パタゴニアのパンツは、本格トレッキングから普段使いまで幅広いシーンに向けたものを展開している。中でも、ハイク向けのパンツシリーズ「クアンダリー・パンツ」はド定番の人気アイテムだ。今年に入って、同シリーズに新モデルが登場したので、早速穿いてみた。
アウトドアもジョギングも楽しめる楽ちんパンツ
今回履く商品に触れる前に「メンズ・クアンダリー・パンツ」について軽く紹介しよう。こちらはDWR(耐久性撥水)加工とUPF40+のUVプロテクションが備わったハイキングモデルで、晴天時からある程度の雨天までいろんなシチュエーションで快適に履けるように開発された。
素材は、リサイクルされた廃漁網から作られた素材「ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン」とポリウレタンを混紡したもので、前者は魚網をリサイクルした繊維を採用。しかも、撥水加工の原材料はPFASを一切使わないものを使うなど、徹底して環境に配慮している。
そんなモデルに、ジョガーモデルが新登場。ジョガーとは「ジョギングをする人」という意味で、裾にリブを付けて走っていても足元がもたつきにくい構造になっている。こちらはほかのジョガーパンツと比べてリブが狭く、ナチュラルなデザインになっているのが特徴。
生地にポリウレタンが4%入っていることもあり、生地の伸びは想像以上! ゴムほどとは言わずとも、思った以上の伸縮性があり快適だ。
移動時のパンツのずれ落ちを防ぐウエストのドローコードや、ちょっとした小物を収納できるサイドポケットなど、細かいところに配慮した機能も備える。
それ以外にも使い手が快適に過ごせるように、ウエストやポケットにメッシュ生地を配して通気をよくしたり、鍵や小さいカードホルダーなどを引っかけられるキーループを付けたりと、ディテールにもこだわりが見られる。
実際に「メンズ・クアンダリー・パンツ」を穿いてみた
機能を紹介したところで、次に実際に穿いた感想を紹介。筆者は普段Mサイズのパンツを穿いており、「メンズ・クアンダリー・パンツ」も同じMサイズをチョイス。
海外ブランドなのでひとつ下のSサイズでもいいのかな? と思ったが、穿いてみるとウエスト回りはタイトな作りとなっており、Sだと腰が入りにくくかった。Mはジャストサイズ。カラーは3色展開のうち、ツリーリングブラウンという茶系のものを選んだ。
フィールドで使ってみると、ストレッチ性がいい役目を果たし、膝の屈折や坂の登り降りなど、激しい場面で快適だった。また、レングスが長いので、椅子に座ったり坂を登ったりしても裾が上がる心配もない。これならキャンプで肌を露出したくないときも安心だ!
気になったのは2点
フォルム、シルエット、生地感など、個人的にはどれをとってもバランスがよく使いやすいパンツだった。ただ気になったのが2点。
1点目は、レングスがやや長いこと。これは海外ブランドの商品なので仕方なく、また長いことで膝の屈折時に足元の露出が減らせるメリットもあるのだが、筆者の場合あまりに脚が短いことから、足元のダボつきが目立つと感じた。しかもリブがあることで、裾上げができない。
対策としては、リブを外側ではなく内側に織り込むこと。内側に長く織り込むほどレングスが短くなるので、その分ダボつきがなくなっている。裾をカットするとリブの修復ができないため、カットしたくない人は試してみよう。
2点目は、ジッパーフライ(前開き)がないこと。クライミングやランニング系のパンツならよくあるのだが、普段使いとなると、特に男性なら少し不便と感じる人もいるかもしれない。
快適性重視のパンツがほしい人にぴったり!
アウトドアから普段使いまでシームレスに使いたいと思う人が増えている昨今。パタゴニアの「メンズ・クアンダリー・パンツ」なら、まさにどこにでも穿けるパンツとしておすすめできるアイテムだ。
商品概要
パタゴニア「メンズ・クアンダリー・パンツ」
価格:¥16,500
サイズ:XS〜XL
カラー:3色(ブラック、ツリーリングブラウン、バクホーングリーン)
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