いつもの散歩道に、食用にもまだ使えそうなよもぎが自生していましたので、やわらかなよもぎの葉を摘み取り、蒸しパンを作りました。粉に米粉を使った、もっちり食感の蒸しパンレシピを紹介します。
緑の香りが口に広がる!よもぎで作る米粉蒸しパンレシピ。よもぎの摘み方も!
ひと口食べると、口いっぱいに広がるよもぎの香りと味。食後にも、ふんわりと、よもぎ特有の爽やかな余韻に浸れる蒸しパンです。
よもぎを摘む場所
よもぎを摘む場所には気を配りましょう。車通りの多い道端や犬の散歩道、農薬や除草剤が散布されているような田畑付近は避けます。また、私有地でないかも確かめて、マナーを心がけて摘みましょう。
よもぎの摘み方
よもぎは大きくなるにつれて、あくが強く、葉もかたくなります。先の方のやわらかい葉を摘みましょう。
摘み取る際は、手で摘み取ると新しい芽の出方が遅くなるようです、ナイフやはさみを使うとよいでしょう。刃物で摘み取ることで、爪が黒くなるのも防げます。
【よもぎの下処理(あく抜き)】
摘み取ったよもぎは、早めに下処理をしましょう。
摘んできたよもぎをボウルに入れ、水でよく洗って、汚れを落とし、ざるにあげ、水分をきります。
鍋にたっぷり湯を沸かして、塩大さじ1/2、重曹大さじ1/2を入れたら、よもぎをさっとゆがきます。
茹で上がったら、すぐにザルにあげ、冷水にさらします。
よもぎペーストを作る
あく抜きしたよもぎを包丁で細かくカットします。
ミキサーまたはすり鉢でペースト状にします。
冷凍保存する場合は、料理しやすい分量(20~30g程度)に小分けにして保存しておくと便利です。
【よもぎの米粉蒸しパン】
よもぎの香りと味を楽しむため、甘さ控えめのレシピにしています。砂糖の分量は好みで調整してください。
【材料】作りやすい分量 サムネイル画像5個分
- 米粉 100g
- ベーキングパウダー 5g
- よもぎペースト 30g
- きび砂糖 20g
- オイル(米油など) 5g
- 塩 ひとつまみ
- 水 120ml
<下準備>
- 材料を量っておきます。
- ボウルに米粉とベーキングパウダーを入れ、よく混ぜ合わせます。
- 蒸し器(メスティン)に水をはり、湯をわかす準備をします。
<作り方>
(1)ボウルに、よもぎペースト、砂糖、塩を入れ、よく混ぜ合わせ、さらにオイルを入れ混ぜます。
(2)混ぜておいた、米粉とベーキングパウダーを入れます。
(3)型に流し入れ、準備しておいた鍋(メスティン)に湯をわかし、蓋をして13分ほど蒸します。
そのままでも、あんこなどを添えていただきましょう。
1年中楽しめるよもぎ
地域や生えている環境にもよりますが、料理に使うよもぎは3~5月くらいのものが適しているとされています。よもぎ特有の爽やかで力強い香りが、どこか懐かしく、リラックスできるのは、よもぎに含まれているシネオールという香り成分によるもの。
ちなみに、ローズマリーにも、同じ香り成分が多く含まれています。シネオールには、交感神経の働きを抑えて副交感神経の働きを優位にし、脳を鎮静化して睡眠を促す効果があります。よもぎの葉を嗅ぐだけでも、リラックス、リフレッシュ効果がありそうです。
よもぎは食べる以外にも、薬用としても古くから親しまれています。成長するごとに薬効成分は増すのだとか。お茶にしたり、お風呂に入れたり、さまざまな薬効を持つよもぎを、もっと身近に、暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。