん料理初心者にもおすすめのレシピ。
ぜひ、ほりにしを利用してパラパラ炒飯を極めてみましょう。
サラダ
ほりにしは、野菜のうま味や食感も引き立ててくれる便利な調味料。
そのため、野菜に一振りするだけも美味しいですが、おすすめの利用法は他の調味料と混ぜてドレッシングを作る方法。
ほりにしのフレーバーやあわせる調味料の組み合わせを変えれば、その味の可能性は無限大です。
また、自分で作ったドレッシングなら、既製品にはない風味やテクスチャを楽しめて、サラダの美味しさも倍増。
ほりにしを利用すれば、今までに味わったことのない野菜の魅力に気付けること間違いありません。
卵かけご飯
お米の甘みと卵のまろやかな風味を引き出すほりにしは、卵かけご飯にもピッタリ。
炊きたてのご飯に卵を割り落としてほりにしを振りかけるだけで、至極の1杯が完成します。
難しい調理は不要な上に手早く作れて、キャンプや自宅での朝ごはんにもピッタリ。
また、ハムやベーコン、ツナ缶や焼き鳥缶詰をプラスすれば、ランチやおつまみにも対応できる一品に。
ぜひ、ほりにしを利用して、いろいろなTKGを味わってみてください。
カルパッチョ
ほりにしでカルパッチョを作るときにおすすめなのが、サラダと同じく他の調味料と混ぜてドレッシングを作る方法。
お刺身と野菜をそれらしく盛り付け、ほりにしで作ったドレッシングを回しかければ、アッという間にカルパッチョの完成です。
調味料は定番のオリーブオイルやレモン汁はもちろん、ごま油と混ぜて風味を変えてみるのもおすすめ。
ほりにしはサーモンや鯛などの淡白な味わいの白身魚との相性ピッタリ。
また、マグロなどの赤身魚と合わせればより濃厚な味わいに、ホタテやたこと合わせればよりうま味たっぷりに仕上がります。
時短で作れておしゃれに仕上がるのでキャンプはもちろん、おもてなし用の一品としてもおすすめですよ。
パスタ
一振りで味が決まるほりにしなら、パスタも簡単に味が決まります。
特に、ほりにしはボトルがメスティンにすっぽり収まるので、メスティンパスタとの相性バッチリ。
そのため、ほりにしパスタはソロキャンパーやキャンプの荷物を少なくしたい方にもおすすめのレシピなんです。
また、ほりにしなら調理工程がシンプルなので、休日のランチにパパッとお腹を満たしたいときにもピッタリ。
ミートソースやカルボナーラ、ペペロンチーノにボンゴレなど、どんなメニューもうま味たっぷりに仕上がりますよ。
天ぷら
ほりにしを天ぷらに使用するときのおすすめは、つけ塩代わりに利用する方法。
ほりにしなら天ぷらに少し付けるだけで、衣のサクサク食感、素材のうま味を引き立ててくれます。
えびや鶏などの定番はもちろん、旬の野菜を揚げてほりにしで食べれば絶品の味わいが楽しめます。
また、キャンプやバーベキューで作るなら、ウインナーやチーズの天ぷらなどもおすすめ。
ほりにしレッドやほりにしブラックを付けて食べれば、お酒のアテにもピッタリですよ。
焼き魚
じつは、ほりにしは焼き魚の味付けにも便利。
炭火で焼いた魚に一振りすれば、魚の臭みを消してうま味を引き出し、さらに脂と反応して香ばしさがアップ。
写真のさんまはもちろん、バーベキューで人気のホッケにもピッタリ。
また、イワナやニジマスなどにも良く合うので、ほりにしは釣りキャンプにもおすすめの調味料。
ぜひ、現地調達した魚を焼いてほりにしで味付けし、丸ごとかぶりついてしまいましょう。
野菜炒め
キャンプやバーベキューで中途半端に余ってしまった野菜も、ほりにしで味付けすれば立派なごちそうに。
また「家で野菜炒めを作ると味がボヤけてしまう」という方でも、ほりにしがあればそんな心配も無用。
ほりにしは野菜のうま味も引き出してくれるので、いつもの野菜炒めもバッチリ味が決まります。
野菜嫌いのお子様もほりにしで作った野菜炒めなら、美味しくてパクパク食べてくれるかもしれませんよ。
アヒージョ
ほりにしがあれば、キャンプ飯で人気のアヒージョも簡単においしく作ることができます。
調理はたっぷりのオリーブオイルに切った具材を入れて、ほりにしを振りかけて煮込むだけ。
具材は定番のたこやえび、ブロッコリーにきのこなど、どんなものでも香ばしく仕上がります。
また、辛くしたい方はほりにしレッドを利用すれば、鷹の爪を用意する必要もありません。
おつまみにもピッタリなので、ぜひ一緒にワインやバゲットを用意してお作りください。
ポテトサラダ
ポテトサラダにあわせるなら、やはりおすすめは「ほりにしブラック」。
ほりにしブラックなら、キャンプ飯としても人気の燻製ポテトサラダも簡単に作ることができます。
調理は茹でたじゃがいもを潰し、炒めたベーコン、ゆで卵と一緒に混ぜ、ほりにしブラックを振りかけるだけ。
ワイルドな風味はウイスキーやハイボール、ビールにもピッタリ。
具材はお好みでチーズやナッツをプラスするのもおすすめです。
燻製のための調理器具がなくても簡単に作れるので、ぜひお試しください。
フライドポテト
ほりにしなら、細切りタイプのフライドポテトに振りかけるだけでも十分に美味しいです。
しかし、皮付きの「ウェッジカット」のフライドポテトにあわせれば、よりじゃがいもの香ばしい風味を楽しむことが可能。
ほりにしを一振りすれば、じゃがいもの香りとホクホクとした食感が引き立って、まさにやみつきの味わいに。
白ほりにしを振りかけて家族みんなで食べるもよし、赤ほりにしを振りかけておつまみにするもよし。
フレーバーを変えるだけで、いろいろな用途に幅広く対応できるのも嬉しいポイントです。
枝豆
ほりにしを枝豆で利用するときにおすすめなのが「焼き枝豆」。
作り方はとても簡単。
作り方
【1】フライパンに油を引いて、枝豆(冷凍のものは解凍しておく)を入れてほりにしをまぶし、さやの片面に焼き色が付くまで中火で焼く。
【2】サヤをひっくり返したらフタをし、弱火で3分ほど蒸し焼きにする。
と、たったこれだけ。
ほりにしをまぶしたサヤはこんがり香ばしく、中の豆はふっくら食感が引き立ってうま味もアップ。
ほりにしレッドで作れば程よいピリ辛で、ビールが止まらないおつまみの完成です。
ガーリックライス
しょうゆとにんにくが配合されているほりにしは、ガーリックライスにもピッタリ。
ごはんとほりにしをオリーブオイルで炒め合わせるだけで、簡単にガツンとパンチの効いた風味に仕上げることができます。
シンプルながらも食欲を掻き立てる風味は、肉料理のお供にピッタリ。
お好みでバターで作ったり、野菜をプラスしても美味しいですよ。
ぜひ、記事内で紹介したチキンステーキやローストビーフとあわせ、ガツガツかきこんでみてください。
ほりにしの有効活用はキャンプでも家でもできる!
塩やしょうゆがベースになっているほりにしは、キャンプ飯だけでなく家庭料理にもおすすめ。
肉や魚、野菜など、どんな素材にもピッタリで、一振りすれば今までに味わったことのない風味を楽しむことができます。
また、今回ご紹介した以外にも、ほりにしは和洋中さまざまなレシピに活用することが可能。
ぜひ記事を参考に、いろいろなほりにしメニューにチャレンジしてみてください!