本格的に作るにはいろいろな調味料や食材が必要ですが、それを揃えたり持って行くのも大変ですよね。だから、日本でも簡単に作れるようにレシピをアレンジしちゃいました!
キャンプ明けの朝、胃に染みわたる鶏飯!
みなさん、カオマンガイを食べたことがありますか? 鶏の炊き込みご飯です。タイ語でカオはお米、マンは脂、ガイは鶏。中国の海南省にルーツがあり、華僑がそれを東南アジアに持ってきて進化させました。シンガポールではチキンライスと呼ばれていて、他にマレーシアやベトナムでも食べられています。各国でチキンにかけるソースなどが異なります。
タイでは屋台や簡易食堂でも食べられる庶民的な料理。こういったお店のカオマンガイの値段は50バーツ(約210円)くらいです。有名店としてはタイ版ミシュランガイドのビブグルマン(星なしだけどコスパ良い美味しい店)にも選ばれた通称“ピンクのカオマンガイ”ことゴーアーンがあります。店員さんたちが揃ってピンクのTシャツを着ているのでこう呼ばれています。近くには“緑のカオマンガイ”ことクワンヘンという店もあります。
鶏のだし汁を使った炊きご飯の上にカットした鶏がのり、その脇にスライスしたキュウリがのっています。そして、ご飯を炊くのにも使ったスープが大根入りで付いてきます。これが酒を飲んだ翌朝にすごく良いんですよ~。
そして、味のポイントは鶏にかけるソース!それぞれの店で独自の味付けをして頑張っています。タイのソースの基本はタオチオ(タイ版の味噌。日本の味噌より水分多め)やナンプラー、唐辛子、生姜など。
鶏を茹で、そのだし汁でご飯を炊くというシンプルな料理であるカオマンガイ。なので、とてもアウトドア向きだと思います。
さて、では、レシピに移りましょう! 以前、マレーシア版おにぎりのナシレマを“なんちゃって和風”にしたレシピ をご紹介しましたが、今回も同じく、ご家庭にある物を利用していきたいと思います。エスニックな材料や調味料などは後で使う機会がなく、無駄になる可能性もありますからね。
①炊飯器に水を入れ、鶏むね肉と大根を入れて茹でます。クッカーやケトル、スキレットなど鍋状の物ならなんでも良いと思います。
②肉に火が通ったら取り出し、茹で汁を使って今度は米を炊きます。これも炊飯器でも何でも。スープ用の分を別に分けて取っておいてください。
③鶏飯を炊いている間にソース作り。味噌、醤油、刻んだ生姜、長ネギ、酢を入れて調整してください。辛いのがお好きな方は一味や唐辛子を刻んだ物を入れてください。
④鶏飯が炊きあがったら、茹でた鶏を切り分けてのせ、キュウリの細切りを添えます。スープはそのままの状態に塩コショウでシンプルに飲んでも良いですし、味が足りなければ鶏ガラスープを少し足してください。
キャンプの翌朝、胃が目覚めて快適な1日を過ごせると思います!
なんちゃってタイ式焼きそばはボリューム感あり!
そして、もう1品、パッタイというタイ式焼きそばがあります。本来使うのは米粉の平打ち麺。これもアウトドアで簡単に作れます。
1930年代、タイが米不足に陥った時、余剰品であった米粉を使った料理作りを奨励、その一環として行った料理コンテストで優勝したのがパッタイでした。現在ではどこの店に行ってもメニューにある定番となっています。
こちらも米粉麺やオイスターソース、ナンプラーなどを使いますが、やはり、家に普通にある物を使っていきたいと思います。メインの米粉麺の代わりに使うのはうどん!きしめんだと平打ちでより良いかと思います。
①フライパンなどで長ネギ、モヤシ、エビ、豆腐の厚揚げの細切れを油で炒めます。
②茹でたうどんと卵をそれに投入して混ぜ、オイスターソースがあればそれを使い、なければウスターソースなどお好みのソース、砂糖、醤油で味付けして下さい。ケッチャプを足しても良いと思います。
③出来上がったら皿に盛って、砕いたピーナッツをかけます。お好みで一味をかけてください。
普通の焼きそばと違うポイントは甘め&ピリ辛なこと、卵と混ぜること、厚揚げや砕いたピーナッツが食感のアクセントになっている点です。