スウェーデンのデザインエージェンシー「Super Tuesday」を起用し、スウェーデンと日本のカルチャーを融合した、新たなブランドに生まれ変わるという。その全貌をさっそくチェックしてみよう。
都市部に住む人々が取り入れやすいアウトドアスタイルを追求
モザンビークの新たなブランドコンセプトは「日常と非日常の、汽水域を歩く。」。多様化していく現代人の生き方を受けて、 “日常と非日常”や“生活と旅”、“都市とアウトドア”といった相反する二項の境界をあいまいにして、より流動的なライフスタイルを促すメッセージを伝えている。
中でも“都市とアウトドア”というキーワードは、とりわけブランドと親和性が高い。もともとモザンビークは渋谷にオフィスを構えており、都市部に住む人々がアウトドアをより身近に、もっと手軽に取り入れられるものに変貌させたいという思いからスタートしたブランドなのだ。
忙しい都市生活の中でもアウトドアの要素を取り入れることで、人々は日常からの小さな逃避を楽しむことができる。そんな想いが込められている。
今回のリブランディングでは都市の暮らしに新たなライフスタイルをもたらしつつ、人々が自然と触れ合う機会を増やすことを目指している。都会での生活にも馴染むようキャンプ用品の無骨なイメージから脱け出し、スタイリッシュでモダンなテイストを追求した。
ロゴやカラー、プロダクトのデザインは、スウェーデンのデザインエージェンシーが担当している。
ロゴは山の頂とテントのシルエット、マウンテンのMからインスピレーションを得てデザインしている。日本とドイツのグラフィックデザインに影響を受けた大胆かつ力強いフォントでありながら、緻密な空間調整による細やかな美しさを有している。
ブランドカラーであるデイイエローは太陽の輝きを、ナイトブラックは夜の深みを表現。この黄色と黒の鮮明なコントラストは日本人特有の感性を反映し、洗練されたクールな印象を生み出している。
そしてMOZAMBIQUEのアイデンティティとして各製品に施されているのが、こちらのイエローパッチ。ブランドの独創性と冒険心を象徴するこのパッチは、あらゆるシーンに馴染みつつ存在感を放つ。
今後はアウトドア商品のみならず、アパレルやホームウェア商品も展開予定。新規に開発した商品を順次リリースする。より独自性の強い商品を販売するために、自社設計商品を国内工場で製造する予定だ。