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ソフトシェルジャケットの特徴と魅力
ソフトシェルは柔軟でストレッチ性が高く、透湿性が高い素材でできており、保温性も高く、ごわつきにくく動きやすいのが特徴。着心地がすぐれているのも魅力で、長時間着用する場合にも◎。
はっ水性能はあるので小雨程度なら問題ない。ただし完全防水ではないため、雨天・悪天候の際は、ソフトシェルジャケットの上にレインウェアを着用するなどの対応が必要だ。
ハードシェルジャケットやウィンドシェルとの違い
ハードシェルジャケットには、雨や風で体温が奪われるのを防ぐ機能と、ハードなアクティビティを想定した高い強度が求められる。ただし、保温性はあまりないものが多く、内側に保温力のあるインナーやインサレーションの重ね着が必要。ハードシェルジャケットの役目は体を冷やす雨や風を防ぎ、内側の温度を逃がさないことと考えると分かりやすいだろう。
ウィンドシェル(ウインドブレーカー)は薄手で軽く、防風性に特化したジャケット。コンパクトに収納できるため、夏場のハイキングやトレイルランニングなどで重宝するが、防水性や強度はあまり高くない。また、完全防水でないため、登山ではレインウェアもあわせて持参することが必要になる。
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カリマー(karrimor)
karrimor(カリマー)
arete ventilation parka(アリート ベンチレーション パーカー)
前モデルより伸縮性を向上させたソフトシェルフーディー。防風性・摩耗性に優れ、大きなベンチレーションポケットによって衣服内の通気を確保している。
素材は透湿防水性フィルムを搭載。肌に接触する裏側にはグリッド構造のトリコット素材を圧着させており、肌離れが良く衣服内部の通気もサポートする。
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karrimor(カリマー)
arete LT parka(アリート ライト パーカー)
大人気ソフトシェル「アリートパーカー」の軽量バージョンが追加される。4方向にストレッチする素材でとても動きやすい。裏面が適度にざらついているので肌離れがよく暑い季節にも快適だ。
●サイズ展開:S、M、L、XL
●重量:360g
●素材:4-way Stretch Nylon(ナイロン88%、ポリウレタン12%)
防風性・摩耗性に優れた軽量ソフトシェルフーディー。重量は360gと軽量で、見た目以上に薄く、よく伸びる抜群の着心地。ヘルメット着用を想定したフード、腕の上げ下げのしやすさなどにこだわったデザイン設計となっている。
前見頃にはチェストポケットとベンチレーションポケットを採用し、ハイキングなどでも旅行でも重宝する一着。
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karrimor (カリマー) / アリート ライト パーカー
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コロンビア(Columbia)
Columbia(コロンビア)
ENJOY MOUNTAIN LIFE SOFTSHELL JACKET
(エンジョイマウンテンライフソフトシェルジャケット)
軽量でストレッチ性があるソフトシェルジャケット。シャカシャカしない、伸びの良いしなやかな素材で、激しい動きを伴うトレッキングにもおすすめ。撥水機能オムニテックシールドが水を弾くので、天候が不安定な山の行動着にも最適だ。洗濯や摩擦による撥水機能の低下がしにくく、お手入れが簡単な点もうれしい。(※公式サイト・Amazonのリンク先はWomen’sモデル)
紫外線をブロックするサンプロテクション機能付きで日焼け防止対策もバッチリ。パッカブルで、楽々持ち運びできる。 タウンユースとしても重宝しそう。
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春の登山やハイキングに!コロンビアの新コレクション「ENJOY MOUNTAIN LIFE」
マムート(MAMMUT)
MAMMUT(マムート)
マクン 2.0 SO フーデッド ジャケット AF
秋冬に最適なソフトシェルジャケットが毎年人気の「クラシック ロゴ カプセルコレクション」に初登場。ソフトシェルジャケットの中でも薄手で持ち運びしやすいため、肌寒さを感じたときにサッとはおることができる。PFCフリーの撥水剤を使用することで環境にも配慮。
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完売アイテム続出!?マムートの黒×赤ロゴ復刻の「クラシック ロゴ カプセルコレクション」が今年もスタート
パタゴニア(patagonia)
patagonia(パタゴニア)
フーディニ・ジャケット
パタゴニアの名作ジャケット。ちょうどいい透湿性と防風性があり、寒いと思う状況だけでなく「耐えられないほど寒くはないけど、なにか一枚羽織りたい」シーンにも活躍する。105gという抜群の軽量性も最大の魅力。パッカブル仕様で小さく収納可能。最新モデルでは、耐久性はそのままに、素材がリサイクル・ナイロン100%になっている。
群馬県生まれ。登山用品を扱う会社の営業マンを経てフリーランスとして独立。幼少のころ家族で楽しんだキャンプでアウトドアが好きになり、大学で探検サークルに入ってから山に登り始めました。現在は山岳会に所属して、春から秋は沢登りとテンカラ釣り、冬は主にラッセル山行とアイスクライミングを楽しんでいます。
使用頻度ナンバーワン!アウトドアウェアの超名作
何年前に購入したのか正確に覚えていないが、入手してから5年以上経つのは事実。フーディニ・ジャケットはそれよりもずっと前から商品として完成しており、もちろん現在も市販されている、まさにベストセラーといえるアイテムだ。私はこのウェアを山でも街でも頻繁に使っていて、持っているアウトドアウェアのなかでも断トツで使用頻度が高い。
めちゃくちゃ軽くて丁度いい機能が優秀!
一体どんな機能がそこまで、“使いたい”と思わせるのか。フーディニ・ジャケットはメーカーの公式サイトで「透湿性ソフトシェル」にカテゴライズされており、「風を防ぎ悪天候に対応する」と紹介されている。まさに透湿性と防風性があるジャケットなのだが、特に防風性が「中途半端」で、よく言えば「丁度いい」。そして「抜群に軽い」点が、このウェア最大の魅力だと感じている。
たとえば山の中で風に吹かれて寒さを感じるとき、着ると風を防いでくれるので温かいと感じる。ただし完全には風をシャットアウトしてくれない。若干だが空気が生地を通過してくる感覚があるため、熱がこもりずらいというメリットがある。
この特長は「透湿性がある」とも言えるが、一般的な透湿性は内側で発生した熱や湿気が外へ向かう一方通行のイメージがある。しかしフーディニ・ジャケットは行動しない時も空気の循環を感じるので、「中途半端な防風性」と表現する方がしっくりくる。そのような特長があるため、寒いと思う状況だけでなく「耐えられないほど寒くはないけど、なにか一枚羽織りたい」という中途半端なシーンでも使いたいなと思うのだ。
そして、なにか一枚羽織りたいと思うシーンは、実は下界のほうが多いかもしれない。電車やスーパー、居酒屋でお酒を飲んでいるときなど、冷房が効きすぎていて寒いと感じるときが多々ある。また私のような寒がりでなくても、特に季節の変わり目には、朝晩に肌寒さを感じる方は少なくないだろう。
そんなときも、やはり活躍するのがフーディニ・ジャケット。着ると温かくて熱がこもらないのはもちろん、超軽量なのがいいところ。「使うかわからないけど、とりあえず持っていこう」と思わせてくれる軽さもまた、使用頻度が高くなる理由のひとつだ。
濡れてもすぐに乾くから扱いやすい
そして生地の薄さは、濡れても速く乾くというメリットにも繋がる。
多少の雨は耐久撥水加工のおかげで弾いてくれるが、それでも少なからず雨水は表面に染みてくる。でも雨が当たらない場所で数分だけ着続けていれば、気付いたときにはもう乾いている。
たとえば山の中で着ているウェアが朝露や雨などで濡れて乾きが悪かったら、出番がないどころか荷物になってしまう。この点フーディニ・ジャケットは濡れてもすぐに乾かせるので繰り返し使えるどころか「濡れてもいいや」とさえ思えてしまう。いい意味で雑に扱える点も、このジャケットの魅力といえるだろう。
ストレッチしないからこそ生地が丈夫すぎる
ただし唯一欠点を挙げるとすれば、生地にストレッチ性がない。着用時の動きやすさなどを重視するウェアが多い昨今、伸縮しないジャケットはどうなの、と思う方もいるだろう。でもかれこれ5年以上クライミングなどでも使っているが、フィット感に余裕があるからか、ストレスに感じたことはない。
逆にストレッチしないぶん生地が擦れや破けに強いため、穴が開く気配がまったくない。何年も着ているので、そろそろ買い替えたいと思うが、あまりにも丈夫すぎてタイミングを逸しているのが実状だ。
アウトドアウェアの良さを伝える文章でよく、「山から街までボーダレスに活躍する」という言い回しを見かける。これはまさにフーディニ・ジャケットにぴったりな表現ではないだろうか。デザインもさることながら、この最高に中途半端な防風性と気軽に持ち運べる軽量性が、山でも街でも時期も問わずに抜群に使いやすい。あと何年お世話になるのか、もっと多くの人に知ってもらいたいと思う、まさに逸品だ。
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使用頻度ナンバーワン!便利すぎるパタゴニアの「フーディニ・ジャケット」
マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR)
MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)
Chockstone Alpine LT Hooded Jacket
(チョックストンアルパインLTフーデッドジャケット)
軽量で耐摩耗性の高い4ウェイストレッチ素材を採用することで、動きやすさと耐久性を両立。二重織りの構造で肌離れしやすく、快適な着用感を持続できる。内側にはジッパー付きポケットとドロップボックスがついていたり、ハンドポケットに収納可能なパッカブルデザインになっていたりと、随所に工夫が見られる。
●サイズ:S、M、L、XL
●重量: 489g(M サイズ)
●素材 :チョックストンライトダブルウィーブソフトシェル(ナイロン88%、ポリウレタン12%)
●UPF(紫外線保護指数):UPF 50
2 ウェイフロントジッパー、裾にはアジャスターを配備している。
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デサント・オルテライン・エイティワン(DESCENTE ALLTERRAIN 81)
DESCENTE ALLTERRAIN 81(デサント・オルテライン・エイティワン)
TECH SOFT JACKET(テックソフトジャケット)
「DESCENTE(デサント)」が長年スポーツウェアの開発で培ってきたノウハウを活かしたブランド「DESCENTE ALLTERRAIN」の新ライン。防風性に加えて、透湿性、防水性も持ちあわせている。さらに、内側はグリッド状のフリース素材のため、これ一枚でアウターに。極寒期や雪山ではミドラーとしても活躍する。
自然豊かな兵庫県北部出身、浅草在住。2018年7月生まれの娘の母。たき火をつつきながらビールを飲む時間が至福のひととき。衣食住にまつわる企画を、雑誌や書籍、Webメディアなどで編集・執筆する。
非日常と日常を両立する「DESCENTE ALLTERRAIN 81」
商品企画を担当するデサントジャパン・山内洋佑さんに「DESCENTE ALLTERRAIN 81」へ込めたこだわりを聞いた。
「日常にアウトドアエッセンスを取り入れるライフスタイルはずいぶん定着したので、そうした方々はもちろん、アウトドアアクティビティを楽しむ方にもご満足いただけるよう開発しています」(以下「」内すべて、山内洋佑さん)。
こだわりは、大きく3点。
運動性や快適性をもたらすスキーウェア由来のパターン
トップアスリートも信頼を置く「DESCENTE」のスキーウェア。パフォーマンスにも影響するため、その技術開発は大変シビアなのだとか。そうして長年培ってきた技術と経験を生かし、着心地や使い勝手のよいパターンに落とし込んでいるという。
デザインに落とし込んだ“街とフィールドをつなぐ機能性”
ミニマルながら「DESCENTE ALLTERRAIN」らしさがひかるデザイン性も、人気の理由。ただ単に見た目をよくするのではなく、「機能美」も兼ね備えている。
高機能素材を適材適所で使い分ける
テックウェアがなぜ人気かといえば、高機能素材を採用することによる快適性。「DESCENTE ALLTERRAIN 81」は全てのウェアで、それぞれの用途やシーンに合わせた高機能素材を採用している。
防風機能をもつソフトシェル「TECH SOFT JACKET」
「身頃の脇から袖下を一枚の生地で構成することで、腕を上げてもジャケット自体がずり上がりにくく、快適に活動していただけます。また、肩の切替線を頂点からずらすことで、バックパックなどを背負ったときにも肌あたりがいい。使用している素材は、防風性に加えて、透湿性、防水性も持ちあわせています。さらに、内側はグリッド状のフリース素材のため、これ一枚でアウターに。極寒期や雪山ではミドラーとしても活躍します」