Weberのバーベキューグリルはレストランの調理器具からグランピング施設で部屋ごとに設置されるなど、日本国内でもアウトドアシーン以外でも広く利用されています。
Weberからこの春発売となったのが、ポータブルガスグリル「Weber Traveler」。同社からこれまでに展開されている本格的なバーベキューグリルでの調理と同じように使えながら、コンパクトに折りたためて持ち運びやすい製品です。
今回はそのバーベキューグリルを実際にチェックするとともに、WeberブランドアンバサダーのMONGOL800のキヨサクさんにバーベキューの魅力について伺いました。
まるでカートのように片手で運べるタイヤ付きで運びやすい!
「Weber Traveler」は外出先でもおいしいバーベキューを食べたい方に開発された、使いやすいポータブルタイプのガスグリル。点火はスイッチを押すだけで、折りたためばクローゼットなど屋内での収納もしやすいバーベキューグリルです。
アメリカでは2022年に発売。アメリカ国外では中国に上陸済みで、日本はそれに続く発売です。今後欧州などでも販売が計画されています。
本体サイズは蓋を閉めた状態で高さ94.5cm×幅110.7cm×奥行58.4cm、重さは22kgと軽いとはいえませんが、タイヤがついているのでカートのように片手で引くことができます。
使える状態にするのもたたむのも想像以上に簡単!
持ち運びの点での利点の次は、使用状態にするステップをチェックしてみました。
まず立ち上げるには、ストッパーをはずし、パネル部分を踏みます。逆に、折りたたむ場合には赤いレバーの部分を手前に引くと、自動でゆっくりと人がしゃがむような感じでカート部が折りたたまれていきます。カート部は急に落ちないように設計されているので、手を挟む心配もありません。
また、高温になるグリルは取り扱いの際に注意が必要ですが、折りたたむんで触れる部分には赤いパーツが使われているので、感覚的に触れてはいけないようにわかりやすい工夫が施されています。
本体カラーはカバー部分とサイドボード、タイヤがブラックで、残りのパーツはシルバーですが、グリルフレームやカートの部位が本体色と同じブラックの「ステルスエディション」も数量限定で発売中です。
たくさんの食材を並べて焼ける広いグリルエリア
Weber Japanのセールスマネージャーの田島知英さんによると、バーベキューグリルで一番重要な部分は、実は蓋なのだそうです。
「この蓋があることで食材から出る香り、蒸気、熱などを循環させて、食材を香り豊かにし、その食感を楽しむときの美味しさをさらに高めます。鉄でできた焼き網を予熱したところに食材をのせると水分や脂がじゅわっと上にあがって蓋の中で香りとともに回ります。そして、この網に少し小山になった部分があることにより、一度肉から逃げた旨みや香りを再び肉に戻すことができるのです。この2つがWeberが70年引き継いできた食材を美味しくする秘訣で、それはWeber Travelerにもしっかりと受け継がれています」
ホーロー加工の鋳鉄製網。2枚に分けられるので、もう片面を別売りのグリドルに変えて使うなど汎用性も高い。
Weber Traveler専用アクセサリーも充実
Weberとしては初めてのコンパクトに持ち運べる蓋付きのバーベキューグリル「Weber Traveler」。本体の発売にあたり、より使い勝手が良くなる専用のアクセサリーも併せて発売されました。
サイドボードの部分にジャストフィットする「クッキングボード」、グリル台の半分にはめ込んで使える「グリドル」、そして持ち運ぶ際にゴミが付着することを防ぐ専用カバー「カーゴプロテクター」の3つの専用アクセサリーが販売されています。
WeberブランドアンバサダーのMONGOL800のキヨサクさんもお墨付き! バーベキューは人と人の距離を近づける
今回発表会にはMONGOL800のキヨサクさんも登壇。デビュー以来ずっと沖縄県に住みながら音楽活動を続けています。
沖縄では本格的なバーベキュー文化があり、普段からよくバーベキューをしているというキヨサクさん。2023年11月、3日間にわたって行なった自身が企画の音楽フェスでは、出演者に提供するためWeberの協力を受けてバーベキューグリルを6台設置。肉や野菜だけでなく、伊勢海老などの豪華食材も豪快に焼き上げ、参加ミュージシャンからも大好評だったそうです。
より美味しく調理できる本格的なバーベキューグリルでありながら、コンパクトになり機動性も抜群なのが魅力的ですね。
Weber公式ホームページ https://www.weber.com/
取材・文/北本祐子