人気上昇中ブランド!「ゼインアーツ」の魅力
建築物のような美しさが魅力
長年業界でプロダクトデザイナーとして活躍していた小杉敬氏が創設。初リリースしたシェルターとテント4モデルは、従来にはない独創的なデザインで、どれも大好評。外見だけでなく、内部空間を広くする工夫が秀逸。小杉氏が座右の銘としている座(ZA)して半畳、寝(NE)て一畳の教えに、初心を忘れず真摯にモノ作りをするという意味を込めて「ZANE ARTS」とした。
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デザインはすべて頭の中で完成させる
穂高岳、乗鞍岳、上高地などなど、日本が誇る名峰、景勝地のある北アルプスを西に望む、長野県松本市。社屋のすぐ西側には上高地から流れ出す梓川がせせらいでいる。
ゼインアーツのオフィスは、そんな自然豊かなフィールドのすぐ近くにあった。テントデザイナーで社長でもある小杉敬さんは、「フィールドに直結した環境でモノ作りがしたかったんです」という。
社屋は1階が倉庫、2階がオフィス。印象的なのは、そのどちらもが、キレイに整理整頓されていることだ。そんな、几帳面な小杉さんだけに、テントをデザインする際も超緻密な設計をするのだろうと思いきや、
「設計図なんてありませんよ。デザインはすべてボクの頭の中にあります。外観のデザインから、細かなサイズ感まで、まずは頭の中でしつっこく考えます。それから、木や細引きを使って原寸大のアウトラインを作って、最終的な確認作業をするんです」
なんと、図面ならぬデザインはすべて小杉さんの頭の中に隠されていたのだ。
重要なのは、快適に過ごせる空間設計
「原寸大を作らないデザイナーがほとんどだと思いますが、ボクは必ず作りますね。テントでもっとも重要なのは、外側より中じゃないですか。生活する空間設計、つまり4人用であれば、4人が快適に過ごせる空間でなきゃいけない。その確認は、原寸大のアウトラインを作らないとできないんですよ」
空間のチェックが終わってはじめて、図面と模型(これは前後することがある)を作るのだが、ここでまたサプライズ。なんと、図面はPC上で作るのではなく、すべて小杉さん自身がフリーハンドで描くというのだ。超高性能な脳内設計ソフトを駆使したデザインが完成すると、手に持ったペン先から、美しくも緻密なデザイン画がプリントアウトされるというわけ。
2019年からプロダクトのリリースをはじめたばかりのゼインアーツが、瞬く間にユーザーのハートを射止めた理由のひとつが、“超お値打ち”な価格設定である。これについて小杉さんは、
「独立したのは、お世話になったこの業界への恩返しだと思っています。正直なところ前職では、デザインの数をこなすので精一杯で、いまのようにじっくりと考え抜いたモノ作りができなかったんです。だから、これまでテントは欲しいけど高くて買えない…と、躊躇していた方々にも、手の届く価格帯の製品を提供していきたい。そんな思いではじめたブランドなので」
という。誠実なモノ作りに真摯に向き合う小杉さんが率いるゼインアーツ。これからも、超お値打ち&ハイクオリティーなプロダクトが期待できそうだ。
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人気急上昇!新星ブランド「ゼインアーツ」の超お値打ちテントができるまで
BE-PALアウトドアアワード大賞!「ギギ2」が大人気
アウトドアとナチュラルライフをテーマに40年にわたってアウトドア、キャンプ、自然派生活に関するさまざまな情報を発信してきた雑誌『BE-PAL』が、読者の皆様からの投票をもとに、日本初のアウトドアアワードを始めた。
その記念すべき「第1回 BE-PALアウトドアアワード 大賞」、そして「ファミリーテント」部門を、見た目も良し、機能も良しの才色兼備なテント「ギギ2」が受賞!
国産ブランドの「ゼインアーツ」は、クオリティーの高さとコストパフォーマンスの良さで人気を博し、今回大賞を受賞した「ギギ2」は発売後即完売というまさに売れっ子モデル。
「空間効率を考えた構造から素材、耐久性まで、コツコツとモノ作りしてきた甲斐があります」と、ゼインアーツ代表兼デザイナーの小杉敬さんも、感慨深げに喜びの声を届けてくれた。
ZANE ARTS(ゼインアーツ)
ギギ2
シェルターにもテントにもなる変幻自在のアレンジ力と、ゆったり使える広々空間が魅力の2本ポール仕様テント。家族4人でも余裕の広さが魅力。
●サイズ(約):750×400×H220cm
●収納サイズ(約):72×20×H25cm
●重量(約):7.5kg
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「第1回BE-PALアウトドアアワード」大賞発表! ファミリーテント部門に輝いた5つのテントとは…?
「ギギ2」を現役スペシャリストたちが解説!両サイドも広々使える2ポールテント
アウトドア用品デザイナー佐藤裕一郎さん(左)大手テントメーカーで23年のキャリアを積んで独立。現在は準フリーランスとして、テントをはじめとしたギアの開発に携わるツワモノ。
アウトドア用品プロデューサー影山盛太さん(右)国内のみならず、海外ブランドのテントや、ギア、パーツ類のデザインを手がける専門家。豊富な知識と分析力は日本一といっても過言ではない。
ワンポールの「ギギ-1」をスケールアップ。左右に別売りの「ギギインナー」をセットしても、中央部には幅400cm超のリビングスペースが確保できる。
両サイドを補助ポールで立ち上げるので、サイドの空間はかなり広い。メッシュ窓も付き、通気性も考慮。
「補助ポールで立ち上げたサイドの壁際で椅子に座っても、このとおり。頭が幕体につかないのはスゴイ!」(影山)