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キャンプに行く際の服装を確認
キャンプに行く際に適切な服装をチョイスできないと、寒い思いをしたり、雨に打たれて風邪をひいてしまったりと、楽しいはずの時間が台無しになりかねません。
そのため、キャンプに行く前には必要最低限の服装の知識を頭に入れておきましょう。
季節に合った装いで、キャンプを思い切り楽しみましょう!
キャンプに行くなら最低限気をつけたい服装
寒暖差に対応できるアウター
キャンプでは、急な気温の変化に対応できるアウターがあると便利です。特に、標高の高い場所にあるキャンプ場に出かける方にとっては、必須の服であるといっても過言ではありません。
標高が100m上がるごとに、気温は0.6度C下がると一般的に言われています。
例えば、夏場に海抜ゼロメートルの海沿いが30度Cの猛暑日だったとしても、山の中腹にある、標高1500mのキャンプ場では21度C前後になる可能性があります。夜間にはさらに気温が下がることもあるため、夏場でも気が抜けないのです。そんなときにアウターがあれば、さっと羽織って暖が取れます。
寒暖差に対応できるアウターとして、具体的には
- フリースジャケット
- ダウンジャケット
- 化繊のダウンジャケット
などがあると便利でおすすめです。
フリースは主にポリエステルから作られた起毛素材です。優れた保温性があり、肌触りのいいふわふわとした着心地が味わえます。耐久性が高く、長く愛用できるのも魅力です。
ダウンジャケットは水鳥のダウン(羽毛)を詰めた、軽量で保温性の高いジャケットです。圧縮してコンパクトになるため、荷物を減らしたいキャンパーの方に向いています。デメリットは水に濡れてしまうとダウンがつぶれ、保温性が低下してしまうという点です。ただし、近年では外側に防水性の高い素材を使用した、水濡れに強いダウンジャケットという商品も販売されています。
化繊のダウンジャケットは、ダウンの代わりに保温性の高い化繊のわたを詰めたジャケットです。一般的に、ダウンジャケットよりも水濡れに強いというメリットがあります。しかしその分、圧縮してもダウンよりもコンパクトにならず、かさばりがちです。
上記のようなジャケットは、大手アウトドアブランドからもさまざまな種類がリリースされていますが、機能に比例して価格は高くなります。まずは、ユニクロやワークマンで、お求めやすい価格のものを手に入れてみるのもいいでしょう。
動きやすい服装や靴
キャンプにはゆったりサイズの服や、細身でも伸縮性があり動きやすい服がおすすめです。荷物の運搬やテント設営などの体を動かす作業があるからです。
また、虫対策のためになるべく肌が露出しないものを選びましょう。
靴は雨天に備えて、防水性のあるシューズや長靴などもおすすめ。厳冬期にキャンプをする場合はスノーブーツなどの保温性の高いものを用意しておくといいでしょう。
火が燃え移らない素材の服
焚き火やBBQを楽しむことを考えると、燃えやすいナイロンなどの化繊素材よりも、コットンなどの自然素材の服がおすすめです。調理中に油や炭で汚れてしまうこともあるため、白やベージュなどの汚れが目立つカラーは避けましょう。
フロントに収納性の高いポケットがついた、キャンプ用のエプロンやキャンプベストなどもおすすめです。火の粉や汚れから服を守るだけでなく、ハンマーやのこぎり、ナイフなどの使用頻度の高い道具を収納しておけるため、キャンプの作業がはかどりますよ。
季節別おすすめの服装は?【男女・大人子ども別】
まだ寒さの残る春のおすすめコーデ
男性は伸縮性の高いパンツ、もしくはゆったり目のパンツに、トレーナーやボタンシャツなどの長袖を合わせるスタイルがおすすめ。女性はゆったりとしたワンピースやサロペットなどが動きやすいでしょう。
夜間や早朝はまだまだ冷え込むため、薄手のダウンジャケットやフリースなどのアウターを用意しておきましょう。
子どもは体温調節が大人とくらべて難しいため、大人よりも防寒着をやや多めに用意しましょう。
暑さ本番の夏におすすめのコーデ
男性は速乾性の高いショーツに半袖Tシャツが夏の定番スタイル。ただしほかの方と被りがちになるので、あえてインパクトのあるTシャツや柄物のショーツでアクセントをつけるのもいいでしょう。
女性はリネンなどの通気性のいい素材や、速乾性の高い化繊素材のワンピース、肌の露出を控えたい方には薄手のロングスカートなどがおすすめ。ショーツや丈の短いスカートをはく場合には、レギンスやタイツなどを合わせて、紫外線と虫対策をしましょう。
男女ともに、キャップやバケットハットなどを被り、直射日光から頭を守りましょう。
夜間の寒さ対策として、薄手の長ズボンやボタンシャツ、ロンTを念のために用意しておきましょう。
子どもはショーツに半袖Tシャツが動きやすいのでおすすめ。水遊びや汗で衣類を汚しがちなので、他の季節よりも予備の衣類をたくさん用意しておきましょう。
なおショーツをはくと、肌の露出が多くなります。虫よけスプレーを使った虫対策と、日焼け止めを使った日焼け対策を忘れずに行いましょう!
残暑から夕方の冷え込みまで対応の秋のおすすめコーデ
男性は動きを妨げない伸縮性の高いパンツ、もしくはゆったり目のパンツに、ロンTやトレーナー、ボタンシャツなどを合わせるのがおすすめ。
女性も男性と同じように伸縮性があるものや、ゆったりとしたパンツにトレーナーや薄手のフリースなどを合わせるのがいいでしょう。アクセントに柄物のロングスカートや厚手のデニム地などのロングスカートを合わせても、かわいいですよ。
夜間は春同様に冷え込むため、フリースやアウトドアジャケット、薄手のダウンなどを用意しておきましょう。
子供は春と同じように、防寒対策として、大人よりもやや多めに厚手の衣類を用意しておけば安心です。
厳しい寒さに対応の冬におすすめのコーデ
寒さが厳しい季節のコーディネートは、重ね着が基本。保温性の高いインナーシャツやタイツの上に厚手のパンツやフリース、ニット、トレーナーなどを着ましょう。体温を逃がさないようにアウターには厚手のダウンジャケットや、もこもことした厚手のフリースジャケットを合わせましょう。
首回り、耳周り、手首をあたためるのも重要です。マフラーや耳当てつきのフライトキャップ、手袋などの小物でしっかりと防寒対策を行いましょう。足元は保温性の高いスノーシューズがおすすめです。
子ども用の衣類は、大人よりも多めにダウンやフリース等の防寒着を用意しておきましょう。
これがあると便利!服装からあるといいキャンプグッズ
急な雨にあると安心の雨具
急な雨に降られた場合に活躍するのが、防水性の高いアウトドアジャケットや、合羽(かっぱ)などのレインウェア(雨具)です。傘を使うよりも、レインウェアを羽織れば両手が使えるため、雨の中でも行動がしやすくなります。
ジャケットは着脱がしやすく、動きやすいのがメリット。ポンチョタイプは下半身まで覆えるため、ほぼ全身の防水ができる点がメリットです。
また、雨天の日にキャンプ地からちょっとしたハイキングや散策に出かける方には、防水性だけでなく透湿性を兼ねそろえたジャケットがおすすめ。
透湿性があれば、行動中にジャケットの内側から発生する水蒸気を外に効率よく逃がしてくれるため、内側が蒸れず、不快な思いをせずにアウトドアアクティビティが楽しめるからです。
強い紫外線対策に日焼け止め
長時間屋外で行動するキャンプの天敵と言えば、紫外線による日焼けです。日差しの強い夏だけではなく、春や秋にも紫外線量は多いため、年間を通して対策が必要です。
日焼け止めにはSPFやPAなどの値があります。値が高いほど紫外線に対する防御力は高まりますが、肌には負担がかかってしまいます。
敏感肌の方は防腐剤や香料などの添加物が控えめのものや、紫外線散乱剤を含む肌に優しい日焼け止めを選びましょう。肌に直接塗るものなので、よく吟味して選ぶことで、肌のトラブルを回避できます。
虫刺されに警戒虫除けグッズ
春から秋にかけては虫よけ対策が欠かせません。虫よけスプレーや蚊取り線香、ワンプッシュで蚊がいなくなるスプレーなどを用意しておきましょう。
万が一、ハチなどの有毒生物に刺されてしまった時のために、毒を吸い出すポイズンリムーバーも用意しておけば安心です。
服装からキャンプを楽しもう!
キャンプに必要な服は、暑い時期にはショーツや速乾素材のTシャツ、ゆったりとしたロングパンツ。寒い時期には、ダウンジャケットやフリースジャケットなどのアウターや、ニット帽や手袋などの小物が必要になります。暑い時期でも標高の高い場所にキャンプに出かける場合には、防寒ができるアウターを普段より多く追加したほうがいいでしょう。
環境に合わせた機能性の高い服をチョイスするのが重要ですが、ファッション自体を楽しんで、気分を上げるのもキャンプファッションの醍醐味。
お気に入りの一着を見つけて、キャンプを楽しんでくださいね!