タモ網、フィッシュグリップ…釣り初心者必携のランディングツール3選
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    2024.05.24

    タモ網、フィッシュグリップ…釣り初心者必携のランディングツール3選

    タモ網、フィッシュグリップ…釣り初心者必携のランディングツール3選
    かかった魚を目前にして逃がしたくなければ必要な物。それが、ランディングツールです。代表的ランディングツールと言えば、タモ網が挙げられますが、それだけではありません。

    トゲや毒のある魚を掴むといった役割に使用されるアイテムも、立派なランディングツールです。魚を逃がす後悔や、怪我を防止するためにも、持っておけば間違いないランディングツール3選をご紹介します。

    さらに、数種類のタモ網の使い分けも解説しますので、初心者の方はぜひ参考にしていただければと思います。

    釣り初心者必携のランディングツール3選

    1.タモ網

    タモ網は、かかった魚を足元まで寄せたところですくい上げるための網で、ランディングツールの代名詞と言えます。

    「玉網(たも)」や、「ランディングネット」と呼ばれることもあります。

    柄が伸びるタモ網

    この網の枠の大きさは70cmほど。

    上の写真のタモ網は柄が伸縮します。縮めた状態で60cmほど、最長5mまで伸ばすことができ、主に足場の高いポイントで使用します。

    大きな魚をタモ網を使用せずに水面から抜きあげると、魚の重さの負荷がハリにかかることで魚が外れてしまったり、最悪の場合ロッド(竿)が折れたりしてしまいます。

    魚種や使用するタックル(釣り道具)の強さにもよりますが、40cm程度の魚が釣れる可能性があるのなら、用意は必須と言える道具でしょう。

    2.フィッシュグリップ

    フィッシュグリップ

    筆者私物。

    次に紹介するのは、フィッシュグリップ。これは、主に魚を釣りあげた後に使用するランディングツールです。

    開閉するフックで魚の下顎(したあご)を掴み、トゲのある魚や、ルアーや仕掛けがついたままの魚をフィッシュグリップで安全に持ち上げることができます。

    トリガーを引いた状態

    フックが大きく開くため大型の魚にも対応できます。

    筆者が使用しているものは、トリガーを引くことでフックが開き、放すと閉じるタイプです。

    実際にフィッシュグリップを使用している状況

    下顎の硬い部分を掴みます。

    地面の上やタモ網の中を縦横無尽に暴れまわる魚からハリを外すのは難しいです。素手で魚を押さえると、怪我をする恐れもあります。

    フィッシュグリップで一旦魚の口を掴んでしまえば、安全にハリを外すことができます。魚を逃がすリスクも減るため、持っておいたほうが良い道具でしょう。

    3.メゴチバサミ

    2種類のメゴチバサミ

    筆者私物。

    メゴチバサミとは、トングのようなランディングツールで、魚体を掴んで使用します。

    素手で魚を触ると気になるのが、臭いです。

    メゴチバサミはアジやメバルを狙うライトソルトルアーフィッシングをはじめ、サビキ釣りなどのファミリーフィッシングでも大変活躍するため、おすすめのアイテムです。

    メゴチバサミで掴んだアジ

    アジは顎のつくりが弱く、フィッシュグリップで掴むと顎が損傷してしまいます。

    魚体を掴むため、フィッシュグリップでは掴めない顎の形状をした魚を掴むことができます。

    アジなど小型の魚から、40㎝程度の魚まで幅広く対応することができます。

    ベルト等に取り付けて持ち運べるタイプのもの。

    筆者がよく使用する上の写真のタイプは、ホルスターにしまうことで携行性に優れるため、アクティブに動き回る釣り人に特におすすめです。

    タモ網の使い分け方

    実はタモ網にはいろいろなタイプがあり、筆者は状況によりそれらを使い分けています。

    今回は、そのなかでも2種類のタモ網と、筆者がこだわっている点を紹介します。

    枠が小さく、網目が細かいタモ網

    枠の小さいタモ網

    筆者私物。

    上の写真のタモ網は、枠が小さく網目が細かいという点が特徴です。

    小型の魚は大きな網目をくぐり抜けてしまうことがありますので、アジやメバルなどを狙う場合に活躍するのが細かい網目のタモ網です。

    網目の大きさの比較

    二つの網目の比較。

    小型の魚はタモ網を使わずに抜きあげることができますが、なぜタモ網が必要かというと、暴れる魚を海に落としてしまうリスクを減らすためです。

    ハリを外すといった作業をする間、魚を逃がさないためにタモ網に魚を入れてしまうのです。

    つまり、タモ網の役割は大きい魚をすくう、というだけに留まらないのです。

    また、枠が小さい点にもメリットがあり、水面の魚をすくう際に網が受ける水の抵抗を減らす効果があります。

    網目が細かいと水の抵抗が大きくなりコントロールが効きづらくなるのですが、枠が小さいことで補っているというわけです。

    木枠のタモ網

    大小のタモ網

    写真の見栄えを意識し、小型の魚が主になるポイントでは小型のタモ網を使用しています。

    木枠のタモ網は柄が伸縮しないことがあるため、釣り人が水面まで手を伸ばせるポイントで使用します。

    筆者は、トラウト(鱒類)フィッシングで使用しています。

    魚をすくう・逃がさない、という役割は他のタモ網と大きく変わりませんが、メリットは何と言っても見栄えが美しいことです。

    タモ網の中のサクラマス

    釣りあげたサクラマス。

    釣り人であれば、釣った魚の写真を撮って残しておきたいものです。

    これらのタモ網を「魚の背景」として撮影することで、より見栄えの良い写真が撮れることでしょう。

    トラウトの魅力のひとつである“魚の美しさ”を、一層引き出してくれます。

    フィッシングベスト背面に吊り下げた状態

    フィッシングベスト背面に吊り下げた状態。

    また、他にもメリットがあり、木材と手編みのネットは非常に軽量なことです。

    上の写真のようにマグネットリリーサーで、フィッシングベストなどに吊り下げておくだけで、落下せずに持ち運ぶことができます。

    注意点として、手編みのネットは魚の体表のヌメリを落としてダメージを与えてしまうので、リリースするのであればできるだけ水面から魚を出さないこと、そして、網の中で暴れさせないようにすることを意識しましょう。

    安全やマナーのためにも

    大きな魚がかかった際、近くの他の釣り人がタモ網などを貸してくれるかもしれません。しかし、それが当たり前とならないように自分で用意しておくことはマナーの一つであると、筆者は考えます。

    まだ初心者だから魚は釣れない……と思っていても釣れてしまうことがあるのが、釣りというものです。ぜひランディングツールを準備しておき、「逃がした魚は大きかった」とならないように備えておきましょう。

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    私が書きました!
    釣りの探究者
    志田 こうたろう
    30代、2児の子育て中の釣り大好きパパ。 幼少から釣りに触れていたものの、”趣味としての釣り”をするようになってからは10年を越えたところ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を、可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 シーバス、ライトソルト、渓流・本流トラウトなどのルアーフィッシングを楽しみ、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。
    Youtubeチャンネルあります。

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