そんな「砂糖なし」で作れるスイーツレシピの中から、アウトドアとも親和性の高い「ドライフルーツガナッシュ」と「いちごジャムマフィン」の作り方を教えてもらいました。
日常のおやつを“砂糖なし”で作ってみませんか?
葉山での薬膳・発酵料理教室は、いつもキャンセル待ちの人気料理家・山田奈美さん。
そんな山田さんが、いつもおうちで作っているおやつのレシピを1冊にまとめた『かんたんでおいしい 砂糖なしおやつ』(小学館)が発売中だ。
この本には、甘い物が大好きだけど血糖値が気になる、子どもにも安心なおやつを食べさせたい…そんな人にぴったりの、大人も子どもも大満足できるレシピがたくさん掲載されている。
山田さん自身、砂糖をとらない生活を十数年続けたら、冷えもなくなり、体は軽く、疲れにくくなったそう。
「我が家では砂糖は使わず、素材そのものの甘みを楽しめる、はちみつやみりんを代用しています。自然な甘みで血糖値を急激にアップさせないので、体にもいいんですよ」(山田さん)。
からだにやさしい甘さを楽しむ「砂糖なしおやつ」生活、まずはアウトドアで食べてみたい、2品のレシピから初めてみてはいかが?
旨みと甘みがギュッと詰まった「ドライフルーツガナッシュ」
チョコレート風味のガナッシュは子供も大好き。ココアパウダーを抹茶やきな粉、ベリーパウダーに代えればカラフルおやつに変身!!
材料
(直径3cmで6個分程度)
ドライフルーツ(いちじくやデーツ、レーズンなど) 合わせて100g
ナッツ(カシューナッツやアーモンドなどお好みで) 20g
塩 少々
バナナ 1/3本
ココアパウダー 適量
作り方
1. ドライフルーツをすり鉢に入れてペースト状になるまでつぶす。ナッツは粗めに刻んでおく。バナナはざく切りにする。
2. つぶしたドライフルーツと刻んだナッツ、塩を加えてよく混ぜる。
3. 2にバナナを加えてさっと混ぜ、6等分にして丸め、ココアパウダーをまぶす。
デーツにいちじく、レーズン、干し柿などのドライフルーツは、甘みも旨みも凝縮されて濃厚で、砂糖の代用に活躍する。
Point
チョコレートの代わりはバナナ
甘みのあるバナナがドライフルーツをまとめる役割をはたすので、チョコレートクリームがなくても問題なし。おやつの味もグッと引き上がる。
追いいちごジャムもあり!! いちごジャムマフィン
ベースの生地に好みのジャムやフルーツ、チーズなどを入れてアレンジを楽しめるのもいい。自然の甘みはお食事マフィンにも最適。
材料
(直径5cm×6個分)
A
豆乳 120g
はちみつ 30g
米油 30g
B
米粉 120g
べーキングパウダー…小さじ1
重曹 小さじ1/2
レモン汁 10g
いちごジャム 50g
作り方
1. Aをボウルに入れて、とろりとするまで泡立て器でしっかり混ぜ合わせる。
2. 1にBを順番に入れて、ヘラで艶が出るまでしっかり混ぜる。
3. レモン汁を加えて手早く混ぜ合わせ、型やマフィンカップに半分ほど入れる。
いちごジャムを1/6ずつ加え、さらにその上から残りの生地をかぶせる。
4. 180度Cに予熱したオーブンで15〜20分焼く。
Point
小麦粉の代わりに米粉を多用!
製菓用の微粉末の米粉を選ぶと、粉をふるう必要もなく、混ぜすぎても粘らず、小麦粉よりもラクにおやつが作れる。食感はしっとりモチモチに。
砂糖なしいちごジャムの作り方
はちみつと甘みを引き出す塩で、いちご本来の味を楽しめるジャムが完成。いちごを旬のフルーツに代えてもOK!
材料 (約65g分)
いちご 100g
白ワインまたは水 大さじ1
塩 少々
レモン汁 5g
はちみつ 10g
1. いちごは刻んでおく。
2. はちみつ以外の材料を小鍋に入れて蓋をし、中弱火にかける。
3. いちごがやわらかくなったらヘラなどで軽くつぶす。
4. はちみつを加えて混ぜ合わせ、火を止める。
もっと砂糖なしおやつを作ってみたいなら…
山田奈美さんのスイーツレシピ集『かんたんでおいしい 砂糖なしおやつ』(小学館)には、血糖値を急激に上げない甘みの選び方から、米粉を使ったクッキーやケーキ、15分で簡単に作れるものまで、おいしくて満足できるおやつを40レシピ収録。
クリームたっぷりのいちごのショートケーキ、型なしで簡単にできる米粉のクッキーやタルト、15 分でできるチョコレートアイス、ふわふわ発酵ドーナツ etc…どれも砂糖なしとは思えないおいしさ!いつもの砂糖を 3 つの甘味にかえるだけ。混ぜて焼くだけ、かためるだけで、初心者でも簡単におうちで作れるレシピ集となっている。ぜひチェックを!
『かんたんでおいしい 砂糖なしおやつ』¥1,760(小学館) 山田奈美
詳細はこちら※構成/大石裕美 撮影/福井裕子 スタイリング/木村 遥
●焼き時間は目安です。各家庭のオーブンに合わせて焼き時間を調整してください。
(BE-PAL 2024年6月号より)