今回はフルタイムでキャンピングカー暮らしをして500泊の筆者が教える、キャンピングカーの必需品とあると便利なアイテム10選をご紹介していきます。
約1年半のキャンピングカー生活
私は夫婦でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中で、旅をスタートしてから約1年半が経過しました。キャンピングカーにはキッチンやトイレ、シャワーと、快適に過ごすための装備が揃っています。でもやっぱり家庭とは違い、不便だと感じることも多いです。
車中泊はスペースに限りがあるので、”コンパクト”かつ”軽量”のアイテム選びが重要になってきます。500泊以上を車中泊で実際に過ごし、「これは必須だな」や「これあると便利!」と感じたアイテムがいくつもあります。そして、逆に「これ買ったけど結局使わなかった」などと車中泊にはあまり必要なかったアイテムなどもだんだんわかってきました。
そこで実際に使ってわかったキャンピングカー旅を快適にするためのアイテム10個を厳選したので紹介していきます。おもなアイテムのあとには、日本で買える同じような商品のリンクも貼っておきます。
キャンピングカー旅で欠かせないアイテム5選
その1.給水ホース
キャンピングカー旅を出る前に必ず用意するのが給水ホースです。キャンピングカーには車内で調理や食器洗い、シャワーや手洗いをするための水タンクが装備されていて、容量は車によって異なってきますが、だいたい100L前後です。私たちのキャンピングカーには150Lのタンクがあり、毎日シャワーや調理をしても2人で4~5日ほど持ちます。タンクの水が無くなったら排水処理をして新たに給水しなくてはいけないのですが、そこで使うのが給水ホースです。
RVパークやキャンプ場には給水用の水道があり、そこに給水ホースをはめて車のタンクに水を補給する作業をしなくてはいけないのです。だいたい、4日に1回はやらなくてはいけない作業なので給水ホースは必須!
様々なモデルがありますが、私たちは15mのコンパクトに巻けるタイプのを使っています。一体型に収納して持ち運びにも便利なので車中泊にはおすすめです。駐車しにくい場所に水道がある場合もあるので、なるべく長いホースを選ぶのがベストです。
https://item.rakuten.co.jp/long-lifeservice/ls2219/
その2.外部電源ケーブル
キャンピングカーで電気を使う場合は、ソーラーパネルからサブバッテリーに充電された電力を使えますが、太陽が出ていない日は量に限りがあったり、消費電力の高い家電は使えなかったりと不便もあります。
しかし、外部電源に接続すればキャンピングカーでも家同然の電力を使うことが可能になるのです。パソコンやケータイの充電だけでなく、ドライヤーやヘアアイロンなどの消費電力の高い家電も使えるようになります。
外部電源は主に、RVパークやオートキャンプ場などにあり、キャンピングカーに搭載されている外部差し込み口に専用の外部電源ケーブルを繋いげば使用可能です。私たちは20mのコードが巻けるタイプを使用しています。
外部電源ケーブルは普通のコンセントと違う形状の差込口なので専用のケーブルを使用します。一方、車内の出力用コンセントは一般家庭と同じ差し込み口なので安心して普段使っている100Vの家電などを使用できます。
その3.車を水平にするレベラー
毎回水平な駐車場で車中泊できるとは限らず、傾斜が強い場所のときも多々あります。傾斜のまま車を停めるとキッチンやシャワー室の水はけが悪くなったり、頭が下がった状態で寝てしまうと気持ち悪くなったりと、車にも体にも支障が出てしまいます。
そこで、おすすめのアイテムがレベラー(カースロープ)です。車の傾きに合わせてタイヤの前輪もしくは後輪にレベラーを置いて、その上にゆっくりと車を乗せていきます。3段階のステップがあるので、傾き具合に合わせて上っていき、車を平らに直していきます。
持ち運びに便利な収納バッグも付いて、快適な眠りにつくための車中泊には必須アイテムです。
https://item.rakuten.co.jp/auc-kikaiya/cas-5/
その4.サンシェード
サンシェードは車中泊に絶対欠かせないアイテムで、私たちも1年半のキャンピングカー旅で毎日のように使用しています。
夏場は熱い日差しをカットして車内の温度上昇を抑え、冬場は外の冷気を遮断してくれるだけでなく、外からの目隠しになり、プライベート空間も確保してくれる、ひとつで何役もこなす年中使えるアイテムです。
その5.カセットトイレの薬剤
キャンピングカーにポータブルもしくはカセットタイプのトイレがある場合は、汚物を分解、消臭してくれる専用の薬剤を使う必要があります。
キャンピングカーのトイレって臭わないの?と疑問を持つ人もいるかと思いますが、この薬剤を使うことで臭いも取って、汚水を青かグリーンに着色してくれるので、処理するときもそこまで不快になりません。
いろんなブランドから薬剤が出ていますが、私たちは「Thetford Corporation(セットフォード)」のアクアケムの固体タイプを使っています。消臭効果も強く、まったく臭いが気にならないのでお気に入りです。カセットトイレの中にひとつ入れて約3日持ち、液体タイプは約13回分、固体タイプは約15回分使えるので、いつ無くなっても大丈夫なように2~3個は車に常備するようにしています。
「どうせ捨てるのに毎回薬剤を使うのはもったいない」と使わない人もいますが、専用の薬剤を使用することで常にトイレをきれいに保ち、寿命を延ばしてくれるので必ず使用しましょう。
https://item.rakuten.co.jp/rotas-rv/10000249/
あると便利な車中泊グッズ5選
その1.折りたたみ式水切りラック
洗い物に大活躍するのが、この折りたたみ式水切りラックです。深さもしっかりあり、お皿やコップ、箸やスプーンなどを立てて水切りすることができ、倒れる心配もありません。セットでトレーも付いているので外へ水が流れることもなく、車内でも家庭のように皿洗いが可能です。
使わないときはコンパクトに折りたたむことができ、ちょっとした隙間に収納できるので、スペースの少ない車中泊におすすめのアイテムです。
https://item.rakuten.co.jp/livingut/289865/
その2.折りたたみ式バケツ
車中泊ではなにかと役に立つのがバケツです。衣類を手洗いしたり、食器洗いをしたり、水を溜めたり。私たちはシンク下が水漏れしたときに緊急でバケツを置いて被害を最小限にしたりと、車にひとつ積んでおくと様々なシーンで使えます。
しかし、大容量のバケツはかさばって収納に困りますが、こちらのバケツは折りたたみ式なので使わないときはコンパクトにたたんで、ちょっとした隙間に収納可能です。15Lの大容量で車中泊にあるととても便利です。
その3.コードレスミニ掃除機
キャンピングカーは常に移動しているので、車内は外からのゴミやホコリが結構たまりやすいのです。愛車をきれいに保つためにおすすめなのがコードレスハンディタイプのミニ掃除機!
USBで充電できて、コンパクトなので車内の収納にも困りません。さらに、コードレスなので、車の隅々まで届き、先端ノズルを変えて狭い隙間やソファーなども掃除できるので、1台で車のいろんな箇所をきれいにでき、使い勝手抜群です。
ミニサイズで軽くてもパワフルでサッと床掃除ができるので車中泊では絶対役立ちます。
https://item.rakuten.co.jp/orlando/carcleaner-lb068c/?s-id=review_PC_il_item_03
その4.USB充電式扇風機
夏の車内は熱がこもり、外気温よりも温度が上昇します。そこで車中泊におすすめなのがクリップタイプのミニ扇風機です。USBで充電でき、コンパクトなのに風力もパワフルで車内でも涼しく快眠できます。クリップ式になっているので、卓上においたり、車内のいろんな場所にクリップで取り付けて自由自在に使用できるので便利です。
様々なメーカーから出ていますが、選ぶ際はUSB充電であること、内蔵電池容量を確認(5,000mAh以上あると最大20時間以上使用可能)、クリップタイプで角度調整ができる商品を選ぶと良いでしょう。
https://item.rakuten.co.jp/invshop/inj0002-01/
その5.速乾タオル
車内は狭くて、こもっているのでタオルを乾かすのもなかなか大変です。そこで、おすすめなのがマイクロファイバーの速乾タオル。
軽量でかさばらずコンパクトにまとまるので、スペースのない車中泊にはもってこいのアイテムです。水分を高速吸収し、素早く乾かしてくれるので、シャワー後、車内に干してもあっという間に乾いてくれます。さらに、抗菌・防臭機能もあり、早く乾かすことで菌の繁殖を抑え、清潔に保つことが可能です。
入浴後や洗顔、食器を乾かしたり、車の結露を拭いたりと様々なシーンにも活躍するので、何枚か常備するのがおすすめです。
https://item.rakuten.co.jp/greenzone/101047195040/
自分の旅スタイルに合わせて車中泊アイテムを揃えましょう
1年半のキャンピングカー旅を実際に体験してみて「これは必須だな。これあると便利だな」と感じたアイテム10選を紹介しました。
それぞれの生活や旅のスタイル、目的によって必要な物も変わってきますが、少しでも参考になればうれしいです。
キャンピングカーは自宅と比べて不便なことも多いですが、限りのあるアイテムで工夫しながら不便さも楽しむのが車中泊の魅力ではないでしょうか。