長く使うことができるという特徴から、別名「永久マッチ」とも呼ばれているオイルマッチ。本当にいつまでも使えるのでしょうか?今回は、そんなオイルマッチの特徴や使い方を紹介していきます。
オイルマッチ(永久・AQマッチ)は本当に永久に使える?
さっそく核心部分に触れていきますが、オイルマッチは本当に永久に使うことができるのか……。
オイルマッチは、先端に綿芯がついた着火棒を、本体の火打ち石に擦り付けることで着火する仕組みになっています。綿芯には本体に入っているオイルが染み込んでおり、オイルを補充すれば繰り返し使うことができるマッチです。
この構造から“AQマッチ”や“永久マッチ”と呼ばれているのです。
しかし、結論を言うと綿芯や火打ち石の部分は消耗品なので、長く使っていれば減ってきてしまい交換が必要になります。
つまり、実際には永久ではなく「半永久的」なマッチと言えるでしょう。もちろん、木のマッチなどとは違って折れてしまう心配もありませんし、長く使えることには違いないので、エコなアイテムと言うことはできます!
オイルマッチの特徴
オイルマッチには、どのような特徴があるのか詳しく説明していきます。
火が強い
オイルマッチは、着火棒の先端についている綿にオイルが染み込んであり、木のマッチで着火したときよりも火が強くなります。
アウトドアシーンでは、火力が強い方がなにかと便利なので、活躍してくれます。
風に強い
オイルマッチはその名の通り、燃料がオイルなので耐風性にも優れています。
木のマッチは風や吐息で消えてしまうことがありますが、オイルマッチはちょっとやそっとの風ではびくともしない安定した火力が特徴です。
また、ガスを燃料としている一般的ないわゆる100円ライターと比較しても、風が強い環境でも着火しやすいのが魅力です。
半永久的に使える
先ほど述べた通り、オイルを補充することで何度でも繰り返し使うことができます。
綿の部分や火打ち石は使っているうちにどうしても消耗してしまいますが、交換することができるので半永久的に使うことができます。
オイルマッチの使い方
それでは、実際にオイルマッチの使い方を紹介します。
火器ですので、取り扱いや保管には十分注意してください。
事前準備
まずは、本体にライターオイルを注入します。
着火棒を抜くとオイルを入れることができるので、こぼれないように注意しながら注入しましょう。
入れすぎてしまった場合は、ティッシュなどを注ぎ口にあてながら逆さにして量を減らしましょう。
こぼれて本体についてしまったら、誤引火しないように綺麗に拭き取ってください。
また、購入直後は火打ち石部分がコーティングされていることがあるので、紙やすりなどで少し削っておくと着火しやすくなります。
火をつける方法
オイルが本体に付着していないことを十分に確認したら、いよいよ着火です。
オイルが染み込んだ着火棒を抜き、本体の火打ち石に強く押し当てて擦ります。
このとき、擦った反動でオイルがこぼれないように注意しましょう。
上手に着火させるポイントは、擦る長さを短くすること。火打ち石の中間あたりから擦るのがコツです!
火の消し方
火の消し方は2通りあります。息を強く吹きかける方法と、着火棒を本体に差し込む方法です。
本体に差し込むのは危険では……?と思われるかもしれませんが、酸素が遮断されるので燃え広がることはありません。
メーカーでも紹介されている消化方法なので、安心して試してみてください。
おすすめのオイルマッチ
オイルマッチは、意外とお手頃価格で手に入れることができます。
デザインもさまざまなので、お気に入りのものを見つけてみてください。
ペンギンライター「ペンギンゴーイング オイルマッチ」
1946年創業の喫煙具総合メーカーが発売しているオイルマッチ。
カラビナ、2重リング、栓抜きがセットになっており、アクセサリーとしても便利でアウトドアにぴったりです。
ペンギンライター「Alex アレックス スリムオイルマッチ ブラスバレル」
ペンギンゴーイングと違い、ヴィンテージなデザインが特徴のアレックスシリーズ。
武骨でかっこよく、アウトドアにも馴染むデザインです。
イムコ「イムコ・スーパー・ブラス」
ライターの世界基準を作った、とも言われているIMCO社製のオイルマッチ。
元々はオーストラリアで製造、販売されていましたが、現在は日本の柘製作所がブランドを引き継いでいます。
火を付けたままオイルタンクの着脱が可能なタイプで、スライド式の風防で空気の流入量を調整することもできます。
イムコ 「オイルマッチ 6900」
上記商品と同じIMCO社製で、簡単に着脱できるカラビナがセットになっています。
豊富なカラーが魅力で、シルバー、ゴールド、ブラックニッケルの全3色のラインナップです。
キャンプでも活躍!オイルマッチを正く利用しよう!
強い火力と風にも強い構造で、キャンプで活躍すること間違いなしのオイルマッチ。
ファイヤスターターほど難しくありませんが、ライターよりも原始的で、ちょうど良いアナログ感がきっとあなたのアウトドア心をくすぐるでしょう。
取り扱いには十分注意して、オイルマッチを楽しんでみてはいかがでしょうか。