第7回は、魚料理が食べたいときにぴったりの手軽に作れるねぎま汁。出汁が決まって高級店のお吸い物のような味わいです。
7膳目「ねぎま汁」
どーもこんにちは!
元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第7弾は、飯盒の深さは汁物の調理に向いていますので、江戸時代から愛されてきた伝統のシンプルねぎま汁を作っていこう、と。
皆さん「ねぎま」と言ったらアレですよね!
そう、アレ!
ネギの間に鶏、ネギの間に鶏、ネギの間に鶏、、、とネギと鶏が交互に串に刺さった焼鳥の定番を思い浮かべましたか?
現代ではむしろ焼鳥の方が浸透していますが、実はねぎまの「ま」は「間」ではなく、まぐろの「ま」なんです。
つまり「葱鮪」なんですね。
江戸時代から庶民に親しまれてきたねぎま汁(ねぎま鍋)ですが、鍋料理からネギとまぐろを串に刺す料理に姿を変え、更にまぐろが高騰してきた影響で、比較的安価に手に入る鶏肉を代用するようになった結果、現代の焼鳥の定番のねぎまになったというわけです。
というわけで、今回は魚料理が食べたいときにぴったりの手軽に作れるねぎま汁をご紹介します。
【材料】
まぐろ•••150g
葉ねぎ•••200g
醤油•••30cc
塩•••少々
水•••350cc
※葉ねぎ=青ねぎ(九条ねぎなど)
①まぐろは1.5cm角に切り、葉ねぎも1.5cmの小口切りにする
②水350ccを沸かす
③まぐろを入れてひと煮立ちさせ、アクを取る
④葉ねぎを入れて更に沸かす(火の通り具合は好みでシャキシャキでもクタクタでもOK)
⑤塩と醤油で味を整える
めちゃくちゃ簡単でしょう?
調理法も味付けもとてもシンプルなので、ゆるく楽しみたい日にうってつけのメニューです。
ねぎとまぐろでしっかり出汁が決まっていて高級店のお吸い物のような味わい。
コメにぶっかけてお茶漬けにしても絶対に美味しいと思います。ちょっと物足りないと思う方は、生姜やごま油、ほんだしを加えるのも良いですね。
ねぎまはねぎが主役で、まぐろは出汁。
意外なほど奥深い出汁が出るので是非試してみてください。
因みにダコタ式になるように石を組んで焚き火で調理したところ、火力が強かったので本当に一瞬で出来上がりました。
ダコタ式焚き火は穴を掘るスタイルですが、実際のところなかなか直火OKなうえに、穴も掘れるところは少ないので、システムを活用して石を組んでみましたが、本当に燃焼効率が良かったです。
本日はこれまで。それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。