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人気ブランド「スノーピーク」はますます躍進!
キャンプをキャンプでなくすブランドの底力
金物問屋として、山井幸雄氏が創業した「山井幸雄商店」が前身。登山を趣味とする彼が、当時の登山用品に不満を持ち、オリジナルの道具を開発、全国に販売を開始。その4年後に「スノーピーク」を創業。その後、’86年に入社した現社長の太氏は、まだ盛んとはいえなかったオートキャンプというレジャーに着目する。
’87年に開発したマルチスタンドを機にオートキャンプ用品開発を本格始動。独自の「スノーピークレイアウトシステム」は、フィールドでの居住性を第一に、ファニチャーからバーナー、キッチンテーブルなどすべてのオートキャンプ用品をシステムとして設計。あっという間にキャンパーの心をつかんだ。’99年に米国メディアのアワードを受賞したのを機に海外へも進出。
今では日本国内に直営店だけでも35店舗、台湾、韓国、アメリカなどでも展開している。近年は環境への取り組みとして、アパレルではダウン、化繊、コットンなどの素材の回収・再利用、キャンプギアのリユース事業も本格始動を開始した。
▼参考記事
個性豊かなギアを次々に生み出す!日本が誇る12のアウトドアブランドヒストリー【P~Z編】
画期的な開閉システムで楽々「ワンアクションテーブル竹」
Snow Peak(スノーピーク)
ワンアクションテーブル竹
美しくて丈夫な竹集成材のテーブル。2枚の天板を開くと、シンクロして内側から脚が現れるノーピークオリジナルの画期的な開閉システムを採用。簡単でスピーディーなセッティング、撤収が可能に。収納ケースが付属。(写真上。下は天板幅1,215mmのロングサイズ)
●サイズ:D720×W900×H660mm
●収納時サイズ:W360×D900×H90mm
●重量:10kg
●素材:天板/竹集成材、スタンド/アルミニウム合金(アルマイト加工)、ケース/ポリエステル
抜群の安定性と清潔感あるデザインが美しいテーブル。天板には環境負荷の少ない竹を使用。天板の地上高は66cmで、チェアに座ったときに最適な高さの快適基準寸法。快適なリビングスペースを提供してくれるはず。ロースタイルの地上高40cmモデルもある。
2枚の天板の脚パイプ1本分のスペースに、4本の脚が絶妙なバランスで収まっている。
脚部には丈夫な1.5mm厚、直径25.4mmのヘビーなアルミパイプを採用している。
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Snow Peak(スノーピーク)/ワンアクションテーブル竹・ワンアクションテーブルロング竹
超軽量でシーンを問わず活躍する「オゼン ライト」
Snow Peak(スノーピーク)
オゼン ライト
山岳用テーブルだが、キャンプや登山、ちょっとしたピクニックなど、あらゆるシーンにマッチする、使い勝手の良いアイテム。270gと軽量ながら安定感も抜群。シンプルなデザインも魅力だ。
●サイズ:297×210×85(h)mm
●収納サイズ:297×120×25(h)mm
●重量:270g(本体のみ)
●材質:アルミニウム合金、ステンレス鋼
「良いモノを長く」をモットーに、キャンプギアの選定をしています。また、ギアができた背景や、作り手の思いがあるモノに惹かれます。キャンプを通じて、さまざまなカルチャーとふれあい、発信していきたいと思っている。
軽くてコンパクト
「オゼン ライト」は軽くてコンパクト。重量はなんと270g(本体のみ)、収納サイズは297×120×25(h)mm。これだけ軽くてコンパクトな収納サイズだと、バックパックなどにすんなり収まる。
この特徴のおかげで、オートキャンプはもちろん、バイクでのキャンプやデイキャンプ、登山、ピクニックなど、どんなシーンにも気軽に持って行くことができる。
コツをつかめば組み立て簡単
ワンタッチとはいかないが、コツをつかめばスピーディに組み立てができる。構成部品は天板2枚とワイヤーフレーム2本。天板を2枚並べて、天板の溝と爪部分にワイヤーフレームを取り付ける。
反対側も同じように行えば、これだけで組み立ては完了。組み立てが面倒、といったレビューもネットでは見受けられるが、慣れれば15秒程度で組み立てられるため、筆者はそのようには感じなかった。
シンプルでカッコいい
無駄のないデザインは、さすがはスノーピークといったところ。天板のマットな質感やパンチング加工と呼ばれる穴あきも、スタイリッシュな雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
なお、パンチング加工にはデザイン性以外にもメリットが。天板に穴があいた分だけ軽量になり、表面に傷が付いてしまっても目立ちにくくなる。高いデザイン性がありながらもガシガシ使うことができるのは、アウトドアにおいて欠かせない要素と言えるだろう。
安定感抜群
安定感抜群なところも、特筆したい点。シンプルな構造の「オゼン ライト」だが、組み立てると天板がしっかりと固定される。また、四つの足それぞれが支点となってくれるため、山のような岩場が多い場所でも平行を保ってくれるのだ。
十分な耐荷重がある
必要十分な耐荷重があるのもポイント。メーカーの商品ページに耐荷重の記載はないが、ソロキャンプや登山で使用するクッカーなどは問題なく載せることができる。耐荷重の目安をはかるため、試しに10kgのダンベルを載せてみた。
10kgのダンベルは問題なく載ったが、天板の材質がアルミということもあり、変形のリスクは否めない。変形する恐れがないように使うには、載せるものを5kgくらいまでに抑えておくのがよさそうだ。ダッチオーブンなどのテーブルサイズにつり合わないギアの使用も、避けたほうがいいだろう。
5kg以内、かつテーブルに収まるサイズのものを載せて使う限りでは、快適さが損なわれることはないと思われる。
「オゼン ライト」の便利な使い道
基本的な使い道として、サイズ感や軽さは登山に打ってつけで、一度使えば欠かせないギアのひとつになるだろう。地面が不安定な場所でも、安心して使うことができる。
ほかにも、ギアの置き台としての使い道も。オートキャンプでのメインテーブルとして使うには難しいサイズ感だが、それでもギアの置き台として活用できる。
ギアケースやクーラボックスを地面に直接置かずに済むので、汚れてしまう心配がなくなる。キャンプでは、筆者もよくこの使い方をしている。
また、意外と便利なのが、枕元の荷物置きとしての使い道。コットで寝る際に、枕のまわりにスマホやメガネを置き、朝探すのに苦労した経験はないだろうか?
コットの側に「オゼン ライト」を設置して、小物を置く場所にしてしまえば、必要なものをすぐ手に取ることができるようになりおすすめだ。
▼参考記事
スノーピーク「オゼン ライト」が超イイ!270gのミニテーブルの実力を見よ
バーナーと組み合わせて料理も手軽に「エントリーIGT」
Snow Peak(スノーピーク)
エントリーIGT
必要に応じて買い足せるロースタイルテーブル。テーブルフレームの長辺外側はレール状になっていてガスカートリッジ(別売)を取り付けることも。実用性に優れていて、さまざまなシーンで活躍するはず。
●サイズ:幅865mm×奥行き440mm×高さ400mm
●収納サイズ:幅832mm×奥行き440mm×高さ50mm
●重量:約6.5kg
●素材:集成材、アルミニウム合金、スチール(クロームメッキ)
「アイアングリルテーブル」の機能を備えた初心者向けモデル。アルミ製のフレームにはめ込んだ天板が4つに分割でき、オプションでバーナーを組み込んだり、他のテーブルを連結して拡張も可能。
愛知県在住。ファミリーデイキャンプが中心のフリーライター。昔はインドア派でしたが、外で食べるご飯のおいしさに目覚めました。最初は組み立て方もわからないギアが多かったのですが、経験を積むうちにできるように。これからキャンプを始めよう!と思う人が、参考になるような記事を書いていきます。
スノーピークのエントリーIGTは組み合わせで1つ2役!
スノーピークのエントリーIGTは単体だとおしゃれなローテーブルだが、別売りのフラットバーナーを使えばガス台にもなる。炭を起こしたり薪をたいたりするのはキャンプの楽しみ方の一つだが、手軽に火を使えるアイテムもあると便利だ。キャンプですぐにお湯を沸かしたい時や、ご飯を作りたい時に重宝する。
「エントリーIGT」はさまざまな使い方ができるので、チェックしていこう。
エントリーIGTの組み立て方・収納方法
エントリーIGTの内容は脚と天板の2種類。まずは脚を組み立てていこう。
脚を広げ、ロックする。
脚の付け根にロックがある。ぐらつかないように、しっかりとはめよう。強い力を必要としないので、女性でも簡単に組み立てられる。
脚を組み立てたら、天板を乗せる。天板は1ユニットが2枚、ハーフユニットが2枚の計4枚。4枚の天板を乗せると、1ユニット3枚分のサイズになる。組み立てにかかった時間は1分程度。非常に簡単だ。
収納する際は天板を外して、脚を折りたためばOK。
フラットバーナーをセッティング
エントリーIGTは非常に安定感があり、土や砂の上に置いてもグラグラしない。フラットバーナーも、ほどよい隙間のある五徳が付属されているため、鍋やヤカンを置いても倒れることはなかった。
フラットバーナーはスイッチを押せばすぐ火が使えるため、キャンプでの調理が手軽にできる。炭や薪で火を起こしたばかりの時や、火を消したあとに、ちょっとお湯を沸かしたいと思ったことはないだろうか? そんな時にエントリーIGTとフラットバーナーのセットがあれば、いつでも火が使えて便利だ。
▼関連記事
snow peak(スノーピーク)/エントリーIGT
▼参考記事
スノーピーク「エントリーIGT」を紹介。キャンプ料理が手軽になる
広さと安定感◎の囲炉裏型「ジカロテーブル」
Snow Peak(スノーピーク)
ジカロテーブル
人気の囲炉裏型テーブル。焚き火台を囲んで使用できるほか、セッティングを変えればコンパクトなテーブルとしても使え、使い勝手の良さが特徴。豊富なオプションも揃っている。
●サイズ:焚火台L使用時/1,120×1,120×400(h)mm(開口部/600×600mm)、剛炎使用時/890×890×400(h)mm(開口部/370×370mm)
●収納サイズ:745×170×400mm
●重量:10.5kg
●材質:テーブルトップ/ステンレス、脚部/ステンレス、ツマミ/アルミニウム合金
最近のキャンプやBBQでは、焚き火台を囲みながら食事をするスタイルが主流になりつつある。火の回りにいれば、その場で調理ができて、暖も取れる。ただ、それにはジカロテーブルのような熱に強く、焚き火を囲める囲炉裏型のテーブルが必要になるのだ。
ゆとりあるスペースがうれしい
アウトドアメーカー各社から、さまざまな囲炉裏型のテーブルが発売されているが、ジカロテーブルの特徴はテーブルの天板が広いこと。4つのテーブルユニットを組み合わせて使用するが、ひとつひとつの天板の奥行きが260mmある。
これだけの広さがあると、お皿やグラス、カトラリー類などを置いても必要十分。食材や鍋類なども置ける。もちろん、サラダやつまみなどの副菜もOK。
この広さは、他の囲炉裏テーブルには類をみないサイズで、ジカロテーブル以外の製品を使ったことがある人なら「もっと広さがあったらいいのに…」と思ったことがあるはず。
ジカロテーブルはメインテーブルとしても十分使える仕様だ。また、テーブルユニット同士がネジで固定できるため、安定性も十分。重い鍋を置いてひっくり返るようなこともない。
囲炉裏テーブルをキャンプのメインテーブルとして使うなら、広さと安定感で選ぶべき。その点、ジカロテーブルはその両方をクリアしている。
ちょうど良い高さがグッド
ジカロテーブルの高さは400mm。ローチェアとの組み合わせに最適な高さだ。ローチェアはゆったり座るタイプが多いため、焚き火を囲むのにぴったり。火の回りに団らんスペースが生まれる。
天板と脚部は組み合わせ式。テーブルユニットは天板と脚部がペアとなっていて、天板の裏面に脚部をカチッとはめて使用する。テーブルユニット同士をネジで留めたらセッティング完了だ。
撤収時はその反対で、ネジの固定を解き、脚部を取り外して天板と脚部を重ね、収納ケースに入れればOK。運搬時のラゲッジスペースでバラバラになることなく運べる。
実際に『BE-PAL』編集部が使用してみた
中央に配置した焚き火台は、スノーピークの「焚火台 L」に「焚火台 グリルブリッジ L」を組み合わせたもの。この組み合わせなら、焚き火はもちろん、焼き網を乗せればBBQも楽しむことができる。なによりも、ジカロテーブルにベストなサイズ(高さ・幅、ともに)なのが使っていて気持ちいい!
別売りの「ベースプレートスタンドL/M」をプラスするとほどよい高さとなり、さらに快適な囲炉裏空間が生まれる。
編集部では、コンパクトな囲炉裏テーブルもよく使用する。収納や持ち運びに便利なサイズだが、使用していると安定感に不安を感じることも…。とくに、ダッチオーブンやスキレットなど、重い調理道具をバランスが崩れがちだ。
その点、ジカロテーブルは大きさの分、安定感がピカイチなので、不安を感じることがなかった。また、ステンレス製の鉄板は熱い調理道具を置いてもダメージを得ることはない(程度による)。
▼参考記事
広くて安定する囲炉裏テーブルはコレ!スノーピーク「ジカロテーブル」
オールステンレスで頑丈「TAKIBI Myテーブル」
Snow Peak(スノーピーク)
TAKIBI Myテーブル
携行性に優れた「Myテーブル」を焚き火シーンで安全に使えるようにバージョンアップ。天板をオールステンレスにすることで、熱に強く頑丈で、アツアツの鍋を置くことも可能。サイドのハンギングバーにはシェラカップなどをかけられる。
●サイズ:幅496×奥行き332×高さ400mm
●収納サイズ:幅450×奥行き332×高さ78mm
●重量:2.9kg
●材質:天板/ステンレス、スタンド/アルミ合金、カバー/ポリエステル
天板がオールステンレスなので、熱に強くて丈夫。アツアツの料理が入ったダッチオーブンを直接置くこともでき、焚火サイドでは欠かせないタフなサイドテーブル。2つに折りたためてコンパクトになるため、収納や持ち運びにも便利だ。オプションのステンレストレー1ユニットを下段にセットすれば棚としても活用できる。
サイドのハンギングバーには細かいツールをかけることができる。
ステンレストレーを設置すれば、飲み物などを置く棚になる。