ラダック・ザンスカールの旅8
ザンスカールの中心地の街パドゥムから、南東に約12キロの場所に、バルダン・ゴンパという僧院があります。川沿いの切り立った岩塊の上に建てられた僧院で、まるで城塞のように勇壮な外観です。
バルダン・ゴンパの本堂には、曼荼羅をはじめとする見事な壁画の数々が今も残されています。曼荼羅の一部分を近づいてよく見てみると、結構グロいシチュエーションですらどことなくコミカルなタッチで描かれていて、昔の人はどんなことを考えながらこの絵を描いたのだろう、と想像せずにいられません。
バルダン・ゴンパで出会った、イケメンの若い僧侶。写真を撮ってもいい?と聞くと、ちょっとはにかみながらも、きらりとした眼差しを向けてくれました。
バルダン・ゴンパからさらに車で2時間ほど進み、車道の終点から、ルンナク川沿いの山道を歩いて南東に向かいます。ここからチャーという村を経て、数時間ほど歩いて行ったザンスカールの最深部に、プクタル・ゴンパという僧院があるのです。