マセラティの人気SUV「グレカーレ」にはソト遊び好きのイタリア魂が宿っていた!内装、価格もチェック
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    2024.03.12

    マセラティの人気SUV「グレカーレ」にはソト遊び好きのイタリア魂が宿っていた!内装、価格もチェック

    マセラティの人気SUV「グレカーレ」にはソト遊び好きのイタリア魂が宿っていた!内装、価格もチェック
    いまやどのメーカーにとってもSUVはモデルラインアップに欠かせない存在だ。シチュエーションを問わない万能なクルマとしての商品性の高さはもちろん、それゆえにブランド自体の屋台骨を支える力となり、健全な経営を維持していくために大きな助けとなるからである。

    歴史あるイタリアの名門、マセラティにおいても例外ではなく、2016年に同社初のSUV、レヴァンテをリリースし、一昨年にはひとまわりコンパクトなグレカーレをポートフォリオに追加。扱いやすいサイズと、ブランドではリーズナブルとも言える価格設定で、早くも人気モデルに登りつめつつある。

    長いバカンスを楽しむ欧州のライフスタイルを素地にしたSUVの個性を知ることは、これからのクルマ選びにもプラスになるはずだ。

    颯爽としたデザインに目を奪われる

    グレカーレのスタイリング

    全長4.8m超、全幅は2m近くあるものの、すっきりとしたデザインテイストでまとめられていてスタイリッシュなグレカーレのエクステリア。

    2022年春に登場したグレカーレは、いい意味でマセラティのアクの強さが抜けた、ナチュラルな雰囲気を持つラグジュアリーSUVである。伝統のトライデント・エンブレムをノーズに戴くこのモデルは、新しいマセラティのデザインテイストをいち早く取り入れたこともあり、そのサイズ以上にすっきりとスマートに見える。特にヘッドライト周りは同社の最新スーパースポーツカーであるMC20を彷彿とさせ、重量感のあるSUVながら軽快なフットワークを予感させるのがいい。

    グレカーレのリアスタイル

    4本出しのエグゾーストパイプがマセラティのパフォーマンスの高さを予感させる。2ℓ直4ターボといっても瞬発力は十分。電動ターボとも言えるe-ブースターが加速のサポートに加わることもあって、2トン近い車体でもそのフットワークに鈍重さを感じることはなかった。通常は後輪駆動で、必要に応じて前後のトルク配分が50:50まで変化する4WDを採用。

     上質で快適な室内空間

    グレカーレのコクピット

    クラシカルとデジタルが見事に融合したコクピットデザイン。センターコンソール中央には上段12.3インチと下段8.8インチの2枚のタッチパネルモニターが並ぶ。その間に据えられるのがシフトセレクターだ。

    室内の造りはさすがマセラティといえるもの。レザーをふんだんに用いながらアクセントとなるアルミ加飾や目の細かいステッチがきっちりと施されていて、丁寧な仕事ぶりが窺える。本来ならば多少の泥臭さが漂ってもおかしくないSUVを上質に仕立てるのは、歴史あるブランドならではの巧さと言えるだろう。

    各種機能にまつわるインターフェイスは最新世代のものが奢られている。センターコンソールには大型のディスプレイが上下2段構えで配置され、エンターテインメント機能はもちろん、空調もタッチパネルでの操作が可能。シフトセレクターは物理スイッチとしてそのモニターの間に置かれる。

    欧州で育まれたGTの魅力を堪能

    フロントシート

    シートも含めインテリアはマセラティらしい上質なレザーで誂えられている。前席はサイズもたっぷり取られていて、乗員の体全体を包みこむような、ゆったりとした造り。ロングドライブでも疲れは最小限に抑えてくれるだろう。

    リアシート

    ホイールベースが長いこともあって、グレカーレは特にリアシートの居住性が高いのも良い。40:20:40の分割可倒式で、シートバックを前倒しすればほぼフラットな床面の荷室ができる。

    そんなグレカーレには2ℓ直列4気筒ターボエンジンを積んだ「GT」と、同じエンジンでパワーを高めた「モデナ」、そして3V6ツインターボを搭載した「トロフェオ」の3種が用意される。前2車は48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされており、環境への配慮も抜かりない。今回試したのは一番の売れ筋と目されるモデナ・グレードだ。

    レースシーンはもちろんのこと、マセラティは長距離行を得意とするGTカー作りに長けたブランドとしても知られており、このグレカーレもそんな歴史と経験に裏打ちされたキャラクターがしっかりと根付いていた。進行方向の先まで見渡せるアップライトなポジションに、掛け心地が良く、しっかりと体を支えてくれるホールド性の高いシート。ドライバーの意思に忠実なステアリングやペダルの応答性の高さ。ストレスを感じさせないその操作性の良さは、それなりにサイズ感のあるミドルクラスSUVながらドライバーズカーと言えるキャラクターがしっかりと植え付けられてある。そんな動的/静的質感の高さのおかげで、操る喜びと所有欲を満たす良いモノ感にも溢れている。

    荷室

    リアサスペンションの張り出しもなく、すっきりとまとめられたグレカーレのラゲッジルーム。容量は535ℓ。床下にサブトランクを備える。可動式タイダウンフックを任意の場所に固定できるレールもオプションで用意される。

    マセラティのモデル名は“風”にちなんだものが多く、グレカーレもそのひとつ。アウトドアライフのみならず、日常生活にも潤いや刺激のある、新しい風を吹き込んでくれる一台であることは間違いない。

    【マセラティ・グレカーレ モデナ】

    • ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,845×1,980×1,670mm
    • 車両重量:1,920kg
    • 最低地上高:—-mm
    • 最小回転半径:—-m
    • 駆動方式:4WD
    • トランスミッション:8AT
    • エンジン:2.0ℓ直列4気筒ターボ
    • 最高出力:243kW330PS)/5,750rpm
    • 最大トルク:450Nm2,250rpm
    • 車両本体価格:11,850,000

    問い合わせ先

    マセラティ

    TEL:0120-965-120

     

    私が書きました!
    ライター&エディター
    桐畑恒治
    1973年生まれ。琵琶湖のほとりで生まれ育ち、学生時代はスキー、スノーボード、サーフィン、釣りなど、ひと通りのアウトドアアクティビティを経験。自動車専門誌の編集記者となって以降はその活動も停滞気味だったが、フリーランス・ライターとなった現在は改めて外遊びを満喫したいと目論む今日この頃。まずは自分自身の相棒(愛車)選びも含めてクルマの魅力を探り、紹介していきたいと思います。

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