DDタープとは? 設営アレンジ自在な人気アイテム
「DDハンモックス」は、革新的で快適なハンモックと耐久性の高いタープを中心に、数多くのキャンプ用品を提供するブランド。ミリタリーテイストなデザインが特徴なハンモックは、コンパクトサイズで持ち運びにも便利で、ロングセラーとなっている。
そんなDDハンモックスが手がける「DDタープ」は軽く丈夫で、取り付けポイントが多いことからバリエーション豊かな設営ができると、ブッシュクラフト愛好者に人気だ。
DDハンモックス
DDタープ
耐久性と順応性を併せ持つ。スタイルに応じて日差しや雨よけになり、快適なスペースを設けることが可能。3000mmの耐水コーティングを施し、190Tポリエステルで作られている。3×3サイズ~5×5サイズ、S~XLなどさまざまなサイズがラインナップ。(※画像およびリンク先は3m四方モデルの「DD Tarp 3×3」)
▼参考記事
うしろシティ阿諏訪さんのブッシュクラフト的タープ設営テクニック&ギアを拝見!
DDハンモックとはどんなブランド?魅力とおすすめアイテムを紹介
DDタープで開放感たっぷりのタープ泊を!
オートバイで行くキャンプは、荷物のコンパクト化に苦心する。そこで、だれもが考えるのが、テントではなくタープひとつで眠る「タープ泊」。虫が多いけれど、夏なら芯まで寒く感じるような冷え込みはない。そこで、6月下旬の北海道をタープ泊ですごしてみることにした。
今回の旅に持っていったのは、DDハンモックス「DDタープXL」。
4.5×3mのシンプルなレクタングラー型(長方形)タープなのだが、周囲に16個、そして尾根部分に3つのループを備えており、それぞれ布で補強がなされている。つまり、ここにロープを通したり、ポールや枝をあてることで、さまざまな形を作れる仕様となっている。
ポールや木を用いて設営可能で、ループにロープを通して木に渡したりすれば、いろいろな形を作れる。写真のように全閉すれば、急な冷え込みにも対応できる。
ただし、キャンプ場にポールやちょうどいい木が落ちている保証はないし、立木にロープをかけることを禁止するキャンプ場もある。事前にリサーチをして、コンパクトに収納できるタープポールやトレッキングポールを用意する必要がある。
バイクでキャンプをするときは、ハンドルやキャリアを利用するのもテだ。
この開放感、たまらない!
ヘルメットとザックを余裕で並べられるほどの広さは感動だ。案の定、小さな虫が多いけれど、風上で焚き火をして、追い出しに成功。片側をあけた状態で一夜を過ごしたが、朝、目の前に森の景色が飛び込んでくる。その開放感がたまらない。
中に蚊帳(かや)を吊り下げてみた
もう一泊は、蚊帳を入れてみた。トレッキングポールの長さは115cm程度なのでちょうどいい。
「DDタープXL」はビッグサイズのタープなので、サイドもしっかりカバーする。この組み合わせは、雨の日や冬に重宝しそうだ。
偶然だが、ループの位置がほぼそろっている。ペグを共用できるはありがたい。
「ニンジャネスト」のフロア面積は広いけれど、濡れモノは極力入れたくはない。そこで、タープの裾を折りこめば、濡れたヘルメットやグローブなど、ギアを置くスペースを作ることができる。
結論・クリエイティブな旅をしたい人に
「DDタープ」はXLモデルで1020g、小さめの3×3mモデルで790g。トレッキングポールを加えると、大幅軽量とはいえない。けれど、「DDタープ」には折り紙で遊ぶようなおもしろさがある。
「これができないなら、どうすればいい?」とその場で知恵を絞る“現場合わせ”を楽しめる人なら、一度はタープ泊にチャレンジしてみては。バイクで走るおもしろさに、キャンプ場では考える楽しさが加わり、無敵の休日になる。
▼参考記事
話題の「DDタープ」をキャンプでテストしてきました
うしろシティ阿諏訪さんのDDタープ設営テクニック
限られたギアのみを持ち、ロープワークを駆使してその日の寝床を備え、ナイフで木を削り、必要な道具をつくる。そこには焚き火も欠かせない。暖を取るのはもちろん、調理も焚き火でまかなうのがブッシュクラフトスタイル。いわば“野営術”であり、自然のなかで過ごす生活の知恵だ。
そんなブッシュクラフトを愛してやまないのが、お笑いコンビ「うしろシティ」の阿諏訪泰義(あすわ たいぎ)さん。
愛車のジムニーで登場した阿諏訪さん。フィールドをくまなく探索して野営地にふさわしい場所を探す。とくに見ているのは木。最近ではハンモックやタープを使用しているので、幕を吊って張れる場所選びはとくに重要とのこと。適度な間隔でしっかりと立つ2本の木を見つけ、バックパックをおろし、ここを本日の野営地と決めた。
バックパックから取り出したのはDDハンモックスの「DDタープ 3x3」。もちろん、ポールを使うこともできるが、阿諏訪さんは2mmと3mmのガイロープを使って幕を張っていく。
ロープワークを駆使して「DDタープ 3x3」を設営
2mmのガイロープを短く切り、輪っかをつくる「プルージック・ノット」。そこに小枝を用いることで取り外しやすくなる「トグルヒッチ」テクニックを組み合わせるなど、ロープワークを駆使してテキパキと設営していく。
「トグルヒッチは小枝を引くだけでガイロープを解くことができて楽なんです。パッと撤収するのが好きなんです。プルージック・ノットはタープをピンと張れ、調整もできます。自在金具は…失くしちゃうんで使いません」
グリーンウッドワークでペグをつくり、アディロンダックスタイルのサイトが完成
そこに薪を削ってつくった即席のペグで固定していき、あっという間にサイトが完成した。DDタープ3x3の張り方は「アディロンダック」スタイル。屋根部分ができ、焚き火を熱を効率よく内部に取り込む方法だ。
ペグづくりにはモーラのウッドカービングナイフを使用。グリーンウッドワークで重宝するモデルだ。
スクエア型のタープに相性が良い張り方、アディロンダック。後方に傾斜があり、ひさしもできる。「ポールも要らないので、ペグがサッと作れる人なら荷物も少なく済みますよ」
タープを張り、ブランケットをひく。そこはくつろぎスペースにもキャンピングマット代わりにもなる、ブッシュクラフターのリビングが完成した。
▼参考記事
うしろシティ阿諏訪さんのブッシュクラフト的タープ設営テクニック&ギアを拝見!
自転車キャンプツーリングでもDDタープが活躍
自転車に積めるだけの荷物を持って自走でキャンプへ。当日の移動する楽しみはもちろん、出発前から道具を減らしたり増やしたり、どうやって自分らしくアレンジするかなど、あれこれ考えるだけでもワクワクが止まらない。
『BE-PAL』特集取材のために1泊2日の自転車キャンプツーリングを楽しんだ三人三様のキャンプギアとスタイルから、ライター・山本の持ち物&DDタープの使い方を見てみよう。
自転車キャンプツーリングにも◎!ライター山本の持ち物
普段は、使い慣れたソロテントを使用しているが、今回は装備を軽くするためDDタープとアルミポールを使ったタープキャンプスタイルで。薄くて軽いピコグリル239やDDタープは、取材で話を聞いたイラストレーターのスズキサトルさんに強く影響を受けている。
ワンポールと2本のガイロープで設営
DDタープをワンポールと2本のガイロープで張った。地面からの冷えを防ぐためアルミシート、インフレータブルのマットを使用。ペグはチタン製。この張り方は、入口も閉められる。