日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.34
季節は夏から秋に変わり、自然遊びも秋色に変わり始めます。
今回は子ども達と餅米の稲刈りへ出かけました。稲刈りは刃物も使うし作業も単調なので、集中の世界にちゃんと入るのはなかなか大変な時もあります。
僕たちははじめに30分1本勝負で里山遊びを開始。まずは思いっきり暴れて体と心の欲求を解放させてしまう作戦に入りました。当初は発散目的だった彼らは、森の中に入った途端にスイッチが変わり、ヘトヘトで声が出なくなるまで里山を2km近く走りまわりました。
いよいよ稲刈り体験がスタート。はじめは前半に飛ばしすぎて疲れた顔をしていた彼らですが、「この稲を刈ったら冬にお餅にして食べよう」という目的を持った途端に、なくなりつつあったはずの体力ゲージが再充填されたのです。
そこからの稲刈り作業は目を見張るほどの集中力を発揮するのであります。
慎重に稲を刈り、上下をそろえて集め、束ねて指定の場所へ運びます。「もっと稲刈りしたい!」という声と共に、次々と小さなエリアの餅米達は刈られていきました。
先っちょに実っているのは旨いお餅に変わる…少しも残さず大切に刈り作業がすすむ
集中力が切れなかった彼らは、ノコギリ鎌の使い方も使う度にうまくなります
しっかりと干し作業が終わったら、子ども達の胃の中に美味しく収まる予定
この時期の田んぼの周りには、誘惑のジャンプする虫たちがたくさんいる
時々この虫たちと戯れるのが集中力持続のポイントだ
恐るべし幼児達。
彼らの今現在の体力の限界値を簡単に超えてしまったのでした。
静的作業の前の動的遊び
集中の世界に入るための目的共有
その目的は想像五感をどれだけ刺激されるか?
あらためてこの重要さを体感した一日となったのでした。