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尾上製作所(ONOE)ってどんなメーカー?
尾上製作所は、昭和23年に兵庫県姫路市で創業。バケツや湯たんぽ、ジョーロなどのトタン製品を製造・販売し、80年代からはバーベキューコンロをはじめとしたアウトドア道具にも参入している。
▼参考記事
ヒットの予感!トタンの尾上が作る「火消し壺になる七輪」はコスパ最強だ
薪でも固形燃料でも使える!手のひらサイズ「ミニかまど」
尾上製作所(ONOE)
ミニかまど
かまどを極限まで小さくしたのがこの「ミニかまど」。収納サイズは直径12.5×高さ6.5cmで、容量1~1.5l程度のクッカーに収まる大きさだ。組み立て方によって、燃料は薪でも固形燃料でも使える。鉄製なので、小さいわりに頑丈にできている。
●使用時サイズ:125mm×125mm×115mm
●収納時サイズ:125×125×65mm
●重量:300g
▼参考記事
熱効率がいいよ! 人類の知恵がつまった「かまど」をソロキャンでもどうぞ
アウトドアライターが解説!「ミニかまど」のおすすめポイント
キャンプに関する記事を中心に執筆しているアウトドアライター。趣味はキャンプ・国内旅行・バイク・スキューバダイビング。温泉や神社を巡るのも好きで、そこそこ詳しい自信あり。どこにも定住しない自由気ままな生活を目指すため、ライターとして活動している。
便利なアイデアが凝縮!クッカーに入る多機能“かまど”
尾上製作所「ミニかまど」は、単に焚き火を楽しむだけでなく、料理での使用を強く意識して作られたことがわかるアイテム。
使用時のサイズは、直径12.5×高さ11.5cm。収納時のサイズは直径12.5×高さ6.5cm。クッカーに難なく入る大きさで、どこへでも気軽に持って行けるのが素晴らしいところ。
しかし本体がコンパクトであることは、ミニかまどがもつ特徴のあくまで一部。いちど使ってみると「なるほど!」と感嘆するほどのアイデアが詰め込まれている。
焚き火のスタイルに変形!パーツの使い分けが面白い
ミニかまどの本当の強みは、使用する調理器具や熱源にあわせて、本体とゴトクの組みあわせ方を変えられること。そして「今はどの形態が最適だろうか?」と考える余地が残されている点にも、面白さがあると感じた。
やはり、もっとも遊び心を刺激する使い方は、焚き火のスタイル。ミニかまど本体が小さいだけに、細い枝や薪から発生する炎でも、物足りなさを感じない。小さめのスキレットなどを使って料理をすれば、焚き火料理の楽しさを存分に味わえる。
ただし、 焚き火で使用する場合、ミニかまどの底部が高温になる。地面との隙間がないため、芝生などに直接置いての使用は禁物だ。
アルコールストーブのゴトク兼風防としても優秀
アルコールストーブのゴトクとして使える点も、魅力的なところ。同時に風防としての効果も得られ、アルコールストーブの弱点を補いつつ効率的な加熱を実現してくれる。
アルコールストーブ用のゴトク・風防はさまざまな製品があるが、 ミニかまどはかなり使い勝手がよいと感じた。理由は3つある。
1つ目は、十分な大きさのゴトクを備えていること。2つ目は、本体がコンパクトでありつつも、安定感を失わない程度の幅があること。
そして3つ目が、アルコールストーブからゴトクまで適度な間隔があり、炎の温度が高い部分を利用して加熱できること。サイズと機能性の両面から見て「アルコールストーブ専用として持っておいてもいい」と感じるほど、よくできている。
ちょっとした料理には固形燃料で対応
簡単な料理を手早く作りたいとき、あるいは単にお湯を沸かしたいときなどは、固形燃料の使用がお手軽。
ゴトクを内側に向けてセットするとシェラカップのような小さな調理器具を乗せられ、外側に向けてセットすると大きめのクッカーでも安定した状態で使用できる。さらに、固形燃料が調理器具の底に接触しないよう、受け皿の高さを調整できるという徹底っぷり。
固形燃料であれば卓上でも使用でき、肌寒い季節にピッタリなひとり鍋を楽しめる。
ミニかまどで遊びの幅が広がる
クッカーに収まるほどのコンパクトさと、いくつもの熱源に対応する汎用性の高さが強みのミニかまど。重量も300gと軽く、ガスバーナーの故障や燃料切れに備え、念のため携帯する道具としても役立ってくれそうだ。
そして使用者の遊び心を刺激してくれるのも、ミニかまどの魅力的な部分。落ちている小枝を集めて燃やし、どこかから汲んできた湧き水でコーヒーでも作りたくなる。あえて時間をかけて、手間のかかることをしたくなる。
そんな、自由に遊ばせてくれる懐の深さにやられる。ミニかまど、見た目以上にスゴい奴だ。
▼参考記事
尾上製作所「ミニかまど」は小さいけれど本格的!アルコールストーブも使えるぞ
超便利でコスパ最強「火消しつぼになる七輪」
尾上製作所(ONOE)
火消しつぼになる七輪
本体の空気穴を閉じて上から蓋をかぶせれば、通気が遮断されて火消しつぼになるため、次に使うときまで炭を入れっぱなしにしておくことができる。トタン(亜鉛メッキ鋼板)製なので、1.5kgと軽量。X型の五徳には小さな突起があり、網がずれないようになっている。この五徳はひっくり返すと突起がなくフラットなので、クッカーをのせることもできる。網も付属しており、すぐに使えるのもうれしい。(※公式サイトは現在欠品中)
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高さを3段階に調整可能「バーベキューコンロ CR-Mステンレス」
尾上製作所(ONOE)
バーベキューコンロ CR-Mステンレス
脚の高さが3段階に調整できるステンレスBBQコンロ。キャンプスタイルに合わせて使用可能。網がスライド式のため、炭の補充も楽。また、炭受けだけ本体から取り出せるので、片づけも容易にできる。素材は火に強く、サビにくいステンレス製。
●サイズ:幅680×奥行き300×高さ300、480、700mm
●収納サイズ:幅690×奥行き300×高さ80mm
●重量:3.5kg
●素材:ステンレス鋼
網をスライドすれば炭の継ぎ足しが可能で、焦げ過ぎ防止ができる。ボルトレスで取り付けが簡単な脚で高さの調整も簡単だ。炭受けが独立しているので炭の後処理も楽。収納時の厚さは約8cmと薄くコンパクトになるところもポイント。古くから金物を扱っている日本メーカーなだけにつくりが頑丈で、細部までこだわっている。
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ONOE(オノエ)/バーベキューコンロ CR-Mステンレス
独自構造の焚き火台「フォールディングファイアグリル35」
尾上製作所(ONOE)
フォールディングファイアグリル35
脚を開いて、本体パネルを内側に押し下げる独自構造。かまど型になるファイアグリルやトライポッド、焚き火テーブルなどオプションが豊富なのもうれしい。
●サイズ(約):幅35×奥行き35×高さ28cm
●収納サイズ(約):幅35×奥行き5×高さ35cm
●重量(約):3kg
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キャンプが楽しくなる「焚き火台」6選。定番とコスパモデル、どれを選ぶ?
冬キャンプで大活躍の防風スクリーン「ファイアウッドストッカー」
尾上製作所(ONOE)
ファイアウッドストッカー
冬キャンプにうれしい焚火用ウィンドスクリーン。風を遮るための金属製ウィンドスクリーンと、焚き火の薪を積んでおくウッドストッカーの2種類のパーツを組み合わせることで、さまざまなレイアウトを作ることができる。
●サイズ:高さ/61cm、1枚を展開した際の横幅/59.5cm、2枚連結時の横幅/121.5cm(接続金具含む)
愛知県在住、キャンプやトレッキング、スノーボードが好きな30歳。キャンプギアは徹底的に調べ上げて、後悔のないようにポチります。“好きなことを仕事に”をモットーにフリーランスライターとして活動中。
ファイアウッドストッカーの特徴
ファイアウッドストッカーは、2種類のパーツから構成されている。風を遮るためのウィンドスクリーンと、焚き火の薪を積んでおくウッドストッカー。このふたつを組み合わせることで、キャンプサイトに合わせ、色々なレイアウトを作ることができるのだ。
ウィンドスクリーン部分は金属で作られているため、焚き火の熱を反射するリフレクターの役目を果たす。また、ウッドラックに積み上げた薪を焚き火の近くに配置することができるため、湿った薪を使う前に乾燥させておくことができる。
ファイアウッドストッカーの設営方法
ファイアウッドストッカーは、パーツを組み合わせて使う道具なので、状況に合わせて色々なレイアウトが楽しめる。設営方法はとてもシンプル。
最初に、支柱となるウッドストッカー部分を地面に打ちつける。片手でウッドストッカーを支えながら、ハンマーなどで打ち込むと簡単に自立。
2本のウッドストッカーは連結されていないので、好きな間隔に設営可能だ。
次に、支柱にしたウッドストッカーに、ウィンドスクリーンを引っ掛ける。
ウィンドスクリーンに付いている2つのフックは、上下のフックで長さが異なっている。長い方のフックを引っ掛けた後に、短い方のフックを引っ掛ける、という方法だから、取り付けがとても簡単。
2枚のウィンドスクリーンは、連結できるように作られている。そのため、それぞれを独立して設置したり、連結して大きなウィンドスクリーンとして設営したりすることが可能。
2つのおすすめ設置スタイル
ファイアウッドストッカーは、2つのスタイルで設営することができる。
サイドラックスタイルは、ウッドストッカーを焚き火の横に、そしてウィンドスクリーンを焚き火台の奥に配置するスタイル。
このスタイルは前方からの風を防ぐとともに、リフレクターとしての効果を最大限発揮できる。薪を手元に積んでおける点と、ウィンドスクリーンで焚き火をコンパクト囲うことができる点から、1~2名での利用におすすめのスタイルだ。
センターラックスタイルは、ウッドストッカーを焚き火の奥に、そしてウィンドスクリーンをその両脇に配置するスタイル。
先ほどのサイドラックスタイルと比較すると、リフレクターとしての効果は弱くなる。だが、ウッドストッカーに薪を積み上げておくことで、ウッドストッカーがウィンドスクリーンのような役割を担うことが期待できる。
また、左右に取り付けたウィンドスクリーンパーツの角度を自由に調節できるため、好きな範囲を囲うことが可能。3~4名で利用する場合は、センターラックスタイルがおすすめだ。
焚き火以外にも役に立つファイアウッドストッカー
キャンプギアは外で使うことが多いが、ファイアウッドストッカーは家の中でも使用することができる。
僕の自宅では、暖房に対流式の灯油ストーブを使用している。対流式のストーブは、ストーブの周囲全体に熱を発するため、暖める必要のない方向へ熱が逃げてしまう。そこで、ファイアウッドストッカーをリフレクターとして使用すれば、熱を反射させすることで、特定の方向を暖めることができるのだ。
便利に使えて、見た目もかっこいい、最高のキャンプギア。ファイアウッドストッカーがひとつあれば、冬の焚き火がいつもより楽しめること間違いなしだ。
▼参考記事
冬キャンプにおすすめ!焚き火用の防風スクリーン「ファイアウッドストッカー」が超快適!
無骨でカッコイイ!冷めにくい鉄製「金属湯たんぽ黒」
尾上製作所(ONOE)
金属湯たんぽ黒
お湯が冷めにくく、頑丈な鉄製湯たんぽ。肉厚、大容量でアウトドアにも最適。ブラックの重厚感も魅力だ。
●サイズW×D×H(約):290×220×80mm
●重量(約):680g
●容量:2.4L
●板厚:0.4mm
●本体材質:鉄(表面処理鋼板)
●カバー材質:ポリエステル100%
昔ながらの金属製湯たんぽが人気の理由
充電式湯たんぽが広まっているが、湯を入れる昔ながらの湯たんぽも根強い人気がある。その理由を調べてみると、以下の2つに集約される。
- 寿命が長い(充電式はバッテリーの耐用回数に達すると使えなくなるが、湯たんぽは腐食して穴があいたり、口金やパッキンが劣化しないかぎりいつまでも使える)。
- 充電式にくらべて温かさが長持ちする。
また、湯を入れる湯たんぽは、金属製とプラスチック製に大別される。金属製は温かさの持続時間が長いが、重くて内側が錆びるという難点がある。プラスチック製は軽いが、持続時間で劣る。アウトドアという寒い環境で安眠するならば、温かさを優先して金属製を選ぶのがよさそうだ。
肉厚で大容量だから冷めにくい
尾上製作所(ONOE)の「金属湯たんぽ黒」は、0.4mmという厚い鉄(表面処理鋼板)で作られていて、しかも容量が2.4lと大きいので、湯が冷めにくく、なおさら温かさが持続する。厚い鉄板製だからきわめて頑丈。替えのパッキンも付属しているから、錆びて穴があかないかぎり使い続けられる。
左が口金(蓋)、右は予備のパッキン。口金はレバー付きなので、熱々の湯たんぽ本体に指を触れずに口金を締められる。
注ぎ口は、ヤカンから湯を注ぐのに十分な大きさ。
素手で触っても熱くないように、厚手の巾着型カバーが付属している。
▼参考記事
おしゃれな湯たんぽを探している人に…ブラックはどう?鉄・肉厚・大容量だからアウトドアに最適
「黒」湯たんぽの魅力をアウトドアライターがレビュー!
キャンプが趣味のアウトドアライター。時間や場所に縛られずに働くことを目標にライターを始め、現在はアウトドアや健康系の記事を主に執筆。休日は趣味に奔走するため、外にいる時間が長い。
カッコよすぎる…無骨な「黒」湯たんぽ
キャンプで使う湯たんぽといえば、昔ながらのシルバーの湯たんぽを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。しかし、この金属湯たんぽ黒は名前の通り黒色。使用していて、とにかく「カッコイイ!」と惚れ惚れしてしまう。
老舗メーカーが手がけているため、もちろん見た目だけでなく保温性能も抜群。金属湯たんぽ黒のおすすめポイントと共に、筆者が実際に保温性能を調べてみた結果も紹介しよう。
魅力的な色合いと質感
マットな黒色は、夜の雰囲気ともピッタリ。夜は、特にキャンプギアらしさを感じさせてくれる。実際に手に取れば、この湯たんぽの色合いや手触りに魅力を感じずにはいられないだろう。
別の湯たんぽをキャンプで使用したこともあるが、その時は「湯たんぽは単なる暖房器具」という印象でしかなかった。しかし、この金属湯たんぽ黒を使うようになってからは「大切なキャンプギアとして長く使い続けたい」と思うように。このように感じさせてくれるのは、魅力的な見た目が最も大きな要因だろう。
専用袋付きで安心
金属湯たんぽ黒には、専用の袋がついている。湯たんぽは100度近くになるお湯を入れて使うため、袋に入れずに触れていると火傷してしまう。睡眠時などに使う際は、そのままだと非常に危険なため専用袋があるのはありがたい。
保温性能を調べてみた
デザインが秀逸な金属湯たんぽ黒だが、保温の性能はどうなのか、実際に調べてみた。
12月初旬の夜に、湯たんぽをシェラフの中に入れて外に一晩中置く。この状況下で、湯温がどのくらい保てるのかを検証する。ちなみにシュラフは、耐寒温度-10度C~15度Cの3シーズン用。
沸騰したお湯を入れ、外に用意したシュラフの中に専用袋に入れた金属湯たんぽ黒を入れる。
朝7時、金属湯たんぽ黒を取り出して湯温をはかってみる。
湯温は……51度C!
かなり熱は残っており、湯たんぽを数秒間触っていると火傷してしまいそうなほどの温度だった。筆者が普段金属湯たんぽ黒を使っている時にも、朝方にかなり足元が温かい感覚があり高い保温性能を感じていたが、実際に検証した結果、7時間後にも50度以上を保っているという予想以上の結果が出た。
ちなみに、この日の気温は検証をはじめた24時が5度、終了した7時が1度。もちろん、実際の使用時には人の体温やその他の環境に差があるので結果はそれらに左右されるが、基本的には氷点下付近の気温でも湯温をしっかりキープできる性能がある、ということが分かった。
寒さの厳しいキャンプでは、防寒対策は必須。せっかくなら、キャンプギアらしいカッコイイ湯たんぽを使いたい。でも機能性も大切。そんな方にピッタリなのが、尾上製作所の金属湯たんぽ黒だ。冬キャンプの相棒にいかがだろうか。