外房・勝浦ってどんなところ?
千葉県南東部、太平洋に突き出した勝浦は夏涼しく冬暖かく、年間を通して過ごしやすい気候。マグロやカツオなどの沖合漁業の水揚げ港であり、400年を超える歴史を誇る「勝浦朝市」には、JR外房線の勝浦駅から歩いて行くことができます。透き通った海岸線では、サーフィンや海水浴も楽しむことができますよ。
都心から近くて自然豊かな勝浦の名物といえば、なんといっても日本有数の水揚げ量を誇る「カツオ」。それから「アジの干物」。昔からあったけど何年か前にご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」で優勝し、全国的にもメジャーとなった「勝浦タンタンメン」ではないでしょうか。
先日も勝浦にお邪魔しました。散歩がてら町をブラブラしてみたり地元の人の口コミを合わせると、いろんな魅力的なご馳走がありました。実際買って食べてみて「これはおいしかった10選」を紹介します。お土産として購入しても、近くのキャンプ場で召し上がったらいいかもー、というモノばかりですよ。
1. 佃煮近江のカツオの角煮
朝市通りにある佃煮近江。カツオとマグロの角煮のお店です。塩辛や岩のりなどもあり、試食することができました。
私の感想だと生姜の香りがパッと広がるカツオの角煮が好みでしたが、夫の一押しは柔らかなマグロ。ぜひ食べ比べてみてください。鰹の角煮220g入り、バチマグロ角煮は130g入りで、ともに1,080円。岩のりの佃煮は110g入りで540円。3品すべて真空パック。常温での持ち運びが可能です。
佃煮近江
- 所在地:千葉県勝浦市勝浦146
- 定休日:なし
- 営業時間:6時~17時
- ホームページ:https://tsukudanioumi.com/
2.滝口酒店で買える勝浦の地酒
勝浦の二大酒造は腰古井で有名な吉野酒造と、鳴海(なるか)がブレイクした東灘醸造。勝浦で一番お酒の品揃えがよいと噂の滝口商店にお邪魔しました。
店主に地魚と地酒とのペアリングをしたい旨を相談すると、すすめられたのは2種類のお酒。
鰹正宗
鰹正宗はキンキンに冷やしていただきました。今回飲んだのは初鰹バージョン。戻り鰹バージョンもあるんですって。粋ですね!
純米大吟醸無濾過生原酒 初しぼり
腰古井は白身や貝の刺身に合う味わいでした。イカ、サザエ、ナマコ酢とペアリング。ふたつの酒造とも勝浦の海の幸に合うようなスッキリした飲み心地が特徴でした。ほかにも教えていただいたのは、「東灘 純米吟醸 朝市娘」(720ml、1,540円)と、千葉県内だけで作られる原料米100%使用の「腰古井 純米吟醸 総(ふさ)の舞」(720ml、1,733円)。次回のお楽しみです。
滝口商店
- 所在地:千葉県勝浦市墨名815-1
- 営業時間:8時30分~20時30分
- 定休日:水曜日
- ホームページ:http://www.sake-plaza.co.jp/
3. 勝浦塩(かつうらえん)
日本の渚百選にも選定されている「鵜原理想郷」でトレッキングしていると見える塩田。以前から気になっていたんです。そこで造られているお塩とか。新月と満月の日にバラバラに海水をくみ上げ、昔ながらの平釜式製法で薪で60時間ほどゆっくり炊いて造るコダワリの塩です。
新月の塩はカルシウムが豊富で塩味が弱く、素材の味を楽しむのに向いているといわれています。サラダやお刺身に。一方、満月の塩はマグネシウム豊富でコクと塩味が特徴。天ぷらやお肉料理に。どちらの塩も、フィニッシングソルト(最終的な味付け用)としてお使いくださいね。
味に敏感な人や、料理人は味の違いがスグわかるそうですよ。キャンプ料理にぜひ使い比べてみてください。
- 購入場所:新勝浦市漁業協同組合勝浦駅前直売所 ※「6.」のあとで情報紹介しています
4. Oil de bonito~オイル・ド・ボニート~
辛いモノ大好きな私を満足させる辛味。でも味に奥行きがあるのでほかの調味料なしでシンプルにいただけました。炊きたてのごはんに、ピザやパスタの具にもいいと思います!
- 購入場所:新勝浦市漁業協同組合勝浦駅前直売所 ※「6.」のあとで情報紹介しています
5. 勝浦タンタンメンマ
ラーメンにトッピングしたり、お酒のつまみや、ごはんのお供にも。キュウリに和えたら簡単サイドメニューの完成ですね。
- 購入場所:新勝浦市漁業協同組合勝浦駅前直売所 ※「6.」のあとで情報紹介しています
6.ぶっかけ浜めし
こちらは安定のおいしさ、リピート購入しました。おにぎりにまぶしたり、ごはん、お茶漬、うどんにふりかけると磯の香りがふわっと広がって、子どもたちも大好きです。
3~6で紹介した商品は、こちらで購入しました!
「3.勝浦塩」「4.オイル・ド・ボニート」「5.勝浦タンタンメンマ」「6.ぶっかけ浜めし」はココで購入。店内には入ってすぐイケスがあり、サザエ、伊勢エビなどが売られていました。5月末以降はアワビも並ぶそう。このお店では勝浦の土産がだいたい揃います。電車で訪れた人にも便利ですね。
新勝浦市漁業協同組合勝浦駅前直売所
- 所在地:千葉県勝浦市墨名281
- 営業時間:8時~17時
- 定休日:元旦
- ホームページ:http://www.katsuura-osakana.com/
7.江ざわの勝浦式タンタンメン
以前、こちらのエッセイにも紹介させてもらいましたが、勝タンを自宅で再現するには、これ一択の私です。街中や土産物屋に売っているほかの勝タンも試してみましたが、絶対にコレ!ただ生麺で要冷蔵なので買われる方はクーラーボックス持参で。
8.由基屋精肉店の揚げ物惣菜
朝市や遠見岬(とみさき)神社から近い精肉店。ずっと気になっていたんです。地元の人からも「揚げ物惣菜がおいしい」と評判で。ある夕方ふらっと散歩がてら訪れてみたら何もなく、「朝10時半に揚げるから早めに覗いてみて!」と店員さん。
翌朝10時半ぴったりに行ってみると、すでに2組並んでいる。しかし店の端っこにあるガラスケースはガランとした状態。純粋に肉を買いに来るお客さんもいました。システムがわからなくて、とりあえず先客の後ろに並びます。間もなく運ばれてきたのはふんわり湯気を立てた揚げたてのコロッケ。その次はハムカツ、ひとくちカツなどあっという間にガラスケースが茶色くなった(笑)。
この日の夜、親友ファミリーが泊まりに来る予定だったので、ハムカツ5、コロッケ5、ひとくちカツ5、ばくだんメンチ2、唐揚げを購入。このボリュームで2,500円しないとは安い。ふっと後ろを見れば長蛇の列。ほんと人気なんですねー。
由基屋精肉店
- 所在地:千葉県勝浦市勝浦159-1
- 営業時間:9時15分~18時
- 定休日:水曜日、木曜日
- ホームページ:https://meat-yuukiya.com/
9.中林養蜂の蜂蜜
最近勝浦でよく見る蜂蜜。朝市や街中で移住組みが展開しています。中林養蜂のソレが一番おいしいと聞き、どこで売っているのかなーと探していました。商店などでは見つからなかったのですが朝市で発見。遠見岬神社の目の前で売っていました。
中林養蜂
10. 旬の新玉ねぎ
いま新玉ねぎの季節ということで、あちこちでかなりバラバラの値段で売られていましたよ(笑)。勝浦朝市でも見かけました。水にさらさなくても、そのまま生で食べられる甘さにヤミツキ。
以上、「東京から一番近い避暑地」勝浦のマストバイ10選でした。勝浦にはほかにもいろんな美味しいモノがあります。また見つけたらご紹介しますね。