弘法大師によって開かれた山に
優美な彫刻の社殿が立つ
箸蔵駅から箸蔵山(標高633m)へは、駅から徒歩約5分の登山口から向かうか、箸蔵山ロープウェイが便利だ。
登山道は岩場が少なく、比較的緩やかで歩きやすい。山頂にはロープウェイなら約4分で到着する。ロープウェイからは四国山脈のほか、眼下に穏やかな吉野川の流れを楽しめる。
山頂に伽藍を構える箸蔵寺は、平安時代に弘法大師(空海)が金毘羅大権現の像を刻んで開創した伝説があり、「こんぴら奥の院」とも呼ばれる。
「箸蔵寺」本殿は江戸時代末期の建築で、立体的な彫刻が秀逸だ。
住所/徳島県三好市池田町州津蔵谷1006 TEL0883(72)0812
重要文化財に指定された5棟の伽藍が、江戸時代末期の山岳信仰の面影を伝える。