火着きがいいのに煙がでない!
枯れ枝やウッドチップ、細い薪、木質ペレットのほか、炭も燃料として使えるコンパクトストーブ。
なにがスゴイって、まずは、その火着きのよさ。A4サイズほどの古新聞紙1枚あれば、細い薪やペレットならあっという間に火おこしが完了する。しかも火を炊き続けても、驚くべきことにほとんど煙が出ないから、煙をよけて逃げ回る必要もないのだ。
なぜか!? その秘密は、ドーナツ状の板と四角い羽板で構成された燃焼室の構造にある。燃焼に必要な空気が、下からだけではなく、燃焼室の横からも入り込む構造になっている。ドーナツ状板の中心に対して、羽板が斜めに組み込まれているため、内部に空気が入り込むと同時に、空気が内部で旋回しはじめるという仕組みになっている。
内部で小枝を燃やして炎を出すと、このとおり、炎が内部で旋回。本来燃料として使う炭の場合は、燃焼室の中で熱が旋回する。
旋回した炎は、より多くの空気を取り込みながら燃えるから、燃焼効率よく完全燃焼し、一酸化炭素の排出も抑えられるのだ。
本体の重さは970gと、バックパッキング用としてはヘビー級。でも、火着きがよくて、さまざまな燃料が使えるのは大きなメリットだ。薪類を燃やした熾火に炭を投入すれば、炭の着火もあっという間。火持ちのいい炭火をおこせば、寒い季節には暖房代わりとしても活躍しそうだ。