近代トライアスロン発祥の地!米国カリフォルニア州サンディエゴ市「ミッション・ベイ公園」ってどんなところ?
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2024.03.02

    近代トライアスロン発祥の地!米国カリフォルニア州サンディエゴ市「ミッション・ベイ公園」ってどんなところ?

    近代トライアスロン発祥の地!米国カリフォルニア州サンディエゴ市「ミッション・ベイ公園」ってどんなところ?
    近代トライアスロンが誕生して今年でちょうど50周年。歴史的イベントが開催されたミッション・ベイ公園を訪れます。

    半世紀前にサンディエゴで産声を上げたトライアスロン

    泳ぐ、自転車を漕ぐ、そして走る。この3種類の有酸素運動を1レース内で連続して行うトライアスロン。今では知らぬ人はいないでしょうが、歴史的に見ると比較的新しいスポーツです。初めてオリンピックの正式種目になったのは2000年シドニー大会のことでした。

    1974年925日、米国カリフォルニア州サンディエゴ市内のミッション・ベイ公園において、世界で初めて「トライアスロン」の名前を冠したイベントが開催されました。参加者は僅か46人だったそうです。

    そう、近代トライアスロンが誕生してから今年でちょうど50周年の節目を迎えるのです。その発祥の地とされるミッション・ベイ公園には記念プレートが掲げられています。

    きっと925日が近づくにつれて、このプレートと一緒に記念撮影した写真がSNSに続々とアップされるでしょう。地元の利を活かして、一足前に行ってきました。

    カジュアルだった世界初のトライアスロン

    ミッション・ベイ公園内フィエスタ島入口。

    トライアスロンには、とかく「過酷」とか「究極」などと言った表現がついて回ります。エリート競技者たちのレースは実際にその通りでしょうし、市民レースであっても只者ではない人たちが集まっているイメージがあります。

    しかし、半世紀前に行われた世界初のトライアスロンは真剣な競技というよりはむしろ、レクリエーションに近いような牧歌的なイベントだったようです。

    イベントを主催したサンディエゴ陸上競技クラブのウェブサイトによると、その記念すべきレースを構成したのはラン約9.6km、自転車約8km、水泳約450m、でした。 

    現在のスタンダードとなっているオリンピック・ディスタンスのトライアスロンは、水泳1,500m、自転車40km、ラン10㎞の順で行われますので、種目それぞれの距離も行う順番も大きく異なっています。

    参加費はたった1ドル。50年間の物価上昇を考慮に入れてもかなりの安さです。

    参加者は自分の自転車を持参するようにと言われましたが、そのほとんどがビーチをクルージングするための自転車でした。泳ぎが苦手な人も多かったとのことです。想像するに、ランナーが中心で、水泳や自転車はおまけのようなものだったのではないでしょうか。

    コースは、ミッション・ベイ公園内にあるフィエスタ島を1周する道路及び島と、本土を隔てる狭い水路に設けられました。現在訪れてみても、まったく起伏がない平坦な道路と、まったく波がない平穏な水面です。ゆっくりとしたジョグやぽちゃぽちゃと海水浴を楽しむ方がはるかに雰囲気に合っています。

    フィエスタ島周囲。

    それでも、この歴史的イベントは世界初のトライアスロンであったということ以外にも、スポーツ史上で大きな意味をもたらしました。参加者の中にジュディーとジョン・コリンズ夫妻が含まれていたからです。

    当時サンディエゴ在住だったコリンズ夫妻は翌年ハワイに移り、そして1978年にアイアン・マン・レースを創設したのです。水泳3.8km、自転車180.2km、ラン42.2kmで行われる、文字通り究極の耐久系レースのことです。

    「アメリカで最も素晴らしい都市」の中心部に近い海浜公園

    ミッション・ベイ公園内歩道。

    ミッション・ベイ公園は、サンディエゴの中心地から車で15分ほどしか離れていません。人工の塩水湾に面した美しい芝生と、高いパームツリーが織りなす風景はいかにもカリフォルニアらしい魅力に溢れています。目の前に高速道路が走っていますので、アクセスはとても便利です。

    公園内では思い思いにジョギングやサイクリングを楽しむ人の他に、ピクニックをする家族連れでいつも賑わっています。ヨガや太極拳のグループもよく目にします。

    カヤックやウィンドサーフィンといった、水上アクティビティのレンタルができる施設も数多くあります。砂浜のビーチでは波のない静かで安全な海水浴ができますので、小さなお子さんを連れた休日にも向いています。すぐ隣にあるシーワールド観光と組み合わせてもよいでしょう。

    レンタル・ステーションのひとつ。

    現在でもミッション・ベイ公園周辺では、いくつものトライアスロンやランニングのレースが1年を通して開催されています。あなたがトライアスリートやランナーなら、そうしたイベントに参加してみるのも良いアイデアかと思います。

    もちろん、好きなときに自由に走ってみても楽しいですし、個人的にはもっともおすすめです。公園は年中無休です。入場や駐車にもお金は一切かかりません。

    ミッション・ベイ公園北端。

    サンディエゴ市公式ウェブサイト内ミッション・ベイ公園案内:https://www.sandiego.gov/park-and-recreation/parks/regional/missionbay 

    私が書きました!
    米国在住ライター(海外書き人クラブ)
    角谷剛
    日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅 vol.15】ペルーの密林に隠された猿の楽園=モンキー・アイランドへ

    2024.12.14

    過酷すぎる10日間のヒマラヤツーリングを経て…遂にゴール~!!【39歳女芸人・橋爪ヨウコの爆夢旅ラスト!】

    2024.12.11

    アメリカ・コロラド州の「ホット・サルファー・スプリングス・リゾート&スパ」で100%天然温泉を堪能

    2024.12.11

    アメリカ・コロラド州「ストロベリーパーク・ホットスプリングス」で野趣あふれる露天風呂を満喫!

    2024.12.09

    タスマニアの縦走ハイクでアンサングヒーローに助けられた話【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2024.12.08

    【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅 vol.14】一緒に舟で旅する人を探すも、出会う旅人は超個性派ばかり…どうする?

    2024.12.07

    アメリカ・コロラド州の「スチームボート・リゾート」スキー場は良質な雪質&多彩なコースが魅力だ

    2024.12.06

    苔と光と水の国…タスマニアハイクツアーは最後まで見どころだらけ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2024.12.05